Gグレードの特徴

アウトランダーのグレードは「M」と「G」、そして「P」の3タイプが設定されています。「M」グレードがベーシック仕様で、「G」グレードは充実装備仕様。さらに「P」グレードは上級仕様という位置づけとなっています。さらに、特別仕様車として「G」グレードをベースに内外装にブラックアクセントを配した特別仕様車「BLACK Edition」などもあります。

価格は4,841,100円～5,705,700円で、「G」グレードの価格は3列シートの7人乗りが5,271,200 円で、2列シートの5人乗りが5,179,900 円です。サードシートの有無と、ラゲッジアンダーボックスの有無（5人乗りはサードシートがないのでアンダーボックスを装備）以外、5人乗りと7人乗りの装備に関しての差はありません。

アウトランダーはフロントフェイスに「ダイヤモンドシールドグリル」が採用されており、迫力ある表情ながらシャープでスポーティな印象を与えてくれます。フォルムもダイナミックなラインが特徴的で、塊から削り出したようなシャープに彫り込まれたキャラクターラインがとても個性的です。

エントリーグレードの「M」グレードにはない「G」グレードの特徴としては、シーケンシャルLEDターンランプが装備されていることや、前後のスキッドプレートがシルバー仕上げになっていることでしょう大型のリアスポイラーは全グレード標準装備です。

ドアアームレストには合成皮革が使用され、リヤウインドウ用のロールサンシェードも装備され類などインテリアもエクステリア同様高級感があります。「G」グレードのインテリアカラーはライトグレーでシートは、ファブリックのMグレードに対して人工皮革×合成皮革のコンビネーションシートと豪華仕様。

さらに、オプションでレザーシートを装着することも可能（「M」グレードには未設定）です。シートのカラーはブラックで前席にはシートヒーターが標準装備（後席はオプション設定）されています。

また、ドライバー席には電動シートアジャスターが備わっており、最適なドライビングポジションを簡単に得ることができます。セカンドシートは4 : 2 : 4分割のリヤシートバックフォールディング機構が装備され、ベンチシートのサードシートは床下収納ができるので荷室簡単に拡大することができます。

アウトランダー「G」グレードは主要グレードだけあって標準装備が充実しています。まず予防安全装備は、「e-Assist」が全車標準で衝突被害軽減ブレーキシステム（歩行者・自転車運転者検知付）、踏み間違い衝突防止アシスト、車線逸脱警報システム、アダプティブLEDヘッドライトなどがセットで装着されます。

高速道路同一車線運転支援機能「MI-PILOT（マイパイロット）」も標準で装備されており、レーダークルーズコントロールシステム「ACC」（全車速追従機能付）と車線維持支援機能を統合した制御で高速道路での安全運転をサポートしてくれます。

そのほか、スマートフォン連携ナビゲーション（9インチWVGAディスプレイ）や、 ステアリングオーディオリモコンスイッチ、充電用USBポートなど便利な装備が満載となっています。

アウトランダーに搭載されるパワーユニットは全グレード共通です。2.4L 直列4気筒 ガソリンエンジンと、電気モーターが搭載のPHEVです。エンジンの最高出力は98 kW/5,000rpmで、最大トルクは195 N･m /4,300rpm。モーターは前後に搭載されており前輪モーターの最高出力は85kW、後輪モーターの最高出力は100kW。そして最大トルクは前輪モーターが255 N･mで後輪モーターが195 N･mです。非常にパワフルです。

駆動方式はツインモーター4WDのみで、S-AWC（スーパー・オール・ホイール・コントロール）が採用されており、ツインモーター4WDをベースにブレーキをコントロールするAYCも追加。前後駆動力配分と左右駆動力配分を制御しつつ駆動トルクと回生トルクの制御を行い、常時4輪を最適制御。さまざまな走行状態、状況で4輪のタイヤの性能をバランスよく、最大限に引き出して走行することが可能です。

そのため、高速道路走行からオフロード、雪道などあらゆる路面状況でイメージした通りのラインをトレースできる優れたハンドリングを味わえます。

「G」グレードのWLTCモード燃費は16.2㎞/Lです。EV走行換算距離は83㎞。20 kWhの大容量バッテリーを搭載することで長いEV航続距離（バッテリーの電力のみで走行できる機距離）も実現しています。

アウトランダーPHEVの「G」グレードはアウトランダーにおける主力グレードです。エントリーグレードの「M」グレードと最上級グレードの「P」グレードの間に位置しており、充実した装備や豪華なインテリアなどを持ちながらアウトランダーの中でも比較的お買い得な価格設定となっています。

アウトランダーPHEVは、エントリーグレードの「M」グレードでもPHEVシステムやツインモーター4WDシステム、マイパイロットにスマートフォン連携ナビゲーションなどが標準装備なので内容的には十分ともいえます。

しかし、インテリアの上質感などはやはり「G」グレードのほうがかなりゴージャスですし、また3列シートの7人乗りが欲しい場合は「G」グレード以上でしか選べません。2列シートでいいのか3列シートが欲しいのか、アウトランダーのグレード選びではそれが大きなポイントになるかもしれません。