2023年新型プリウスの特徴
世界初の量産ハイブリッド乗用車であり、今やトヨタの顔といっても過言ではない一台が「プリウス」です。初代モデルが発売されたのは1997年。ベテランドライバーであれば、当時の「21世紀に間に合いました」という印象的なCMコピーを覚えているのではないでしょうか。
そんなプリウスが2023年1月10日、5代目へと進化しました。初代から先代である4代目50系プリウスまではクリーンでECOなクルマというイメージでデザイン的にも真面目でちょっと地味な印象がありましたが新型の60系プリウスではそのエクステリアのイメージを一新しています。
そのフォルムはまるでスポーツカーのような官能的でスポーティなものへと大きく変わっており、もちろん機能的な面の進化もかなりのもの。価格は2,750,000円~4,600,000円とアップはしていますが、それまでとは違った“カッコいいプリウス“は世界中で大きな話題となっています。そんな新型の60系プリウスについて、どのように進化したのか、燃費や装備はどう変わったのかその特徴について詳しくご紹介します。
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POINT1
新型プリウスの快適性
新型プリウスはボディサイズが拡大しています。先代の50系プリウスは全長4,575㎜×全幅1,760㎜×全高1,470㎜だったのに対して新型の60系プリウスは全長4,600㎜×全幅1,780㎜×全高1,420㎜と全幅が先代から20mm広くなっており、全長も25mm長くなっています。
しかし、見た目の印象ほどには大型化されてはおらずむしろ最近のSUVやミニバンなどに比べると引き締まっていて比較的コンパクト。では車体が大きくなった分車内のスペースが広がっているのかというと。数値を比べてみるとこうなります。
先代プリウス室内寸法/室内長1,840㎜×室内幅1,500㎜×室内高1,135㎜ 新型プリウス室内寸法/室内長2,110㎜×室内幅1,490㎜×室内高1,195㎜
車体サイズは大きくなっていますが室内寸法的には数字上は狭くなっています。スポーツカーのような見た目通りやはり車内空間も少しタイトになっているようです。しかし、車高が下がっているのに対して室内高は高くなっているうえ、インパネの高さを下げているので解放感もあり、窮屈感はあまり感じないはずです。
さらに後席シートはシートバック(背もたれ)の角度が先代モデルよりも3度ほど寝かせられており、よりくつろげるようなスペースとなっています。頭上の空間も先代よりも余裕が感じられ大柄な人が座っても髪の毛が天井に触れてしまうようなことはなくなっています。
新型プリウスはスポーティなデザインゆえに車内が狭いのではないかと心配をしてしまいそうですが、スタイリングと快適性をうまく両立しているということです。ただし足回りは少し硬めのセッティングとなっているという評価が聞かれます。スポーティな見た目にマッチしたしっかりとした足回りということなのでしょう。19インチタイヤを装着した上級グレードの場合、先代からの乗り換えだと乗り心地は硬くなったなという印象を持つかもしれません。
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POINT2
運転のしやすさ
プリウスは歴代モデルがすべてモノフォルムシルエットとなっています。新型もそれは同様で空力的に非常に優れたすっきりとしたシルエットとなっています。新型プリウスではAピラーの角度が極端に寝かされており、ボンネットフードも低いデザインとなっています。フロントの見切りという点ではあまりよいとはいえません。そのため運転席からボンネットの先端がほとんど見えず、狭い道でのすれ違いや路肩への幅寄せなどでは気を使うことがあるかもしれません。
運転席から目につくこのAピラーですが、太く頑丈そうなもので一見死角を作りやすいように思えます。しかし、三角窓が設けられており死角を作りにくいような工夫がされています。交差点やカーブではしっかりと安全確認をする必要がありますが、見た目ほど視界は悪くありません。
ただ後方視界に関しては正直あまりよくないようです。リアウィンドウの傾斜がかなり強いうえ車高が低くなっている分天地方向のスペースも広くありません。また先代モデルには合ったリアのサブウィンドウがなくなっています。後方に関してはドライバーからの視界が先代よりも少し悪くなっているので、運転しやすさという意味では多少悪化している可能性があるでしょう。
ただし、新型プリウスはブラインドスポットモニター [BSM]+安心降車アシスト[SEA]+後方車両接近告知+周辺車両接近時サポート(通報提案機能)+後方車両への接近警報+セカンダリーコリジョンブレーキ(停車中後突対応)が標準装備されており、さらにパーキングサポートブレーキ (前後静止物) が標準装着されています。
加えて上級グレードのZグレードでは側方の障害物も検知できるパーキングサポートブレーキ (周囲静止物) も備わっています。このように死角を補ってくれる装備が満載なので、そこまで運転しにくいということはないでしょう。
さらにZグレードなら、駐車時にステアリング・シフト・アクセル・ブレーキ操作を自動で行ってくれるアドバンストパークが標準装備されています。狭い駐車場での駐車に自信がないなら、こういったハイテク装備に駐車の操作をすべて任せてしまうという選択もありでしょう。
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POINT3
ラゲッジ
ラゲッジスペースに関しては、見た目から受ける印象通り数値的には狭くなっています。車体が薄くなっているのでスペースが取れないのは当然ですが、荷室容量は先代が502L(FF)だったのに対しては新型では410Lと明らかに小さくなっています。しかし、大きく直線的な開口部のために荷物の出し入れは比較的しやすいでしょう。
いざとなれば6:4分割可倒式リヤシートを倒すことで簡単にラゲッジスペースを拡大することもできます。ラゲッジスペースの左右には2個づつ、合計4つのデッキフックがついているのでネットやロープを使用すればたくさん荷物を載せた時の荷崩れを防ぐことも可能です。絶対的な広さこそ先代モデルよりは小さくなっていますが、使い勝手は決して悪くはありません。
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POINT4
安全性能
さすがにトヨタを代表する一台であるプリウス、安全装備も最新スペックかつ内容も非常に充実しています。予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」はいうまでもなく全グレードに標準装備です。単眼カメラとミリ波レーダーの2 種類のセンサーを搭載しており、高い認識性能と信頼性を両立しています。新型プリウスが搭載する安全装備をざっと羅列してみると以下になります。
- ■プリクラッシュセーフティ
〔 ぶつからないをサポート〕 - ■レーントレーシングアシスト
〔 高速道路のクルージングをサポート〕 - ■レーンディパーチャーアラート
〔 はみ出さないをサポート〕 - ■レーダークルーズコントロール
〔 ついていくをサポート〕 - ■オートマチックハイビーム
〔 夜間の見やすさをサポート〕 - ■ロードサインアシスト
〔 標識の見逃し防止をサポート〕 - ■ドライバー異常時対応システム
〔 救命・救護をサポート〕 - ■プロアクティブドライビングアシスト
〔 安全運転をさりげなくサポ―ト〕 - ■発進遅れ告知機能
〔 先行車・信号出遅れをサポート〕 - ■緊急時操舵支援(アクティブ操舵機能付)
〔 操舵回避をサポート〕 - ■フロントクロストラフィックアラート
〔 出会い頭の事故防止をサポート〕 - ■レーンチェンジアシスト
〔 高速道路の車線変更をサポート〕
これ以外にトヨタ初の「周辺車両接近時サポート(録画機能・通報提案機能)」がZグレードとGグレードにメーカーオプションで設定されています。こちらは、後方車両が急接近(あおり運転車両など)した際に表示と音声で知らせてくれる後方車両接近告知機能で、警察もしくはヘルプネットへの接続を提案してくれるというもの。さらにメーカーオプションのドライブレコーダー(前後方)を装着していればドライブレコーダーにその時の状況を自動録画してくれる機能も付いています。
そして、こちらもトヨタ初となる機能で「セカンダリーコリジョンブレーキ(停車中後突対応)」も搭載されています。これは被追突時2次衝突被害の回避・軽減に貢献するというもので、自分の車が停車中に追突される可能性が非常に高いとなった場合、自車のブレーキを作動させて、追突された場合に自車両を減速して2次衝突被害の回避・軽減に貢献するというものです。
このように現時点で考えらえるあらゆる安全装備が満載となっています。さすがに最新のプリウスです。
- ■プリクラッシュセーフティ
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POINT5
エクステリア、インテリア
エクステリアはやはり全高が低くなったことが目立ちます。モノフォルムであることは歴代プリウス同様しっかり踏襲していますが、ルーフの頂点となるポイントが後方に移動したことでまるでスポーツクーペのようなスタイリッシュでスポーティなフォルムに変わっています。
また低重心化と19インチ(Zグレード)ホイールによって、ワイドアンドローのアグレッシブで踏ん張りのきいたシルエットになっており、さらに、ハンマーヘッドをモチーフとしフロントデザインは歴代随一の格好良さを実現しています。
先代までのプリウスといえば空力の良さをとにかく重視しており、その見た目の格好良さはイマイチ(オーナーの方に失礼ですが)なイメージがありましたがこのクールなスタイリングなら燃費に優れたハイブリッドでなくても手に入れてみたいと思わせるほどです。
ただ、見た目がスポーティになった分乗降性は先代よりも劣っているようです。後席ドア開口部は下側が狭く、乗り込む際の足さばきにも気を付ける必要があります。この辺は見た目を重視した弊害といえるかもしれません。しかし、スタイリッシュなスポーツセダンと考えれば十分許容できるレベルでしょう。
インテリアではフロントウインドウが強く寝かされていることが目立ちます。まるでスポーツクーペのようです。そのため多少圧迫感はありますが頭上スペースなどに不足はありません。目の前には先進的なデザインの「トップマウントメーター」が配置されています。プリウスといえばセンターメーターが特徴でしたが新型ではドライバーの目の前にメーターが移動しています。
このメーターパネルには非常にスリムな液晶が使われておりこれが日非常に洗練されたスマートな印象を与えてくれます。さらにダッシュボードも立体的なデザインで厚み感を感じないようにデザインされており、見た目もスタイリッシュですが解放感も感じられドライバーの視界を妨げることもなく機能的です。
インテリアカラーは、すべてのグレードがスポーティさと上質さを表現したブラックが基調となっています。またマチュアレッドやアクティブグレーといった内装色を、メーカーオプションで設定(グレード別)することも可能となっています。
さらに注目点といえば、一部で分かりにくいとされていたプリウス式シフトが廃止されたということもあるでしょう。まずシフトレバーの位置が変わっています。一般的なシフトレバーの位置であるセンターコンソールに移動し、また形状もジョイスティック型からレバー型に変わりました。操作方法に関しては先代までと同じなのですが、「P」ボタンが光るなど、視覚的にも分かりやすいよう工夫されており従来のタイプよりもわかりやすくなっています。
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POINT6
燃費
プリウスといえば、やはり燃費が気になります。新型プリウスのWLTCモード燃費ですがさすがに優秀です。パワーユニットは1.8Lガソリンエンジン+モーター、2.0Lガソリンエンジン+モーター、そしてPHEV(2Lガソリンエンジン+モーター)の3種類がありますが、それぞれのWLTCモード燃費は以下です。
HEV(ハイブリッド)2.0LモデルのWLTCモード燃費は、Zグレード、Gグレードともに2WDは28.6km/L、E-Fourは26.7 km/Lです。そして、同じくHEV1.8LモデルのWLTCモード燃費は2WDが32.6km/LでE-Fourは30.7km/Lとなっています。
そしてシステム最高出力164kW(223PS)という高い動力性能を味わえるPHEVモデルのWLTCモード燃費は19インチタイヤ装着車が26.0㎞/Lで、17インチタイヤ装着車が30.1㎞/Lとなっています。さらに、EV走行距離は19インチタイヤ装着車で87km、17インチタイヤ装着車で105kmと、スポーツカーのような走りを堪能できるうえにHEVよりも優れた環境性能も両立しています。
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POINT7
装備
ホイールは上級のZグレードとミドルグレードのGが19インチでエントリーグレードのUグレードは17インチで、もちろんすべて軽量なアルミホイールです。シートはZグレードが運転席8WAYの合成皮革スポーティシートが装備されておりGグレードとUグレードはマニュアル6WAYで表皮はファブリックとなっています。
他にはセンター通信型コネクティッドナビに対応した「ディスプレイオーディオ」を搭載しており、Zグレードには12.3インチディスプレイをG、Uグレードには8インチディスプレイが標準装備となります。このディスプレイオーディオはT-Connectを契約することでセンター通信型のナビゲーション「コネクティッドナビ」機能を5年間無料で利用することが可能です。
プリウスは人気車なので車両盗難などの心配もありますが、新型プリウスでは盗難防止システム(イモビライザーシステム+オートアラーム)[国土交通省認可品]が全グレードに標準装備となっているのでその点でも安心でしょう。
プリウスのおすすめ利用シーン
これらに当てはまる人に
プリウスがおすすめ!
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- Q
- ナビは付きますか?
- A
- プリウスについてはディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)が標準装備となっております。
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- Q
- 燃費はどのくらいですか?
- A
- プリウスのカタログ燃費は28.6Km/Lとなっております。
エアコンの使用や道路状況、渋滞状況などお客様の使用環境により異なりますのでご了承下さい。
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- Q
- 納期はどれくらいかかりますか?
- A
- ご納期については、メーカーの生産状況により常に変化が御座いますので詳しくは弊社までお問い合わせください。
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