ロードスターRFの特徴
マツダロードスターRFはマツダのオープンスポーツカー、ロードスターをベースとしたリトラクタブルハードトップクーペです。スイッチ一つでルーフが格納でき、オープンカーとしてもハードトップのクーペとしても楽しめるという一台です。
2015年発売の4代目ロードスターであるND型がベースで2016年5月に発売されました。そして、2023年10月5日 にはロードスターと共にマイナーチェンジを実施され、来年1月から発売されることがすでに発表されています。
現時点(2023年11月)では予約のみがスタートしており、細かなスペックなどは非公表ですが、マツダロードスターRFはどんな特徴があるのか、マイナーチェンジでは何が変更となったのかなど詳しくご紹介します。購入を検討している方は是非参考にしてみてください。
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POINT1
ロードスターとの違い
ロードスターと、ロードスターRFの最大の違いはルーフです。ロードスターはルーフがキャンバス製の幌(ソフトトップ)で、手動で簡単に折りたたむことができるいわゆるオープンカーです。
対してロードスターRFのルーフは3分割された金属製で、閉じた状態ではしっかりとした屋根を持つファストバッククーペですが、スイッチ一つでこのルーフを格納することができます。そのため解放感のあるオープンカーと、快適なハードトップクーペを一台で楽しめるというが大きな魅力となっています。
ただ、ロードスターRFのリトラクタブルハードトップは、輸入車などのリトラクタブルハードトップとは違って、屋根部分が全て格納されるわけではなく、ルーフ(天井部分)のみがリヤルーフの下に格納されるというものになっています。
エンジンにも違いがあります。ロードスターは1. 5LガソリンエンジンのSKYACTIV-G 1.5ですが、ロードスターRFは2LガソリンエンジンのSKYACTIV-G 2.0です。これはロードスターRFがリトラクタブルハードトップを採用したことで車重がロードスターよりも100kg重くなっており、余裕のある2Lエンジンが採用されています。
現時点(2023年11月)ではエンジンの詳細スペックは公開されていませんが、おそらくマイナーチェンジ前モデルと大きく変わっていないはずです。最高出力135kW (184PS)/7,000rpm、最大トルク205N・m (20.9kgf・m)/4,000rpmと、余裕あるパワーが味わえるでしょう。
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POINT2
車内の快適性
マツダロードスターRFは、2シーターのスポーツカーのため車内のスペースはタイトです。ルーフを閉じていれば静粛性なども高いですがロードスターよりもタイトな印象が強くそれがスポーツカーらしい演出にもなっています。
ソフトトップのロードスターに比べれば耐候性の高いハードトップがあるので、季節を問わず快適なドライブが楽しめるでしょう。天気の良い日には屋根を格納し、爽快感を味わうことも可能です。
シートや内装などインテリアの質感も高いため、高級感もあります。標準装備の8.8インチモニターの視認性も高く、スイッチ類も手の届く範囲にすべての配置されており装備関連の操作もとても快適です。
スポーツカーですが、サスペンションのセッティングもそこまでハードではありません。軽量なため路面の凹凸などのインフォメーションはドライバーに伝わりやすいですが重心が低く、2Lエンジンは回さなくても十分な加速力を発揮してくれますし、車重がある分ロードスターよりも車体の安定性も高く、乗り心地も想像以上に快適です。
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POINT3
運転のしやすさ
ロードスターRFは非常にコンパクトです。マイナーチェンジ後の車体サイズはまだ公開されていませんが、特に車体サイズの変更は発表されていないのでおそらく全長3,915㎜×全幅1,735㎜×全高1,245㎜というのは変わっていないでしょう。
幅こそ3ナンバーですが、全長はトヨタのコンパクトカー、ヤリスよりも短く(ヤリスの全長は3,940㎜)非常にコンパクトで、ロードスターよりも車高もわずか10㎜高くなっているだけです。これだけコンパクトですから取り回し性は非常に良いはずです。ただし、しっかりとしたリヤルーフがあるため斜め後方の視界はあまりよくありません。合流などでは少し気を使う必要があります。
トランスミッションはスポーティな6MTとイージードライブが可能な6ATが用意されています。6MTでもトルクがあるので運転は難しくありませんが、6ATならさらに運転が楽で初心者でも不安なく運転できるはずです。また、FRのスポーツカーですのでハンドリングも抜群。コンパクトな車体を活かせば狭いワインディングロードで爽快な走りが味わえるでしょう。
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POINT4
ラゲッジ
ラゲッジスペースは大きくはありません。しっかりとしたトランクはありますがその容量は127Lで、ロードスターよりも少し狭く(ロードスターは130L)なっています。ただルーフの格納スペースを確保しつつこれだけのラゲッジスペースを確保しているのは感心します。これだけあれば、大きな荷物は難しいですが2人分の手荷物や大きめの旅行鞄などを乗せることは問題ないでしょう。
室内にも収納スペースはあります。いわゆる助手席側グローブボックスはありませんがかわりにシートの後ろに高さ約150㎜、幅は約210㎜の鍵付きリアコンソールボックスがあります。また、運転席と助手席の間にサングラスなどが収納できるセンターコンソールボックスも設けられています。ドライブには必須のカップホルダーも脱着式のモノが用意されています。
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POINT5
安全性能
基本的な安全装備は標準装備となっています。自動緊急ブレーキに車線逸脱警報システム、さらに、後側方接近車両検知機能などがセットで装着されています。また、廉価グレードを除きますが「マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)」と「スマート・ブレーキ・サポート[後進時左右接近物検知機能(SBS-RC)]」なども新たに採用されています。
MRCCは、いわゆるACC(全車速追従機能付クルーズコントロール)で、ミリ波レーダーを使い先行する車との速度差や車間距離を認識して設定速度の範囲内で、自動で車速を調整し車間を保って走ることができる運転支援システムです。こちらは6AT車だけでなく6MT車でも対応しています。
SBS-RCは、約15km/h以下での後退中に、自分の車の左右や後方から接近してくる車両を検知するというもので、接近する車との衝突を回避できないと判断した場合、ブレーキ操作を支援して衝突時の被害軽減を図ってくれるというものです。最新スペックの先進安全装備がこのように標準で搭載されているので安心してドライブが楽しめるでしょう。
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POINT6
エクステリア・インテリア
マツダロードスターのRFのエクステリアは古典的なロングノーズ・ショートデッキのファストバッククーペスタイルです。小さなキャビンに伸びやかなボンネットを持ち、車体後端に向かって優雅なカーブを描くルーフラインなどがいかにもスポーツカーらしいシルエット。スポーティな走りを想像させます。
大きく盛り上がった前後のフェンダーなども力強さや躍動感があり、コンパクトながら迫力もあります。オープンカーのロードスターよりも重厚感や高級感もありますが、あくまで軽量なライトウェイトスポーツカーなので全体の印象はとても軽やか。車高も低く前後のオーバーハングも小さいので路面に張り付くような安定感も感じられます。
シャープで精悍なヘッドライトとテールランプはマイナーチェンジですべてのランプをLED化されています。テールランプはジェットエンジンのアフターバーナーをモチーフにしたデザインが採用されており、この辺は現代的でスポーティな印象がより強調されています。
インテリアはセンターコンソールがステッチ入りの革巻きに変更(SとS Special Packageを除く)されています。シートの表皮も見直されておりS Special Packageはセンター部に新たにセーレン社のレガーヌ(スエード調素材)を採用し高級感がアップしました。
他にも3眼式メーターは中央の速度計が液晶デジタル式となり左のディスプレイには、MRCCの作動画面を追加しています。
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POINT7
燃費
パワーユニットにはロードスターよりも排気量の大きな2L、SKYACTIV-G 2.0エンジンのみが設定されています。特にアナウンスされていませんのでマイナーチェンジ後もこれは変更がないようです。スペックの数値的なものは現状発表されていませんが、マイナーチェンジ前の最高出力135kW (184PS)/7,000rpm、最大トルク205N・m (20.9kgf・m)/4,000rpmからは大きく変わらないはずです。
燃費に関しても公表されていませんが、マイナーチェンジ前のWLTCモード燃費はこちらです。
- 6MT車・WLTCモード燃費 15.8km/L
- 6AT車・WLTCモード燃費 15.2km/L
1.5Lエンジンを積むロードスターに比べるとわずかに悪くなって(6MT・16.8㎞/L 6AT・17.2㎞/L)います。これはエンジンの排気量が大きいことに加え、車重が100kgも重くなっていることが影響しているのでしょう。しかし、スポーツカーであることを考えるとかなり優れた燃費といえます。
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POINT8
装備
マツダロードスターRFの装備品は決して豪華ではありません。しかし、必要なものはすべてそろっています。例えばエアコンは全グレードフルオートエアコンでシートヒーターも全車標準装備です。
また、マイナーチェンジで8.8インチのセンターディスプレイも標準搭載となり、こちらはスマホアプリで車の状態を確認できる機能や、万が一の事故の際には、自動で救急車などを手配する「コネクティッドサービス」も利用可能となっています。
走りに関する装備はさすが充実しています。全グレードMT仕様には「アシンメトリックLSD」が標準装備で、この新しいLSDは加・減速のそれぞれで最適な差動制限力を発生し、減速旋回時の車両安定性を向上させているとのこと。コーナリングでは確実に路面にトラクションを伝えてくれるはずです。
また、ステアリング機構にも改良を加えられておりフリクションを低減させて、モーターによるアシストもより緻密なものとすることでより自然ですっきりとしたステアリングフィールが得られるようになっているとのこと。従来型よりもより気持ちが良くスムーズなコーナリングが楽しめることでしょう。
DSC(ダイナミックスタビリティーコントロール)も全MTモデルに標準で、マイナーチェンジ後のモデルにはサーキット走行に最適化された制御モードの「DSC-TRACK」も追加されています。
こちらはスポーツ走行時には、安易に制御が入らずドライバーの操作や意思を重視しながら本当に危険な挙動に陥った場合にのみ制御が介入してスピンなどを回避してくれるというもの。クローズドコースでのスポーツ走行を楽しみたいという方にとってはとてもうれしい機能でしょう。
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POINT9
おすすめの人
マツダロードスターRFは、スポーツカーとして純粋に走りを楽しみたい人にもぴったりですが、しっかりとしたハードトップがあるので静粛性が高く、ソフトトップのルーフに比べれば悪天候でも快適なのでドライブなどを楽しみたい方にもむいています。スポーツ走行だけでなくルーフを開けての爽快なドライブを楽しみたいという方にもピッタリでしょう。
発表されている価格は379万6100円~430万8700円となっており、マイナーチェンジ前に比べると23万円~32万円ほどアップと決して安くはありませんが、リトラクタブルハードトップを持つスタイリッシュな2シータースポーツカーと考えれば十分リーズナブルです。今後純粋なガソリンエンジンを搭載した2シータースポーツカーは登場する可能性が低いですので所有していると希少価値も上がっていくでしょう。
新車で購入できる今のうちに、本気で狙ってみるというのも悪くないのではないでしょうか。さすがに2人乗りではファミリーカーとして使用するのは難しいかもしれませんが、セカンドカーとして所有する余裕がある方や、独身もしくはご夫婦2人だけの家庭であれば、それなりに実用的に使えるはず。発売は2024年1月以降となりますが、気になる方は是非検討してみてはいかがでしょうか。
ロードスターRFのおすすめ利用シーン
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