徹底比較！ハイエースvsキャラバン

日本を代表する商用車として君臨するトヨタのハイエースバンと日産のNV350キャラバン。ハイエースは1967年、キャラバンは1973年に登場しており、この2台は同じ商用車として半世紀近くもライバル関係にあります。

ハイエースの現行モデルである5代目は2004年に販売開始されており、キャラバンは2012年に5代目となる現行モデルをリリースし、同時に車名を「NV350キャラバン」に改名しています。

今回は、40年以上も続くライバル商用車であるトヨタのハイエースと日産のキャラバンについて徹底比較していきます。

グレード、車両価格

ハイエースには、2〜9名乗りの「ハイエースバン」と10人乗りの「ハイエースワゴン」、14人乗りの「ハイエースコミューター」がそれぞれ独立した車種としてラインアップされています。

一方のNV350キャラバンは、グレードによって3〜6人乗り仕様の「バン」と10人乗り仕様の「ワゴン」、14人乗り仕様の「マイクロバス」と大きく3グレードに分かれています。

では、バンとワゴン、マイクロバスの車両価格をそれぞれ比較していきます。

バン（2WD）比較

ワゴン（2WD）比較

マイクロバス（2WD）比較

車両価格はややNV350キャラバンの方が安い傾向にあります。

エクステリア

どちらの車種もエクステリアデザインは特別目立った印象はなく、商用車ならではのシンプルな見た目です。

ボディカラーはハイエースバンは「8色」、NV350キャラバンは「7色」から選択でき、どちらも赤系などの派手なカラーはなく、落ち着いたブラック系やホワイト系になっています。

ハイエースバンとキャラバンのボディサイズの比較は下記の表の通りです。

ロングボディ、標準幅、標準ルーフ

スーパーロングボディ、ワイド幅、ハイルーフ

ハイエースバンとキャラバンのボディサイズはほとんど同じです。

内装、インテリア

ハイエースバンもキャラバンも、商用車仕様に造られていることもあり、フロントフラットやオールフラット、リヤシート折りたたみなど多彩なシートアレンジが可能となっています。

シート生地は、ハイエースバンには「トリコット」と「ジャージ」しかありませんが、キャラバンには「防水シート地」も選択可能となっているため、水を扱う商用車として使用したい場合はキャラバンがおすすめです。

収納、定員人数

ハイエースバンの乗車定員はグレードによって異なり「2名〜9名」となっています。キャラバンもハイエースバン同様、グレードによって定員は異なり「3名〜9名」です。

ハイエースバンとキャラバンの荷室寸法は下記の表の通りです。

荷室のスペースはどちらの車種もかなり広く、ほとんど同じ寸法になっています。

走行性能

ハイエースバンとキャラバンはいずれも、用途や環境を考慮して選べる3タイプのエンジンがあります。ここでは、ガソリンエンジン2.0Lとディーゼルエンジンのスペック比較を行っていきます。

ガソリンエンジン2.0L

ディーゼルエンジン

燃費

ハイエースバンとキャラバンの燃費性能の比較は下記の表の通りです。

ガソリン車（JC08モード）

ディーゼル車（JC08モード）

燃費性能はわずかですが、ハイエースバンの方が優れています。

安全性能

ハイエースバンにはトヨタの衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense」が標準装備されており、NV350キャラバンのバンタイプには日産の先進安全パッケージ「NISSAN INTELLIGENT MOBILITY」が標準装備されています。

どちらの車種も先進の安全性能が備わっており、高い安全性能を確保できています。

リセールバリュー

ハイエースバンとキャラバンのリセールバリューは以下の表の通りです。

リセールバリューはハイエースバンの方が高い傾向にあります。

しかし、グレードやエンジン、車の状態によってリセールバリューは大きく変動するため、上記の表はあくまで目安として考えてください。

まとめ

今回は、40年以上も続くライバル商用車であるトヨタのハイエースと日産のキャラバンについて徹底比較してきました。

ハイエースとキャラバンには、バンとワゴン、マイクロバスの3パターンがあり、それぞれ乗車定員やボディサイズが異なります。

車の仕様としても大きな違いもないハイエースとキャラバンでは、使用用途や生活環境などを考慮して自分に合ったグレード及び車種を選ぶようにしましょう。