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- 新型ノアの乗り心地はどんな感じ
ノアの特徴
トヨタノアは、Mクラスミニバンのベストセラーモデルです。現行型は2022年1月13日に発売されたR90型で兄弟車はヴォクシー。以前は5ナンバーモデルがありましたが現行型ノアは全グレードが3ナンバーサイズとなっています。グレードはX、G、S-G、Z、S-Zの5タイプで価格は2,670,000円~3,890,000円と先代よりも少しアップしています。駆動方式はFFと4WDがありパワーユニットは2Lガソリンと、1.8Lガソリン+モーターのハイブリッドが設定されています。
エクステリアデザインはヘッドライトが特徴的で兄弟車のヴォクシーと比べるとすっきりとしたクリーンなイメージとなっています。ボディが拡大したため、キャビンのボリュームが増しており車内のスペースも広くなっています。そのため居住性にも優れており、3列シートのどのポジションでもスペースに余裕があります。そんなMクラスミニバンとしてはクラストップレベルの広さを持ったノアですが、その乗り心地に関してはどうなのでしょう。
ノアの乗り心地が良い理由
新型ノアの乗り心地に関してですが、多くのインプレやオーナーのレビューを見る限り先代から大きく向上しているという評価がなされています。もちろんそれには理由があります。乗り心地が向上するような様々な改良が施され装備もグレードアップしているからです。ではどんなポイントが新型ノアの乗り心地を向上させたのかその理由を解説していきましょう。
TNGAプラットフォームの採用でボディ剛性を大幅にアップ
先代ノアも乗り心地は決して悪くはありませんでしたがプラットフォームが古いこともあって荒れた路面では振動や騒音もそれなりに感じられるもの。さらにちょっとした段差を通過した際にも気になるショックが感じられるというものでした。
しかし、新型ノアではクルマの骨格となるプラットフォームに新しいTNGAプラットフォーム(GA-C)を採用。骨格結合部の強化やスポット溶接を増やすことで剛性の高いボディを実現しています。そのため路面から衝撃を受けても、サスペンションとともに剛性の高いボディが衝撃を逃がすため、不快な揺れや振動、騒音を軽減することが可能です。
さらに、背の高いミニバンではコーナーでのコーナリング時のロールも気になるところですがボディ剛性が高いため、ボディの揺れが少なく走行時のタイヤが路面をしっかりとらえ車体の安定性も高くなっています。そのため、カーブが多い山道でも不快感の少ない快適な走行を楽しむことができるのです。
新型ノアのサスペンションはミニバンらしく車内スペースを圧迫しない比較的シンプルな形式が採用されています。フロントにはマクファーソンストラット式でリヤにはトーションビーム式を採用していますがこれは先代形式はと同じです。しかし、高剛性ボディに合わせて前後のサスペンションジオメトリーを最適化しており、サスペンションの動きが良くなっており路面に対する追従性や走行安定性が向上しています。
他にもボディには静粛性を高めるために、フロアまわりやドアトリム、天井などの広いエリアに防音材を採用しつつ、ボディの隙間や断面にも発泡剤を埋め込み騒音を低減。静粛性の高い車内を実現しています。
全てのシートが最上の快適さを提供してくれる
また、シートも乗り心地の向上に大きく貢献しています。フロントシートは取り付け剛性も高くしっかりとしていて座面も肉厚で長時間ドライブでも疲れにくい座り心地を実現しています。シート表皮は「X」グレードがファブリックで、「G」と「S-G」が上級ファブリック、「Z」と「S-Z」が合成皮革+ファブリックとなっています。ZとS-Zはさすがに上質で肌触りも良く高級感が感じられます。
7人乗り仕様車ではセカンドシートにキャプテンシートを採用していますが、このセカンドシートにはクラス初となるオットマン機構とシートヒーターに加えて、折りたたみ式大型サイドテーブルなどを装備しています。シートを一旦横にスライドさせることなく、またサイドテーブルを畳まずともストレートの超ロングスライド(スライド量745mm)が可能な点は先代から大きく進化したポイントです。足を延ばしてゆったりと座ることが可能です。
そして、8人乗り仕様車のセカンドシートには、3人掛けベンチシートタイプの6:4分割チップアップシートが採用されています。こちらも7人乗り仕様車と同様に超ロングスライド(スライド量705mm)が可能です。左右独立して前後スライドできるというのもとても便利。
サードシートは3人掛けでシートそのものは決して凝った作りではありませんが中央席用のヘッドレストもしっかりと用意されています。5:5の分割式でリクライニング調整は左右別々にできるという点もうれしいところ。もちろん先代モデルよりも座り心地が向上しています。
さらに、「ワンタッチホールドシート」と名付けられた新開発の5:5分割機構を採用し、収納時に左右に跳ね上げるスタイルこそ先代と同じですがシート下のロック解除レバーを引くだけでシート背もたれが自動的に前倒しされ、同時にダンパーの力が働きサードシートが側面の窓側へと軽く跳ね上がります。片手で簡単にサードシートを収納することができるので非常に便利です。
ガソリン車とハイブリッド車の比較
ノアにはガソリンエンジンモデルとハイブリッドモデルがありますが、この2つ乗り心地に違いがあるのでしょうか。単純に静粛性という意味ではエンジンとモーターを駆動に併用するハイブリッドのほうが静かです。エンジンモデルも先代よりは静粛性に優れていますがさすがにアクセルを踏み込むとノイズが増し、静かさではハイブリッドにはかないません。また動力性能的にもハイブリッドはパワフルでエンジンの回転数を上げる必要がないので加速時に騒音が増すということもありません。
乗り心地に関しては、ハイブリッド車の車重はガソリンモデルに対して30kgほど重いので、よりしっとりとした重厚感のある乗り心地が味わえます。とはいえ差はわずか30kgなので、子供がひとり乗ってしまえば相殺できるレベル。ガソリンエンジンモデルでも剛性の高いボディによって、落ち着いた不快感の無い乗り心地が味わえます。先代のガソリンモデルと比較しても明らかに新型ノアのガソリンモデルのほうが乗り心地は絶対的に上といっていいでしょう。
まとめ
先代モデルでも乗り心地の良さに定評のあったトヨタノアです新型になり、プラットフォームが一新。ボディ剛性が高くなったうえに静粛性もアップ。さらに、向上したボディ剛性に合わせてサスペンションも最適化されたことでさらに上質な乗り心地が味わえるようになっています。 特にロングスライドを採用したセカンドシートは足を延ばしてリラックスした姿勢で座ることができ、また、クッションのきいた肉厚たっぷりのシートや、オットマンによる座り心地も乗り心地良さはクラストップレベルといっていいでしょう。ドライバーズシートも解放感満点で快適ですが、何より後席に座る同乗者に喜ばれること間違いなしです。新型ノアは多人数乗車の機会の多いファミリードライバーにとっては最適な一台といえるかもしれません。
この記事の執筆者
関 秀紀
クルカ営業部 マネージャー
大学卒業後に某大手自動車メーカー系のリース会社を経て、クルカに入社。 リースキャリアは前職から合わせて5年。普段は営業職としてお客様に最適な車選びをご提案しています。 前職時代には保険人募集の資格を取得。自動車保険の提案も経験しており、安心・安全なカーライフのサポート。車選びと保険の相談は、是非、関までご連絡ください! 一人ひとりのお客様に良いご提案ができるようがんばります。
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