ハイエースバンの特徴
業務用として、また、キャンプやアウトドアレジャー用として、多くのドライバーから幅広く愛されているトヨタのベストセラーワンボックスカーがハイエースです。
ボックス型ボディによる広い室内スペースと、優れた機能性。さらにフレーム構造とFR駆動による確かな走りと抜群の耐久性を持ち、現行モデルは登場から18年を経過していますがその人気はいまだに衰えることがありません。
そんなハイエースには商用車(貨物車)であるバンと、乗用車であるワゴンが設定されていますが、汎用性の高さから特に人気が高いのが商用車であるハイエースバンです。そんなハイエースバンの特徴についてご紹介します。
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POINT1
車内の快適性
ハイエースバンは乗用のワゴンではなく、商用車であり荷物を運ぶことを目的としたワンボックスバンです。耐久性は抜群でとても合理的な設計となっており、室内スペースが非常に広いのも特徴です。しかし、その性格上快適性のついてはあまり優れているとはいえません。
商用車なのでインテリアはシンプルですし、後席シートなどもミニバンほど座り心地はよくありません。また、遮音材なども簡略化されているうえキャブオーバー形式でエンジンの搭載位置はフロントシート下なのでエンジンの騒音がダイレクトに室内に伝わってきます。
さらに、サスペンションのスプリングも、リアには重い荷物を積んだ際にも車体がふらつかないよう、頑丈なリーフスプリングが使われているため、硬さがあり決して快適とはいいがたいでしょう。
しかし、ハイエースバンは商用車であり貨物車なので、主役はあくまで荷物。乗員は貨物を運ぶドライバーという位置づけになります。こういった設計が正しいといえます。
ミニバンに比べてしまうと、快適性には物足りなさがありますが、室内スペースは圧倒的に広く、シートに関してもバンと考えるとクッション性も十分あります。
足元も広く、リクライニングやスライドも可能です。実際多くの方がハイエースバンをファミリーカーとして利用されているので、十分許容できるレベルと考えていいでしょう。
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POINT2
運転のしやすさ
ハイエースバンの車体形状はシンプルな箱型で、フロントウインドウも大きく着座位置も高い上ボンネットがないので車体の見切りがとてもいいのが大きな特徴です。
一見ボディは大きく見えますが、ハイエースバンの標準ボディなら全長4,695㎜×全幅1,695㎜×全高1,980㎜の4ナンバーサイズ。Mクラスミニバンのトヨタヴォクシーよりもコンパクトです。
それに真四角なのでクルマの四隅を把握しやすく、フロントタイヤが運転席の真下にあるため、小回りもききやすいといえるでしょう。商用車ということから、狭い路地などを曲がるときにもスムーズに走行しやすい設計となっています。
また、後方や左右にも大きなウインドウがあるので周囲も見やすく運転はしやすいといえるでしょう。
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POINT3
ラゲッジ
ハイエースバンは商用車であり貨物を運ぶのが主な目的ですので、ラゲッジスペース(荷室)の広さは圧倒的です。車内のスペースとしても荷室が主役ですので、ミニバンなどとは比べ物にならないくらい広いスペースが確保されています。
荷室の寸法は、標準ボディでも後席を畳んだ状態で荷室高1,320mm×荷室幅1,520mm×荷室長3,000㎜と広大です。後部座席使用時でも荷室長は1,855mm。家具などの大きな荷物や自転車やサーフボードなどの長尺物であっても余裕で積み込むことが可能です。
さらに1ナンバー登録となるハイエースバンのスーパーロングとなると、荷室高1,635mm×荷室幅1,730mm×荷室長3,540㎜とさらに大きなスペースを得ることができます。
床の形状は床面を低く抑えた標準フロアと、タイヤハウスの張り出しのないジャストローが用意されており、どちらも完全にフラットな形状。さらに床が二重構造のジャストローは、床下にも収納スペースがあるので、小物などの収納も可能です。
荷室の形状はほぼ真四角でデッドスペースを作らず隅までしっかりと使用することが可能です。キャンピングカーのベースとしてハイエースが圧倒的な人気なのはこの大きくて使いやすいラゲッジスペースの広さに理由があるのでしょう。
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POINT4
安全性能
ハイエースはバンですが、最新のスペックを持っており、予防安全パッケージ Toyota Safety Senseが全車に標準搭載となっています。
搭載される安全機能は、車両や歩行者を検知しぶつからないをサポートしてくれる、「プリクラッシュセーフティ(ミリ波レーダー+単眼カメラ方式)」と、ガラスや壁などの静止物を検知して衝突被害の軽減に寄与する「パーキングサポートブレーキ(前後方静止物)」。
さらに、道路上の白線(黄線)を単眼カメラで認識し車線を逸脱する可能性がある場合、ブザーとディスプレイで警報してくれる「レーンディパーチャーアラート」と、ハイビームとロービームを自動で切り替えてくれる「オートマチックハイビーム」も搭載されています。かなり充実しているといっていいでしょう。
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POINT5
エクステリア・インテリア
ハイエースバンのエクステリアデザインはとてもシンプルです。スペース効率を考えたボックス型で、ミニバンのような華美な装飾はありません。しかし、単なる立方体ではなく無駄のないラインで構成されており、まるで一つのブロックから切り出したかのような塊感があります。
機能性と使いやすさをバランスさせたまるでプロ用のツールのような質実剛健なイメージでとてもモダンです。登場から18年を経過していますが全く古さがありません。
このシンプルなフォルムは、むしろスタイリッシュにも感じられディテールに関しても、装飾的なデザインやメッキパーツなどが少な目でとてもクリーンな印象です。
インテリアもとてもシンプルです。インテリアカラーはどのグレードもすべてダークグレー一色。シートや天井、床も同じくグレーで統一されており、華やかさはあまりありません。しかし、シンプルで落ち着きのある室内空間といえるでしょう。
一部グレードにはシルバーの加飾パネルなども使われていますが、ベースグレードはほぼインパネもグレー一色。商用車であるバンらしく質実剛健なイメージとなっています。
シート素材は上級グレードにはトリコットを使用されていますが、ベースグレードの「DX」などはシンプルなジャージ素材が使用されています。あくまでバンであり、実用性を重視していることが感じられます。
とてもシンプルなハイエースバンのエクステリアとインテリアですが、ハイエースはワンボックスカーのベストセラーであり、またロングセラーであることもあって、エクステリア、インテリアとも各種ドレスアップパーツやカスタムパーツが豊富にそろっています。
シンプルだからこそ、自分好みにカスタマイズするという楽しみが味わえるのもハイエースバンの大きな特徴といえるかもしれません。
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POINT6
燃費
ハイエースバンに設定されているパワーユニットは2Lガソリンエンジンと2.7Lガソリンエンジン、そして2.8Lのディーゼルターボの3種類です。
それぞれのWLTCモード燃費は2Lガソリンエンジンが9.4㎞/L(2WD)で2.7Lガソリンエンジンが8.8㎞/L(2WD)。そして2.8Lディーゼルターボが12.5㎞/L(2WD)となっています。
最新のハイブリッドミニバンなどと比べるとどうしても見劣りがしますが、2tの車重を持ち、1,000kgの積載が可能な貨物車であるということを考慮すれば決して悪くはありません。燃料費を抑えたいならディーゼルターボを選ぶというのがよいかもしれません。
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POINT7
装備
装備は基本的にはシンプルです。しかし、最上級グレードのスーパーGLではエアコンがオートタイプとなるうえ、リヤクーラーやリヤヒーターも標準装着となっています。ベースグレードはマニュアルエアコンですが、オプションでリヤクーラーやリアやヒーターが装着できファミリーカーとして使うことも十分可能です。
リアのスライドドアにはイージードアクローザー機能が標準でついていますが、今どきのミニバンでは当たり前のパワースライドドア機能は最上級グレードのスーパーGLのみ(挟み込み防止機能付きデュアルパワースライドドア)にオプション設定(96,800円)となっています。この辺は商用車であるバンと乗用車のワゴンであるミニバンの大きな違いといえるかもしれません。
カーAV関連では、オーディオレスが基本ですが、純正カーナビがディーラーオプションとして設定されています。遮音性が低いので快適に音楽を楽しむというのには向いていませんが、最新スペックのディスプレイオーディオを装着することも可能です。
このようにハイエースバンは商用車ですので、装備などはとてもシンプルです。バンであってもある程度の快適性を求めるなら、バンの最上級グレードであるスーパーGLを選ぶのがオススメです。
内装のつくりや装備がワゴンに近くオートエアコン、スマートキーが標準となるほか、ファミリードライバーなら是非ほしいデュアルパワースライドドアなどのオプション装備も可能となっています。
ハイエースバンのおすすめ利用シーン
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