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更新日 2024.08.08(公開日 2023.11.8)

クルマ選び

EV(BEV・電気自動車)とハイブリッド車の違いとは?

EV(BEV・電気自動車)とハイブリッド車の違いとは?

この記事の監修者

飯野 貢司

自動車マーケティング戦略研究員

中古車販売業に、7年携わる。その後、株式会社ガリバーインターナショナル(現:株式会社IDOM)に入社。店長勤務を経て、本社新車事業・法人営業・採用・車両仕入など様々な分野に携わり合計19年間勤務。現在、株式会社ジョイカルジャパンにて、新車業販・直営店業務・オークション売買など、主にクルマのリセールバリューに関わる部分に配属。2024年より沖縄レンタカー事業の兼務を始めた。

軽自動車から、コンパクトカー・ミニバン・SUVに至るまで、最新の『納期』『値引き』情報を基にグレード間の装備差などに注目して、購入しても3年後や5年後に損をしないオススメの購入方法や、車種・グレード・装備といったものを徹底紹介します!lab研究員として、長年の経験から自動車に関する知識やアドバイスも行います。

自動車市場は、ICE(ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどの内燃機関車)から、EVなどのエコカーへ着実に主役が変わりつつあります。日本政府も2035年にガソリン車新車販売の禁止を打ち出しており、この流れはもはや止めることはできないでしょう。

そんなエコカーの中でも、代表といえるのがEV(電気自動車)ですが、EV(電気自動車)にもいくつかの種類があるのをご存じでしょうか。一つがBEVです。これはバッテリー電気自動車で充電したバッテリーのエネルギーだけで走行するEV を指します。他にも電気を動力源として使用するEVには、PHEV(プラグインハイブリッド車)やFCEV(燃料電池車)などもあります。

そして、エコカーの中でも国内で最も普及しているのがハイブリッド車(HEV)です。ハイブリッド車も電気を動力源として使用し電動モーターで走行を行うので、いわゆるEVの一種なのですが、いわゆるBEVなどとは違った特徴をもっています。ではEV(BEV)とハイブリッド車な何が具体的に違っているのか、詳しくご紹介していきましょう。

ハイブリッド車の特徴

ハイブリッド車の特徴

ハイブリッド(Hybrid)は、そもそもは混合や複合という意味を持ち異なる二つの要素が組み合わさったもの、またはそのような性質を持つものを指します。つまりハイブリッド車とは、エンジンと電動モーターという異なる2つの動力源を搭載し、そして、それらを使って走行する車のことをいいます。そしてハイブリッド車はハイブリッドカーやHVやHEVなどとも呼ばれています。

そんなハイブリッド車にはいくつかの種類があります。それがパラレル式ハイブリッドとシリーズ式ハイブリッド、そしてシリーズ・パラレル(スプリット式)式ハイブリッドです。

パラレル式ハイブリッド

パラレル式は、走行時はエンジンを主な動力源として使用し電動モーターは発進や加速時などにサポートを行うというものです。内燃機関であるエンジンと電気を使用する電動モーターが並列(パラレル)になっているのでパラレル方式と呼ばれます。比較的構造がシンプルで重量が軽く、コストも低く抑えられるのが特徴です。ホンダが以前採用していたIMAやi-DCD、スバルのe-BOXERなどがパラレル式です。

シリーズ式ハイブリッド

シリーズ式ハイブリッドは、エンジンを発電するためだけに利用し、車の駆動は電気モーターを使用するシステムのことです。基本的にエンジンは駆動力として使用しない(限られた条件でエンジンを使用するタイプも有り)ので、BEVに近いといえます。日産のe-POWERやホンダのe:HEV(高速走行時のみエンジンを使用するのでシリーズ。パラレル式ともいえます)などがシリーズハイブリッドです。

シリーズ・パラレル式(スプリット式)ハイブリッド

シリーズ・パラレル式は走行状態により、エンジンと電動モーター2つの動力源の使い分け、さらに細かく制御するものでスプリット方式とも呼ばれています。

発進、低速時にはモーターのみで走行し、高負荷時や高速走行時にはエンジンも始動させエンジン+モーターによる走行や、(充電しながら)エンジンのみの走行を行うなど、状況に合わせて最も効率が良くなるように動力を切り替えながら走行します。とても複雑なシステムで燃費性能に優れてるのが特徴でトヨタのプリウスなどが採用するTHS2などがこのシリーズ・パラレル方式です。

EV(BEV・電気自動車)との違い

EV(BEV・電気自動車)との違い

EV(BEV)とハイブリッドの違いは、エンジンを搭載しているかいないかです。そしてBEVは駆動を電力と電動モーターのみで行うのに対して、ハイブリッドはエンジン+電動モーターを駆動に使用します。

また、BEVは駆動用の大容量バッテリーを搭載しており充電用ソケットを介して、外部充電を行いますがハイブリッドは大容量バッテリーを搭載するもの、バッテリーを搭載せず常にエンジンで発電しその電力で走行するもの(シリーズ式ハイブリッド)であり、基本エンジンが発電を行うので外部からの充電は行いません。外部からの充電が行えるハイブリッド車はPHEV(プラグインハイブリッド車)になります。

電費(ガソリンエンジン車における燃費に相当するもの)や燃費に関しては、ハイブリッドはガソリンエンジンと電動モーターという複数の動力源を持つためBEVとは同列で比較はできません。しかし、満充電、満タンでの走行可能距離を比較した場合、バッテリーの電力だけで走るBEVよりも、ガソリンエンジンとエンジンで発電した電力を利用できるハイブリッドのほうが走行距離は長いと考えていいでしょう。

車両価格としては高価な大容量リチウムイオン電池を搭載するBEVのほうが高額なことが多いといえます。ハイブリッド車にも駆動用バッテリーを搭載しているものがありますが、BEVよりも容量が小さく、また低コストなニッケル水素バッテリーなども利用されていますしハイブリッドシステムは大量生産が進み、各種メカニズムのコストも下がっているのでガソリンエンジン車とそん色のないくらいリーズナブルなものも少なくありません。

例えば、BEVの中でも比較的お手頃な日産のSAKURAはエントリーモデルでも2,548,700円~ですが、トヨタのハイブリッド車ヤリスハイブリッドは2,013,000円~です。ただしBEVはガソリン車やハイブリッド車よりも環境にやさしいということから充実した各種優遇制度が用意されています。そのためハイブリッド車よりもより安く購入できる可能性も高いといえます。

例えば日産SAKURAリーフの場合、東京都にお住いの方が各種補助金を利用すると最大で1,265,600円の優遇が受けられるとのことです。

※参考日産自動車公式サイト
https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/sakura/specifications/subsidy.html

ヤリスハイブリッドもエコカー減税などの対象ですが、優遇額は自動車重量税22,500円、環境性能割が非課税となるくらいで、BEVのSAKURAのような高額な優遇は受けられません。

ハイブリッドのメリットとデメリット

ハイブリッドのメリトとデメリット

ハイブリッド車はエコカーの定番であり、現在もエコカーの主流といえる車です。そんなハイブリッドの車のメリットをあげると以下になります。

ハイブリッド車のメリット

  • ガソリン車よりも燃費が良い
  • エコカー減税が適用される
  • ガソリン車よりも静寂性が高い
  • 環境負荷が小さい

ハイブリッド車の最大のメリットはやはり燃費性能の高さでしょう。例えばトヨタのヤリスにはハイブリッド車とガソリンエンジン車がありますがその燃費を比べてみると。

ヤリスXグレード(1Lガソリンエンジン・2WD)のWLTCモード燃費は19.6㎞/Lです。対してヤリスハイブリッドXグレード(1.5Lガソリンエンジン+モーター・2WD)のWLTCモード燃費35.4㎞/Lです。1.8倍もハイブリッド車の燃費のほうが優れています。

またCO2排出量が少ないので環境にもやさしく、さらにエコカー減税の対象というのもメリットといえます。ハイブリッド車はBEVほどではありませんが、電動モーターのみによる走行が可能(シリーズ式はできませんが)なのでガソリンエンジン車よりも静粛性が高いというのもメリットでしょう。

逆にデメリットとしては以下のようなことが考えられます。

ハイブリッド車のデメリット

  • 車両価格がガソリン車よりも高額
  • 走行音が小さく歩行者に気付かれにくい
  • 冬は燃費が悪化する
  • 高額なバッテリー交換が必要

ハイブリッド車はエンジンに加え、電動モーターやその制御のためのシステム、駆動用バッテリー(搭載しないものもあります)などを搭載しており、とても複雑なメカニズムを持っているためどうしても車両価格が高額になります。同じ車種でもガソリンエンジン車とハイブリッド車ではハイブリッド車のほうがおよそ50万は高額になります。

静粛性が高いのはメリットでもありますが、走行音が小さいため歩行者に気づかれにくいというのもデメリットかもしれません。ただしこれはBEVなども同じです。他にはハイブリッド車は通常電力が十分な場合エンジンを停止させますが、冬場はヒーターの熱源が必要となるため走行のためではなく熱源を得るためにエンジンを作動させることになり結果燃費が悪化しやすくすくなるというのもデメリットといえるでしょう。

さらにハイブリッド車は高額な駆動用バッテリーを積んでいますが、長く使用すると寿命が訪れ交換が必要となります。ハイブリッド車の駆動用バッテリーは非常に高額で、再生品など安いものでも交換に10万円以上の費用がかかります。これもデメリットです。ただし最近はハイブリッド車のバッテリーの性能も上がり寿命も長くなっているので通常の使用であれば、10年15万キロほどは問題なく使用可能なようです。

ハイブリッド車が向いている人

ハイブリッド車が向いている人

ハイブリッド車は燃費性能に優れており、走行スピードが低く、一回の移動距離も短い場合はほとんどガソリンを消費することがありません。そのため、近所の買い物や通勤、お子さんの送り迎えなどに使用することが多いという場合は、とても経済的です。ランニングコストをできるだけ抑えたいという人に向いているでしょう。

また、BEVは長距離移動の際に充電の心配がありますが、ハイブリッド車はガソリンを給油するだけでいいのでその手間がありません。また燃費が非常にすぐれているので満タンでの走行可能距離がとても長く、燃料代も抑えられます。ロングドライブなどが好きで一回の走行距離が長いという方はハイブリッドカーが適しているといえるでしょう。

EV(BEV・電気自動車)が向いている人

EV(BEV・電気自動車)が向いている人

電気自動車は電気で走行するため、ガソリン代がかからず経済的です。自宅に充電器が設置可能であれば、寝ている間に充電ができガソリンスタンドに行く手間もなく、ランニングコストも抑えることができます。特に街乗りなど近距離移動がメインで、長距離を走行する機会があまりないという方はとても向いています。

また、自宅に太陽光パネルを設置されている場合、自家発電が利用できるのでさらに充電にかかるコストを抑えられるのでBEVの利用に適しているといえます。さらにいざというときに急速充電が可能な充電スポットが近所にあるという方もBEVは便利に使えるのでしょう。

まとめ

まとめ

BEVもハイブリッド車もエコカーとしてとても優れた車ですが、それぞれにメリットとデメリットがあり使用環境によっては向き不向きがあるということがご理解いただけたでしょうか。BEVへの乗り換えを検討されており方も多いと思いますが、そのような方は自宅近に充電器が設置可能か、近くに充電スポットなどの環境が整っているか、なども考える必要があります。 その点ハイブリッド車はBEV同様に電気を使って走りますが充電のことを考える必要がなく、ガソリンを給油するだけで従来のガソリン車のように利用が可能です。車両価格だけでいえばまだまだBEVは高額ですので、利便性や経済性を考えればまだまだハイブリッド車のほうが有利といえるかもしれません。

この記事の執筆者

小嶋 啓意

小嶋 啓意

クルカ事業部 統括マネージャー

「新卒から自動車業界一筋15年のキャリアがあります! 大学卒業後、某大手国内ディーラーの営業職を経て、クルカに入社しました。 自動車業界のキャリアの長さは社内屈指。「車といえば、小嶋さん」と社内で言われるレベルの車好き。車は三度の飯より大好きです! ディーラーや現職の営業経験を生かした車選びのご提案が得意です。長年の経験から、お客様にとって最適な1台をご用意いたします。 営業時代は商品のスペックを理解し、お客様に提案することをモットーにしましたので、自動車のスペックに精通しています。 弊社Youtubeチャンネルでは、車選びの知識やクルカで取り扱っている車種の解説もしています。 ぜひ車選びの参考にしてみてください! →YouTubeクルカ公式チャンネル

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