ハイエースバンダークプライム2の特徴

ハイエースには、バンとワゴン、コミューターと3つのタイプがあります。ハイエースバンは商用グレードであり荷物を運ぶための貨物車です。そして「ハイエース ワゴン」は人を乗せることが目的の乗用ワゴン。さらにコミューターはマイクロバスです。こちらは14人乗りなので普通免許では運転できません。

「ハイエースバン スーパーGL"DARK PRIME II"」は、商用グレードであるハイエースバンの最上級グレードスーパーGLをベースとした特別仕様車で、2015年に発売され大好評だった「スーパーGL"DARK PRIME"」のバージョンアップ仕様です。

元々ハイエースのスーパーGLが商用車のバンながら豪華な内装を備えたミニバン的なものだったのですが、ダークプライム2はさらにそこに特別な装備を加え、バンでありながら外装、内装ともにとても高級感のある豪華なハイエースに仕立てた特別仕様車なのです。

価格は2Lガソリンエンジンの3,280,600円~2.8Lディーゼルエンジンの4,023,500円までとなっており、価格的にも高級ミニバンと同等の設定となっています。

ダークプライム2はその名の通りダークな色調のアイテムを追加したスタイリッシュなハイエースです。ボディタイプはロング・標準ボディ・標準ルーフとロング・ワイドボディ・ミドルルーフから選ぶことが可能です。

そのエクステリアには、ベースのスーパーGL同様にメッキのフロントグリルやバックドアガーニッシュが装備されていますが、ダークプライム2ではそれらメッキ加飾にダークメッキを施しクールさを演出しています。

他にも、ヘッドランプ内の加飾もクリアスモーク仕上げにするなどこちらもクールかつ質感も向上させています。また、ボディカラーは特別設定色のスパークリングブラックパールクリスタルシャインを含む全3色の展開で、パール系のゴージャスなボディカラーとなっています。

インテリアもバンとは思えないほどゴージャスです。シートは2列シートで5人乗りのみですが、その分スペースに余裕がありまたシートそのものの作りも乗用車的で質感に優れています。

シート表皮はダークプライム2だけの仕様でトリコット＋合成皮革＆ダブルステッチとなっていて、カラーはダークグレー。フルリクライニング＆スライドが可能ですので、乗り心地こそ硬さがありますが快適さもワゴンとほとんど変わりません。

ステアリングホイールは本革巻の黒木目マホガニー調加飾が施され、ステアリングスイッチベゼルや、シフトベゼル、エアコンおコントロールパネルにまでダークシルバー加飾が施されるなど徹底的にダークな仕様となっています。

他には、ルーフ＆ピラー＆セパレーターバー（乗員スペースと荷室を区切るバー）がブラック色に変更されているほかスライドドアのスカッフプレートに車名ロゴ&イルミネーションが追加されており、SRSエアバッグとプリテンショナー&フォースリミッター機構付シートベルトを助手席にも装備しています。

このように、ダークプライム2はあくまでハイエースのバンですが、その装備内容を見ると、高級ミニバンに匹敵するような豪華な内容となっているのがわかります。

ダークプライム2には、先進安全装備のToyota Safety Senseが標準装備となっています。こちらはプリクラッシュセーフティ（歩行者［昼］検知機能付衝突回避支援タイプ／ ミリ波レーダー＋単眼カメラ方式）・レーンディパーチャーアラート・オートマチックハイビームといった内容で、機能的には十分ですが、最新ミニバンに比べると少し劣っているかもしれません。

リアスライドドアは、イージークローザー機能が標準ですが、デュアルパワースライドドア機能は96,800円のメーカーオプションです。ファミリーカーとして使用するならこれは是非装着しておくべきでしょう。

ヘッドライトはLEDが標準でLEDフロントフォグランプも標準装備されています。オーディオレスが標準ですが、ディーラーオプションでトヨタ純正カーナビやオーディオを装着することが可能です。リヤヒーターやリヤクーラーも標準ですので後席に座っても快適でしょう。

ダークプライム2に設定されているエンジンは2Lガソリンエンジンと2.7Lガソリンエンジン、そして2.8Lディーゼルエンジンとなっています。さらにそれぞれ2WDと4WDを選ぶことが可能です。

ガソリンエンジンのパワーとトルクは100kW（136PS）／182N･m（18.6kgf･m）で2.7Lが118kW（160PS）／243N･m（18.6kgf･m）。2.8Lディーゼルは111kW（151PS）／300N･m（30.6kgf･m）です。

どのエンジンも低速トルクを重視した商用バンらしい性能ですが、2t級の重量があるハイエースで余裕ある走りを味わいたいなら、300Nのトルクを発揮するディーゼルエンジンがオススメでしょう。

それぞれの気になるWLTCモード燃費ですが、2Lガソリンが9.2㎞/L（2WD）で2.7Lガソリンが8.8㎞/L（2WD）。そして2.8Lディーゼルが12.4㎞/L（2WD）となっています。燃料費を考えると車両価格は高いですが、ディーゼルエンジンが魅力的かもしれません。

ハイエースの現行モデルは2004年に登場なのですでに18年も経過していますが、その人気は全く衰えることがありません。実用的な貨物用のバンとして優れているだけでなく、ファミリーカーとしてミニバン的な使い方にも適しているということから幅広いドライバーから支持を集めているからでしょう。

また、そのリセールバリューの高さも人気の秘密です。頑丈なフレーム構造を持つバンですので、10万キロや20万キロ走行してもボディやエンジンがは全くヘタることはありません。新車価格は高くても手放すときには高額で下取ってもらえます。

特に人気の特別仕様車ダークプライム2なら下取り価格が高額となる可能性も高く、結局はお得に乗ることができるであれば、多くの方から支持されるのも当然かもしれません。

マイカーとして使うためにハイエースの購入やカーリースでの利用を検討中であれば、「ハイエースバン スーパーGL"DARK PRIME II"」こそが、ベストな選択といえるのではないでしょうか。