CX-60とエクストレイルを徹底比較!|新車のカーリースはクルカ
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コラム

更新日 2023.05.26(公開日 2023.3.20)

クルマ選び

CX-60とエクストレイルを徹底比較!

CX-60とエクストレイルを徹底比較!

2022年は新型SUVが次々と投入され、車好き界隈では大きな話題となりました。そして、その中でも特に注目を集めたのが、「ラージ・プラットフォーム」を採用したマツダの新型SUVである「CX-60」と、可変圧縮比という飛び道具を採用したハイブリッド専用の日産「エクストレイル」でしょう。

この2車、ともにパワーユニットに特徴を持ち、また最新のメカニズムを採用したスタイリッシュなSUVである上、車格的にはCX-60のほうが少し上ですが、価格帯ではバッティングします。いわば良いライバル関係となっているのです。では、この2車はそれぞれどんな個性を持ち、また違いは何なのか、さらにそれぞれの特徴などについても詳しく比較してみました。

CX-60とはどういう車?

CX-60とはどういう車?
出典:mazda.co.jp/cars/cx-60/

マツダCX-60は、マツダの新しいプラットフォームである「ラージ・プラットフォーム」を採用した第一弾モデルです。特徴は縦置きエンジン+FR(後輪駆動)という古典的でありながら非常に凝った駆動系のメカニズムです。

今や高級車やスポーツカーにしか採用されない直6エンジン+FRというメカニズムを、今の時代に新たに開発して、それを新型SUVに採用したということが大きな話題となっています。

パワーユニットのバリエーションが豊富な点も大きな特徴で、2.5L直列4気筒ガソリンエンジンに、3.3L直列6気筒ディーゼルターボエンジン、3.3Lディーゼルエンジンをベースとしたハイブリッドに、2.5LガソリンエンジンをベースとしたPHEV(プラグインハイブリッド)の4タイプが設定されています。

ボディサイズも大きく、デザインはマツダのCXシリーズに共通したテイストを持ちますが、より高級感があり非常にスタイリッシュ。またインテリアも上質でマツダが上級カテゴリーに挑むために開発した新型SUVとして発売以来その販売も非常に好調となっています。

車両価格は25S S Package(2WD)の2,992,000円~PHEV Premium Modern(4WD)の6,264,500円となっており幅広い設定となっているのも注目点でしょう。

エクストレイルとはどういう車?

エクストレイルとはどういう車?
出典:nissan.co.jp/vehicles/new/x-trail.html

エクストレイルは日産のクロスオーバーSUVの大ヒットモデルで、現行モデルは2022年に投入された4代目モデルとなります。乗用車ベースのクロスオーバーSUVながら、オフロード走行にも強いSUVとして歴代モデルは常にアウトドアレジャー好きから高い人気を誇ってきました。

新型の4代目エクストレイルでは、ガソリンエンジンを廃止して全車ハイブリッド(e-POWER)となったことが大きな特徴です。ガソリンエンジンで発電をして、その電力でモーターを駆動して走行するという日産自慢のシステムですが、その発電用のエンジンに、非常に凝ったメカニズムを持つ1.5L直列3気筒 可変圧縮比エンジンの「VCターボ」を採用しています。

また、4WDのメカニズムも非常に凝っており、電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」を搭載しています。こちらは、前後2基の高出力モーターを持ち、さらに左右のブレーキを統合制御することで、4輪の駆動力を最適化し、雪道や山道の走破性に力を発揮します。

また、走行安定性を高める制御を行うこともでき、市街地での走行など、日常的なシーン他、あらゆる路面状況で快適な乗り心地を提供してくれます。

デザインはオフロード4WD的なイメージを持たせつつ、上質でもあり、幅広い層から支持を集めています。ボディサイズはCX-60よりもわずかに小さいですが、スペース効率が高く、車内が広いのでファミリーユーザーからも高い人気を集めています。

車両価格は、Sグレード(2WD)の3,198,800円~AUTECH e-4ORCE Advanced Package(4WD)の5,046,800円までとなっています。

エクステリアの違い

ボディサイズを比べてみましょう

CX-60

出典:mazda.co.jp/cars/cx-60/

全長4,740㎜×全幅1,890㎜×全高1,685mm

ホイールベース:2,870mm

最小回転半径:5.4m

最低地上高:175mm

エクストレイル

エクステリアの違い
出典:nissan.co.jp/vehicles/new/x-trail.html

全長4,660㎜×全幅1,840mm×全高1,720mm

ホイールベース:2,705mm

最小回転半径:5.4m

最低地上高:185mm

このようにCX-60のほうが一回り大きくなっています。カテゴリーとしてはCX-60がラージクラスで、エクストレイルはミドルクラスというイメージでしょうか。このようにボディサイズが違うこともあってエクステリアのイメージには大きな違いがあります。

CX-60はボディサイズの余裕を活かしたのびやかなラインが特徴です。キャビンスペースが小さめでボンネットの長いロングノーズショートデッキスタイルのクーペ的なフォルムです。輸入車の高級SUVと競えるくらいに非常に上質で高級感のあるものとなっています。

堂々とした大きなフロントグリルもインパクト満点。しかし決して下品ではなく、周囲を囲むクロームメッキも相まって高級感があり、シャープでスポーティな印象も与えています。CX-60はマツダ的にもプレミアムSUVという位置づけに設定しているのですが、その狙い通り、このクラスの国産SUVとしてはトップクラスの高級感があります。

そして、エクストレイルは、クロスオーバーSUVらしいのびやかなシルエットを持ちながら、ウインドウ面積が大きく、いかにも車内が広そうに見えるサルーン的な余裕ある上質感が感じられます。それでいて、オフロードに強いというアイデンティティも見事に表現されていて、ピラーに太さなどに骨太感も感じます。

まるで初代エクストレイルに回帰したかのような“タフギア”感が増しており、歴代エクストレイルファンにはうれしいのではないでしょうか。

フロントフェイス日産のアイデンティティであるVモーショングリルを採用していますが、メッシュ部分の面積が大きくなっておりヘッドライトも薄型化。迫力が増していますが、デザイン的にはより洗練されています。質感もアップしており車格もアップしたかのように感じさせます。

インテリアの違い

インテリアの違い
出典:mazda.co.jp/cars/cx-60/

CX-60はインテリアにも特徴があります。もともとマツダのCXシリーズは上質なインテリアが高く評価されていますが、CX-60ではさらにそのグレードを一段高めたような高級感があります。高級サルーンのようなデザインもスタイリッシュですが、素材の使い方や色使い、スイッチ類の配置などにもこだわっておりまさに高級車。

インパネはダッシュボード中央にメインモニターを配置するオーソドックスなレイアウトでありながら、各部に配された上品なシルバー加飾や、合成皮革、ナッパレザーシートなどの手触りが良く、質感に優れた内装材を用いるなど、ディテールも大変質感の高い仕上がりです。

シート地はレザー(上級モデルはナッパレザー)が標準で、サイズも大きく座り心地も非常に快適。運転席10Wayパワーシートがエントリーグレード以外には標準装備で、上級グレードにはドライバーズパーソナライズ機能や、シートヒーター、シートベンチレーション、助手席10Wayパワーシートなども標準装備となっているなど、まさにプレミアムSUV的な高級感満点のインテリアとなっています。

エクストレイルのインテリア
出典:nissan.co.jp/vehicles/new/x-trail.html

もう一方のエクストレイルのインテリアは、高級SUV的なものではなくそのタフギアイメージにマッチした、スポーティなものとなっています。高級SUVを目指しているCX-60とは明らかに方向性が違います。しかし、ハードなイメージではなくモダンで機能的なデザインとなっています。

モニタースペースはダッシュボードの最上段、一等地に配置されていますし、メーターパネルもすっきりとしたデザインで、どのような状況でも視認できるように機能性を高めています。

それでいてインテリアの各部にソフトパッドや加飾パネルなどが使われており、とてもスマートな印象です。シートもいかにもホールド性が高そうなしっかりとしたものが搭載されており、シート地はファブリックが標準。上級モデルにはナッパレザーも用意されていますが、アウトドアレジャーに適した、防水シートが用意されているというのはいかにもエクストレイルらしいところです。

CX-60に比べると機能的といった印象のインテリアですが、グローブボックスやエアコンの操作パネルなどのラインがすっきり処理されており、各ラインもきれいにつながっています。そして、シフトレバー周りの造形もとてもモダンかつスマートで十分高級感も感じられます。

走行性能と燃費の違い

走行性能と燃費の違い
出典:mazda.co.jp/cars/cx-60/

SUVということで4WDの走行性能はどうなのか。まず4WDの方式ですが、CX-60はFRをベースとしたもので、後輪駆動が基本で前輪への駆動力は、トランスファーを介してトルクが配分される本格的なクロカン4WDでも使われる4WDシステムです。

とはいえCX-60は高級SUV的な位置づけのSUVなので、走破性ではなくオンロードでの上質な乗り心地を重視しています。足回りはヨーロッパ車的に硬めとなっていますが重厚な乗り味で乗り心地も高級感あるものをめざしています。

CX-60ならではの直列6気筒ディーゼルターボという個性的なパワーユニットは、ディーゼルながらスムーズな回転で質感は高く、500Nmというディーゼルエンジンならではの分厚いトルクによって、スタートダッシュから、高速域での中間加速でも余裕のある走りを味わうことができます。

CX-60のWLTCモード燃費は以下です。

・2.5Lガソリンエンジン(FR)/14.2㎞/L

・3.3Lディーゼルターボ(FR)/19.8㎞/L

・3.3Lディーゼルターボマイルドハイブリッド(FR)/21.0㎞/L

・PHEV2.5Lガソリンエンジン+モーター/14.6㎞/L 交流電力消費率/247Wh/㎞ EV走行距離74km

主力というべき3.3Lディーゼルターボエンジンは、3.3Lという大排気量ながら19.8㎞/Lという非常に優れた燃費性能を発揮してくれます。

エクストレイルの4WDシステムはハイブリッド専用車らしい「e-4ORCE」といういわゆる電動4WDとなっています。こちらは前後に2基の高出力モーターを搭載しており、さらに左右のブレーキを統合制御することで、4輪の駆動力を最適化することができるという非常に凝った4WDシステムです。

滑りやすい雪道や、山道などのオフロードでも優れた駆動力を発揮してくれ、走破性はCX-60よりも確実にレベルが上でしょう。これは車の性格が、よりアウトドアレジャー寄りであるということも関係していると思います。

「e-4ORCE」は4輪の駆動力をち密に制御できるため、滑りやすいオフロードだけでなく、街中や高速道路といった路面のグリップが刻々と変化するような環境でも、2つのモーターが前後の駆動力と回生ブレーキを絶妙に制御し、不快な揺れを抑制して上質な乗り心地を提供してくれます。

パワーユニットは日産自慢の第2世代「e-POWER」で駆動用モーターはフロント150kW+リヤ100kW、2WD車はフロント150kWのハイパワーモーターを搭載。アクセルにリニアに反応するレスポンスを発揮し、高速道路では余裕ある追い越し加速可能です。それでいてモーター駆動らしい高い静粛性も実現します。

エクストレイルの燃費は以下です。パワーユニットは一種類なのでグレード間の燃費の違いはありません。

・2WD/19.7km/L
・4WD/18.4km/L

装備の違い

装備の違い
出典:nissan.co.jp/vehicles/new/x-trail.html

どちらも最新スペックの先進安全装備を全グレードに標準装備しています。エマージェンシーブレーキに誤発信抑制機能、車線逸脱警報などといったものはどちらも標準です。大きな違いとしては、日産にはプロパイロットがミドルグレード以上に標準搭載されているということでしょう。

プロパイロットは、ロングドライブなどで効果を発揮する、高速道路の単一車線での運転支援技術です。このプロパイロットに新型エクストレイルでは「ナビリンク機能」も追加。ナビゲーションと連動し、地図データをもとに、制限速度に応じた設定速度の切り替えや、カーブでの減速支援なども行ってくれるなど、ドライバーの操作を軽減してくれます。このプロパイロットが搭載されているというのはエクストレイルの大きなアドバンテージといえるかもしれません。

他には、エクストレイルには3列シートモデルが設定されていますが、CX-60は2列シートの5人乗りのみとなっています。エクストレイルの3列目シートはあくまでエマージェンシーレベルですが、いざというときのあると役立つシーンがあるかもしれません。実用性も重視したエクストレイルに対して、高級SUVを目指したCX-60という性格の違いがこういった点にあるのかもしれません。

まとめ

まとめ
出典:mazda.co.jp/cars/cx-60/

CX-60は、マツダのCXシリーズ随一の高級感と、直列6気筒エンジンと後輪駆動という古典的でありながら非常にコストのかかったハイレベルなメカニズムを採用したというのが大きな個性となっています。

対してエクストレイルは第2世代e-POWERと、VCターボ、モーター駆動をち密に制御する4輪駆動システム、e-4ORCEといった最新のメカニズムを使った、SUVらしい優れた走行性能が大きな魅力です。 どちらも、最新クロスオーバーSUVであり、高い動力性能と優れた安全性そして、経済性に優れた燃費性能を持ったSUVであることは間違いありません。価格帯的にはバッティングしますが、車の方向性としては明らかにちがっています。もしどちらを選ぶか迷っているというのであれば、双方に個性に注目して、どちらに魅力を感じるのか、あなたの好みや用途で選ぶのがおすすめです。

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この記事の執筆者

関 秀紀

クルカ営業部、リーダーの関 秀紀です。大学卒業後に某大手自動車メーカー系のリース会社を経て、クルカに入社。 リースキャリアは前職から合わせて5年。普段は営業職としてお客様に最適な車選びをご提案しています。 前職時代には保険人募集の資格を取得。自動車保険の提案も経験しており、安心・安全なカーライフのサポート。車選びと保険の相談はぜひの関までご連絡ください! 一人ひとりのお客様に良いご提案ができるようがんばります。

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