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ランドクルーザー300ZXグレードの特徴

トヨタのSUVフラッグシップモデル、ランドクルーザーが2021年6月10日にフルモデルチェンジを実施し300系になりました。

15年ぶりとなるフルモデルチェンジは世界中のSUVファンから熱い注目を集め、現在多くのバックオーダーを抱えています。トヨタの公式サイトによると今注文(2022年4月)しても納期はなんと4年程度かかるとされています。

そんな大人気のランドクルーザー300ですが、グレードによる装備や価格の差が大きいことでも知られています。特に人気となっているのがディーゼルエンジンを選べる上級グレードZXグレードです。このZXグレードは装備などにどのような特徴があり、また価格や走行性能などはどうなのでしょう。

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ランドクルーザー300 ZXの概要

新型のランドクルーザー300はTNGA(Toyota New Global Architecture)思想に基づいたGA-Fと呼ばれる軽量化と高剛性化を向上させた新プラットフォームを採用しています。

ラダーフレームを使用しながらTNGAプラットフォームとなったのはこのランドクルーザー300が初。新型プラットフォームの採用で車両全体では約200kgの軽量化も実現しています。

ボディサイズは先代のランドクルーザー200と比べると大型化し全長4,950mm×全幅1,980mm×全高1,870mm。先代の200系に比べると全長は30mm長く、全高は55mm高くなっています。全幅とホイールベースは変わりません。

しかし、大幅な軽量化に加え、低重心化と前後重量配分も改善されているため、オンロード乗り心地や、高速道路走行での操縦安定性が大幅に向上。加えて視点が高くなり大きなボディサイズながら視界も広く比較的扱いやすくなっています。

さすがに小型のSUV並みとはいきませんが、日本の狭い街中でもそれほどもてあますことはないでしょう。

ランドクルーザー300 系にはGR SPORT、ZX、VX、AX、GXといったグレードが用意されています。最も安いのがGXグレードでこちらがベースモデル。そして最も高価なのがGR SPORTSです。

ただし、GR SPORTSグレードは、ランクル300の最上位グレードというよりも、カスタムグレード的な位置づけ。走行性能を高める装備と、他のランクル300とは違ったスポーティなエクステリアを持つ特別なグレードです。

圧倒的な走破性とゴージャスなエクステリア、そして高級サルーン並みの快適なインテリアを持つ最高級SUVというランドクルーザーのイメージとしては、おそらく「ZXグレード」が最も近く、事実上のランドクルーザー300の最上級グレードとしてはZXグレードになると思われます。

価格はGXグレード・ガソリンエンジンの510万円~GR SPORTSグレード・ディーゼルエンジンの800万円までとなっており、ZXグレードはガソリンエンジンが730万円で、ディーゼルエンジンは760万円となっています。

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エクステリアの特徴

エクステリアデザインはランドクルーザーの伝統を受け継ぎいだもので堂々とした重量感あるものとなっています、丸みを帯びた200系に比べると、角張った印象でゴツさが増し存在感は先代以上でしょう。

ZXグレードのエクステリアの特徴としてはフロントグリルです。U字型グリルフレームを持つZX専用デザインで、メッキ加飾が加わるほかグリルの下部U字型グリルフレームがボディー同色となるなど特別な仕様となっています。

車体のボリュームに加えこの大型のフロントグリルによって威圧感は満点ですが、ヘッドライトが小型になり、よりクールな印象にもなっています。迫力は増しましたがグリル周りにディテール処理も細やかで高級感や上質感も大きく向上しています。

フロントフェイスは単に見た目の印象が変わっただけでなく、オフロード走行時にダメージを受けにくい位置にランプを配置し、前後バンパーのデザインも機能美を追求したものとなっています。

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インテリアの特徴

インテリアはランドクルーザーらしい豪華さを備えながら機能的なデザインを採用しています。例えばインパネ上部を水平基調にするによって、オフロード走行時に激しい路面変化があっても車両姿勢をドライバーが把握しやすいデザインとなっています。

ZXグレードのシートは、プレミアムナッパ素材の本革シートを運転席、助手席ともに採用しています。ともに8ウェイの電動式でさらにサードシートも電動式になっています。

この本革シートの運転席と助手席には、快適温熱シート+シートベンチレーションが装備されています。そのため季節を問わず常に快適のドライブが楽しめます。

さらに快適温熱シート+シートベンチレーション機能がセカンドシートにまで搭載されているのは上級グレードのZXとGRSPORTSだけです。

また、GXを除いた全グレードには前後左右独立温度コントロールフルオートエアコンが標準装備となっているので同乗者の方も快適です。

シートに関してはガソリンZXグレードが3列7人乗りのみで、ディーゼルZXは2列5人乗りのみとなっています。

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ZXグレードの標準装備

トヨタの先進安全機能「トヨタセーフティセンス」はZXグレードだけでなくランドクルーザー300系すべてに標準搭載です。プリクラッシュセーフティや対向直進車・横断歩行者検知機能、さらに緊急時操舵回避支援機能にパーキングサポートブレーキ機能まで、最新の先進安全装備がフル装備となっています。

さらにZXグレードを含むVXグレード以上にはレーントレーシングアシスト機能も装備されます。これは、走行中、クルマが車線から外れた場合に警告してくれ、さらに進路修正の一部(ハンドル操作)を支援するというもの。最上級の安全性が確保されています。

他にもZXグレードには、チルト&電動ムーンルーフが標準装備で、ハンズフリーバックドアやカラーヘッドアップディスプレイ、メッキ仕様の各種ランプカバー類、指紋認証機能、リヤトルセンLSDなどあらゆる装備が満載となっています。

走行性能に関しても高機能で、路面状況や運転操作に応じ、ショックアブソーバーの減衰力を四輪独立して制御するAVS(アダプティブ・バリアブル・サスペンション)を装備し、悪路で力を発揮する電動デフロックも前後とも標準搭載です。

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エンジン性能について

ランドクルーザー300のZXグレードはガソリンエンジンとディーゼルエンジンが用意されています。ディーゼルエンジンが選べるのはZXグレードとGR SPORTSのみです。

ランドクルーザーシリーズは歴代ディーゼルエンジンが人気であり、リセールバリューもディーゼルエンジンのほうが上とされていますが、先代の200系は国内向けのディーゼルエンジンが設定されていませんでした。

しかし300系では、世界的にも人気のディーゼルエンジンが国内モデルでも選べます。ただしそれはZXとGR SPORTSといった上級グレードだけの特権です。

どちらのエンジンもダウンサイジングされており、ガソリンエンジンは200系ではV8 4.6LだったものがV6 3.5Lになっています。

またディーゼルジンもV6 3.3Lと排気量は小さめです。ただしどちらもターボを搭載しており、ガソリンエンジンの最高出力は415PS、最大トルク650Nm、ディーゼルエンジンは最高出力309PS、最大トルク700Nmと非常に強力です。

3t近い車両総重量があるので燃費はさすがに厳しいですがそれでもガソリンエンジンのWLTCモード燃費は7.9㎞/Lでディーゼルエンジンは9.7㎞/Lです。

先代の200系ガソリンエンジンのWLTCモード燃費は6.9km/Lだったのでこれでも数値は向上しています。残念ながらハイブリッドは設定されていません。

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まとめ

ランドクルーザー300系は世界的にも大人気のモデルで、現在品薄が続いています。バックオーダーも多数抱えており今注文しても納車は4年後になるとされています。

もし本気で購入するならいち早く注文しておくべきでしょう。グレードはランクルらしい豪華さと圧倒的な走破性を高いレベルで味わえるZXグレードがベストチョイスではないでしょうか。

ZXグレードの価格は730万円から760万円と高価ではありますが、先々のリセールバリューは上級グレードほど期待できます。将来を考えれば決して高い買い物にはならないはずです。

ランドクルーザーグレードの特徴

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