CX-5XD Lパッケージの特徴

CX-5は、非常に豊富なグレードが設定されていますが、基本は2Lガソリンエンジン搭載の「20S」、そして2.5Lガソリンエンジンの「25S」。さらに、2.2Lディーゼルターボエンジン搭載の「XD」の3タイプです。

その中のXDをベースに装備を追加したミドルグレードに「PROACTIVE」があり、さらにその「PROACTIVE」にレザーシート他豪華な装備を追加した上級グレードが「XD Lパッケージ」になります。

「XD Lパッケージ」は上級グレードだけに2WDが3,520,000円で4WDが3751000円（6ATも6MT価格は同じ）と、価格も豪華なものとなっています。

流麗なフォルムがスタイリッシュだと評価の高いCX-5ですが、2021年に行われたマイナーチェンジによってそのエクステリアはさらに進化しています。

ヘッドライトは水平方向の広がりを感じさせる4つの横長楕円のLEDを採用しアグレッシブな雰囲気を醸し出しつつ、ワイド感を強調するデザインになっています。

また、フロントグリルもより立体感あるデザインへと変更されたほか、ロアグリルはよりワイドな開口部となり、ラジエターグリルの輪郭もスクエアで横⾧な形に変更。全体の塊感が強調されて、SUVとしての力強さが加わりました。

そして、「XD Lパッケージ」ではこれらの新しいエクステリアデザインの採用に加えて、フロントグリルがグロスブラック仕上げとなり、ピラーガーニッシュもピアノブラック仕上げに。非常にシックで上級グレードらしい高級感が感じられるイメージまとめられているのが特徴です。

CX-5は2列シートの5人乗りのみです。この点は「XD Lパッケージ」も変わりません。シート地は上級グレードだけあって、ゴージャスな本革です。ブラックとホワイトがありますがこれはインテリアカラーによって変わり、本革もブラックならレザー、ピュアホワイトはスムースレザーとなります。

このレザーシートは見た目も座り心地も質感は非常に高く、まるで高級車のようです。シートはマイナーチェンジで着座時の骨盤角度を最適化する改良が施されているので長時間ドライブなどでの快適性も増しています。

さらに運転席10Wayパワーシート＆ドライビングポジションメモリー機能も搭載されており（ベースグレード以外全グレードに標準）、運転席＆助手席シートヒーターや、「XD Lパッケージ」になるとリアシートにまでシートヒーターが搭載されています。
更に疲れにくいリアシートを追求し、2段式のリクライニング機構が採用されています。これは全グレードですが、ステアリングやシフトノブも本革で、さらに「XD Lパッケージ」ではグローブボックス内に植毛加工が施されるなどディテールも凝っており、非常に豪華なインテリアとなっています。

スマートブレーキサポートやマツダ・レーダー・クルーズ・コントロール、レーンキープ・アシスト・システムといった先進安全装備も標準装備です。ただし、こちらは全グレードに標準なので「XD L Package」だけのものではありません。

「XD L Package」などの上級グレードのみの標準装備品としてはハンズフリー機能付パワーリフトゲートやIRカットガラス（フロント・リア）があります。他には、7インチのマルチスピードメーターが装備され、センターディスプレイも「XD L Package」では大型の10.25インチになっています。

また、「XD L Package」の標準装着ホイールは19インチアルミの大径サイズでとてもスタイリッシュ。タイヤサイズも225/55R19と、扁平率の低いスポーティなタイヤが装着されます。

CX-5はマイナーチェンジで、「フィールドジャーニー」というオフロードイメージを強調した特別仕様車が追加されたこともあって、上級グレードの「XD L Package」では、より街乗りが似合う都会的でスタイリッシュなクロスオーバーSUVといったイメージでまとめられています。

「XD L Package」のパワーユニットは2.2L直噴ディーゼルターボです。パワーは147kW（200PS）で、トルクは450N･ｍ（45.9kgf･m）といったスペックで、これは車格的に上のCX-8などと共通です。

ディーゼルだけにトルクが非常に厚いのが特徴で、同じエンジンを搭載するCX-8よりも車重が200kgも軽いことから、余裕ある走りを存分味わうことができます。気になる燃費ですが、WLTCモード燃費は17.4㎞/L（2WD）ととても優秀な数値。

同じCX-5でも、2.5Lガソリンエンジン車はWLTCモード燃費13.8㎞/L。そして、2Lガソリンエンジン車のWLTCモード燃費は14.6㎞/Lです。比べると「XD L Package」は大幅に低燃費。加えて燃料が軽油なのでとても経済的といえるでしょう。

CX-5はマツダのクロスオーバーSUVの中でも、ちょうどいいサイズ感と広々とした室内、そしてスポーティな走りから非常に人気のある車です。特にライバルにはないトルクフルで経済的なディーゼルエンジンが選べるという点に魅力を感じているオーナーも少なくないようです。

確かに、ガソリンエンジン車なら4.5Lクラスに匹敵する圧倒的なトルクで、ぐいぐいと加速していく感覚は他の車ではなかなか味わえません。加えて燃料代が高騰する今、使用する燃料がガソリンよりも安い軽油という点も大きなメリットといえるでしょう。

「XD L Package」は、CX-5のディーゼルエンジングレードの中でも上級グレードだけあって、見た目もスタイリッシュでレザーシートやハンズフリー機能付パワーリフトゲート、360°ビュー・モニターなどが標準搭載されるなど装備内容も非常に充実しています。

それでいて価格も2WDなら35,200,000円とコスパ的に非常に魅力的。もしあなたが、CX-5のディーゼルエンジン車が欲しいと考えているのなら、この「XD L Package」こそ、強くおすすめめできる一台と太鼓判を押しましょう。