並行輸入車とは|新車のカーリースはクルカ

更新日 2022.11.17(公開日 2022.11.17)

クルマ選び

並行輸入車とは

並行輸入車とは

世界屈指の自動車大国である日本ですが、国産車以外にも輸入車の人気も非常に高いものがあります。

代表的なのはベンツやBMWなどのドイツ車ですが、他にもフェラーリやアルファロメオといったイタリア車にGMやJEEPなどのアメ車も根強い人気があります。また、最近では韓国のヒョンデが再参入したことも話題となっています。

そんな輸入車ですが、実は街の正規ディーラーで購入できる「正規輸入車」と、それとは別に「並行輸入車」というものがあるのをご存じでしょうか。

その違いとはいったい何なのでしょう。今回は、「並行輸入車」については正規輸入車との違いやメリットデメリットなどについてわかりやすく解説します。

並行輸入車とは?

並行輸入車とは?

輸入車には「正規輸入車」と「並行輸入車」がある。車好きであれば知っていて当たり前かもしれません。ではその違いとは何なのかは詳しくご存じでしょうか。実はこの2つ法律上では明確な違いはありません。どちらも法律上は「輸入車」でしかないのです。

しかし、自動車マーケットでは明確にこの2つは分けて取り扱われています。では、これらの違いは何なのか。まず「正規輸入車」ですが、こちらは、「正規インポーター」と呼ばれる、海外の自動車メーカーと直接取引を行い、輸入車を仕入れる権利を持った業者が仕入れ、正規のディーラーなどで販売されるものです。

そして、「並行輸入車」は正規のインポーターが輸入したものではなく、海外のディーラーや個人などから仕入れた車を日本持ち込んで販売した(された)輸入車を指します。

なぜわざわざそのようなことをするのか。その理由は日本では、販売されていない車種があるからです。また日本で販売されている車種であっても、グレードや仕様によっては正規販売されていないので、わざわざ並行輸入するのです。

正規輸入車との違い

正規輸入車との違い

つまり、正規のインポーターが海外の自動車メーカーと直接取り引きして、日本に正式に輸入したのが「正規輸入車」で、それ以外の方法で海外から輸入した車が「並行輸入車」となります。

国産メーカーの車であっても日本では販売されていないもの、例えばトヨタの「タンドラ」などの大型ピックアップトラックを、海外で購入し、直接輸入して日本国内で販売されたものも並行輸入車となります。

並行輸入車のメリット

並行輸入車のメリット

並行輸入車のメリットは本来日本では買えない(正規販売されていない)車を手に入れることができるということです。前述したようなトヨタのタンドラもそうです。アキュラ(ホンダ)やインフィニティ(ニッサン)などといった、日本に展開されていない高級ブランドの車も並行輸入でなら入手不可能です。

また、日本から撤退してしまったフォードやクライスラーなどの大排気量のV8エンジンを搭載したパワフルなアメ車に乗りたい、となった場合も現在は並行輸入車しか選択肢はありません。

他には、日本に正規輸入されていなかったクラシックカーなども並行輸入でなら入手可能ですし、ベンツやBMW、フェラーリなど、日本に正規ディーラーがあるメーカーの車でも、日本にないグレード(例えば廉価グレードのMTモデルや、海外限定のグレードなど)が欲しいとなった場合も正規ディーラーでは購入できませんが、並行輸入でなら買うことが可能です。

こういった日本で正規販売されていない並行輸入に乗ることで得られるメリットは、まず、正規輸入車にはないハイスペック(ハイパワー)な高性能車に乗ることができるというのもあるでしょう。

例えばニッサンの国内向けSUV最大モデルはエクストレイルですが、北米マーケットにはアルマーダというSUVがあります。こちらは5.6L V8エンジンを搭載した巨大なSUVですが、こういった車にも並行輸車なら乗ることができます。

こういった特別な車を手に入れたい、人と被らない珍しい車に乗ることができれば所有欲も満たされるでしょう。また、わかる人にしかわかりませんが車好きどうしで見栄を張れるというのもメリットかもしれません。

並行輸入車のデメリット

並行輸入車のデメリット

このように並行輸入車なら普通では簡単に入手できない特別な車にのることができるというメリットが得られますが、逆に並行輸入車だからこそのデメリットもあります。まずは手に入れた後の日々のメンテナンスに関してです。

正規輸入車なら自動車メーカーの正規ディーラーで整備を受けることができますが、並行輸入車は正規ディーラーの扱っている車種ではありません。そのため、メンテナンスや修理に対応してもらえないことも少なくありません。

また、メンテナンスに対応できる修理業者も少ないですし、交換パーツなども、正規品が流用できればいいですがそうでない場合パーツごとにいちいち並行輸入しなければならないので時間もかかります。

そして、時間も手間がかかる分パーツそのものの値段も高額になります。こういったメンテナンスの不便さや、整備費用が高額になってしまうという点は大きなデメリットでしょう。

他には場合によっては車両保険に入れないということもあります。並行輸入車は、自動車保険会社にとっては、本来国内にないはずの車。そのため「保険のためのデータが存在しない車」ということになり保険料金の計算の算出が難しいのです。

そのため、並行輸入車は車両保険の加入ができないということもあるようです。また、仮に加入できる保険が見つかったとしても、通常より割高になることが多いようです。

さらに、リセールバリューに関しても並行輸入車が不利になることもあります。なぜなら、正規輸入車ではないため前述のようにメンテナンスや保険の加入に関する不安があるのでニーズがあまり高くないためです。

また、買取りを行う中古車業者にとっても、並行輸入車は販売の実績が少ないため、売れるかどうかわからない。そのため買い取ることのリスクから、買取り価格を高くできないというわけです。

並行輸入車を購入する方法

並行輸入車を購入する方法

並行輸入車の購入方法として一般的なのは、並行輸入車を専門に扱う業者から買うという方法です。また、輸入代行業者に依頼するという方法もあります。

こういった専門業者はネットなどを検索するとたくさん見つかるはずです。その業者の在庫にない車でも依頼することで輸入してもらえる場合もあります。業者によって得意な輸入国、自動車メーカーや車種もありますので、リサーチしてみましょう。

価格はどうしても割高になります。メーカーから直接仕入れるのではなく、海外で一旦販売された車を購入して、それを日本に持ってくるので当然ですね。まずは見積もりを取ってみるのが賢明です。

並行輸入車がおすすめの人

並行輸入車がおすすめの人

希少な車を手に入れたいという方、他の人が乗っていない特別な車に乗りたい方。また仲間やカーマニアの間で注目を浴びたい方など、ありふれた車では満足できない、という方には並行輸入はおすすめかもしれません。

並行輸入車にはどんなものがある?

並行輸入車にはどんなものがある?

日本国内で正規販売されていない車がたくさんありますが、例えば、「アキュラ(ホンダの高級ブランド)」や「インフィニティ(ニッサンの高級ブランド)」といった、国内で展開していない日本車の高級ブランドなどは、高級車種がそろっていてとても魅力的です。

また日本から撤退してしまった「フォード」や「クライスラー」、といったアメ車ブランドの車も並行輸入でしか手に入れることができません。

他には、チェコの「シュコダ」やルーマニアの「ダチア」、ロシアの「UAZ」に中国の「紅旗」など日本ではなじみのない国の車も日本に正規で輸入されたことにないので、馴染みのないメーカーの自動車に敢えて乗ってみるという選択肢も面白いかもしれません。

まとめ

まとめ

ご紹介したように、並行輸入車には正規輸入車にはない特別な魅力があります。しかし、その購入にはそれなりのリスクがあるというのも確かです。

信頼のおける販売店からの購入であれば、手ごろな価格で入手が可能ですし、メンテナスなどの心配もありません。まずは信頼できる業者や販売店を探すのが確実ではないでしょうか。 しっかりとした業者から自分好みの並行輸入車を手に入れることができれば、大きな満足感が得られることは間違いありません。正規輸入車や国産車には自分の好みに合う一台がないという方は、是非チャレンジしてみてください。

この記事をシェアする

この記事の執筆者

小嶋 啓意

クルカ営業部のGMを務める小嶋です。新卒から自動車業界一筋15年のキャリアがあります! 大学卒業後、某大手国内ディーラーの営業職を経て、クルカに入社しました。 自動車業界のキャリアの長さは社内屈指。「車といえば、小嶋さん」と社内で言われるレベルの車好き。車は三度の飯より大好きです! ディーラーや現職の営業経験を生かした車選びのご提案が得意です。長年の経験から、お客様にとって最適な1台をご用意いたします。 営業時代は商品のスペックを理解し、お客様に提案することをモットーにしましたので、自動車のスペックに精通しています。 弊社Youtubeチャンネルでは、車選びの知識やクルカで取り扱っている車種の解説もしています。 ぜひ車選びの参考にしてみてください! →YouTubeクルカ公式チャンネル

関連コラム

条件・用途から車を選ぶ

ゴールデンウィーク中の営業のご案内

いつも新車リースクルカをご利用頂きありがとうございます。
誠に勝手ながらゴールデンウィークの休業に伴い、下記期間中のお電話・お問い合わせ(フォーム・LINE)・審査申込のご対応につきましては一部制限をさせて頂きます。
審査結果のご案内は、お申込みを頂くタイミングにより 2024年5月7日(火)以降のご回答となりますのでご了承ください。 お客様にはご不便をおかけ致しますが、何卒ご理解頂きます様お願い申し上げます。

ゴールデンウィーク休業期間:2024年5月3日(金) ~ 2024年5月6日(月)

お問い合わせ

私達にお任せください!

分かりやすく丁寧にご案内いたします!

PAGETOP

  1. HOME
  2. コラム
  3. 並行輸入車とは