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- 残価設定ローンのデメリットは?メリットや向いている人も紹介!
この記事のポイント
- 車を購入する際の、残価設定ローンの仕組みやメリット・デメリット・向いている人について詳しく解説します。
- 残価設定ローンで車を購入するのに向いている人について詳しく解説します。
- 車の購入方法として、カーリースという選択肢があります。初期費用を抑え、月々定額で新車に乗れるため、残価設定ローンよりお得な場合があります。
車を購入する際、ディーラーで残価設定ローンを勧められたことがある方も多いと思います。
しかし「残価設定ローンはデメリットが多い」と言われることがあり、利用に不安を感じている方もいるのではないでしょうか?
そこで本記事では、残価設定ローンの仕組みやメリット・デメリットについて詳しく解説します。
残価設定ローンに向いている人や注意点も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
残価設定ローンとは
残価設定ローン(残クレ)とは、返却時の車の価値をあらかじめ購入額から差し引き、契約期間で分割して支払うローンのことです。
たとえば、500万円の車を4年間の残価設定ローンで購入、ローン契約終了時(5年後)の車の査定額を100万円と設定すると、最終返却分をのぞく5年間の返済金額は400万円となります。
ここで、通常のローン(車両代金の全額)と、残価設定ローンの月々の返済額を計算してみると、次のようになります。(金利は含みません)
- 500万円÷60ヶ月(5年)=83,333円/月
- 400万円÷60ヶ月(5年)=66,666円/月
残価設定ローンは月々の返済にかかる金額が100万円安くなるので、そのぶん月々の返済額が1万円以上抑えられます。
ただし残価として設定した100万円分は支払いが免除されるわけではなく、車を下取りに出すか買取り時に精算することになります。
なお、一般的な残価設定ローンは返却が前提となりますが、返却して乗り換えたり買取ったりすることもできます。
残価設定ローンのデメリット7つ
デメリットが多いといわれる残価設定ローンですが、具体的にどのような点がデメリットとなるのでしょうか。
ここでは、残価設定ローンのデメリットといえる以下の7つの項目についてみていきましょう。
- 金利が高い
- 追加費用の可能性がある
- 走行距離に制限がある
- 車の所有権がない
- 車をカスタマイズできない
- 乗り換えの車が制限される
- 途中で解約できない
1つずつ詳しく紹介していきます。
金利が高い
車を購入する際に利用できるローンは、大きく「ディーラーローン」「銀行ローン」「自社ローン」の3つにわけられます。
このうち、金利の低い銀行ローンと比較すると残価設定ローンの金利は高く、利息分の支払額が大きくなります。
銀行やディーラーによってもことなりますが、一般的には銀行ローンで1〜4%の金利に対して残価設定ローンは3〜9%となっています。
車は高額なため、金利だけで数十万円することも少なくありません。そのため、金利が高いという点は、残価設定ローン最大のデメリットといえるでしょう。
費用を追加する可能性がある
残価設定ローンは、最終的に車を返却することが前提となります。返却された車は中古車として販売されるため、下取りに出すことになります。
このとき、購入時に設定した査定額を下回った場合には差額の支払いが生じます。
査定額が下回る理由には、車の利用中における傷や凹み、中古車市場の変動など、さまざまな要素が考えられます。
また、全損事故をおこして車に乗れなくなった場合は、その時点で一括返済が求められる可能性もあります。
経済的な負担を軽減するためには、任意保険に加入するなどの対策が必要となります。
走行距離に制限がある
車の返却を前提とする残価設定ローンでは、車の価値を落とさないように走行距離に制限が設けられます。
というのも、走行距離が長ければ長いほど車が傷みやすく、価値が下がると考えられているからです。
一般的な残価設定ローンの走行距離制限は1,000km〜1,500km/月となっており、契約距離を超えて走行した分は「超過金」として追加で請求されます。
毎月の走行距離は車との付き合い方によって個人差が大きいので、契約前にどのような使い方をするか考えておき、走行距離制限内におさまりそうか確認しておきましょう。
車の所有権がない
残価設定ローンを利用すると、ディーラーが車の所有権をもつことになります。
ローンの返済中は購入者が所有権をもつことができず、完済後、買取を選択する場合のみ所有権を移すことになります。
「自分の車」として所有権をもちたい方にとって、ローン満了かつ残価の精算後でなければ所有権が得られない点は大きなデメリットとなるでしょう。
なお、ディーラーから購入者に所有権を移す際、ディーラーに代行依頼する場合は追加費用が発生するため注意が必要です。
車をカスタマイズできない
車を自由にカスタマイズできない点も、残価設定ローンのデメリットの1つです。
前述のとおり残価設定ローンを利用すると、完済するまで車の所有権はディーラー側にあります。
さらに、ローン契約満了時に返却を予定している契約では、査定額が下がらないようにしなければなりません。
場合によっては原状回復できるカスタマイズも不可のため、自分好みに車をカスタムしたい方には不向きといえるでしょう。
乗り換えの車が制限される
残価設定ローンは基本的に購入した店舗での下取り・乗り換えることになります。
そのため、数年後に異なるメーカーの車種に乗り換えたいと考えている方には、残価設定ローンは不向きとなります。
短期間でいろんなメーカーの車や車種に乗りたい方は、一括購入やカーリースなどほかの手段を選ぶのがおすすめです。
途中で解約できない
残価設定ローンは、原則途中で解約できません。契約途中での解約となった場合は、残債の一括支払いが求められます。
ライフプランや収入状況の変化などでやむを得ず解約となる場合もあるかもしれませんが、基本的には途中で解約することがないよう、契約前にしっかり検討しておきましょう。
なお、残価設定ローンの契約は3〜5年に設定することが多く、一般的なカーローンよりも期間は短くなります。
残価設定ローンのメリット3つ
デメリットの多いとされる残価設定ローンですが、メリットとなる部分もあります。
残価設定ローンのメリットとなるのが、以下の3つです。
- 月々の支払い額を抑えられる
- 同メーカーの車に乗り換えが簡単
- 売却価格が保証されている
それぞれの項目について、以下で詳しくみていきましょう。
月々の支払い額を抑えられる
残価設定ローンは、車両価格の一部を残価として支払い金額から差し引けるため、月々のローン返済額を抑えられます。
毎月の支払額が一般的なローンよりも抑えられることから、一括購入や通常のローンでは手が届きにくいランクの車種を選びやすくなります。
ただし、金利は残価を差し引く前(車両の価格全体)にかかるため注意が必要です。
同メーカーの車に乗り換えが簡単
契約終了時に返却を希望する場合、下取りによって残りのローンを精算できます。
購入したお店で下取りしてもらうことにより、残価の支払いにあてる資金がなくても、新車への乗り換えが可能になります。(査定額よりも価値が下がっていた場合は、差額請求の可能性はあります)
そのため、デメリットの項目で「他のメーカーに乗り換えできない」とお伝えしましたが、裏をかえせば同じメーカーの車への乗り換えが簡単というメリットでもあるのです。
売却価格が保証されている
残価設定ローンでは、契約時に決めた残価は契約終了時点まで変わりません。
そのため、車を得るタイミングの中古車市場やトレンドなどに関係なく、返却時には一定の売却価格が保証されることになります。
なお、売却時に車の価値が上がっていたとしても、差額を受け取れるわけではありません。
売却価格が保証されていることで大きく損をすることがない点は、残価設定ローンのメリットといえるでしょう。
残価設定ローンが向いている人
残価設定ローンは、通常のカーローンよりも月々の返済額が抑えられるため、毎月の出費をできるだけ安く済ませたい方に向いています。
また、カーローンは5〜7年程度の契約期間に設定するのが一般的ですが、残価設定ローンは3〜5年の短期間での契約となるため、車を利用する期間があらかじめ決まっている方にもおすすめです。
一方で、金利を抑えて車を購入したい方や、一台の車を長く乗りたい方に残価設定ローンは不向きといえるでしょう。
残価設定ローンの注意点
残価設定ローンを利用する際は、以下の点に注意しましょう。
- 返済期間終了時に資金を用意する必要がある
- 下取り価格が想定を超えても差額は得られない
それぞれ詳しく紹介していきます。
返済期間終了時に資金を用意する必要がある
残価設定ローンの利用で車を返却する場合、契約終了時に残価精算が必要となります。
さらに、査定が下がっていた場合には差額分の支払いが発生したり、現状回復の費用が必要となったりします。
このように残価設定ローンは月々の支払額が抑えられる一方で、契約終了時にまとまった費用を用意しなければなりません。
なお、車を買い取る場合は残価を一括で返済することになるため、返却・買取のどちらを選択するとしても、計画的に資金を用意しておきましょう。
下取り価格が想定を超えても差額は得られない
中古車市場で人気がある車種の場合、下取りのタイミングで査定額を上回っている可能性もあります。
先ほど紹介したように、下取り価格が下がっている場合には差額の精算が必要ですが、上回っている場合に差額を得ることはできません。
「価値が上がっているのに損をした」と感じる方もいるかもしれませんが、残価設定ローンでは残価より車の価値が上がっていたとしても、購入者はその差額を受け取ることはできないのです。
残価設定ローンよりもおすすめの車の乗り方は?
ここまでの内容から、残価設定ローンの利用に不安を感じる方も多いかもしれません。
そんな方におすすめなのが『カーリース』です。カーリースは残価設定ローンと似ている部分もありながら異なる仕組みのため、安心してご利用いただける車のサービスとなっています。
カーリースと残価設定ローンの違いについて、詳しく解説していきます。
カーリースと残価設定ローンの違い
まずカーリースと残価設定ローンの似ている部分として挙げられるのが、どちらも車両本体の代金から残価を差し引いて月々の支払額を設定する点です。
カーリースにも残価設定ローンと同じように「残価精算」という仕組みがあるので、車両本体の一部を据え置いた形で、契約期間中の月額料金を決めることができます。
一方で、カーリースはお金を借りるのではないことから金利がなく、車両代金に加算される利息の心配はありません。
さらに多くのカーリースでは頭金などの初期費用がなく、車の維持にかかる税金や自賠責保険料、車検などの費用はすべてコミコミの定額料金となっています。
残価設定ローンでは、月々のローン返済額とは別に維持費を用意しなければなりませんが、カーリースなら月額費用にすべて含まれています。
また、残価精算がないカーリースを選べば、契約満了時の残価精算が不要になり、まとまった資金を用意するのが難しい方でも安心して利用できます。
カーリースについてはこちらのページで詳しく説明しております。 「カーリースとは?仕組みとメリットデメリット」
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この記事の監修者
早川 由紀夫
株式会社クルカCEO
新車販売、カーリース業界の第一人者。2005年に設立したジョイカルジャパンでは、創業以来Founder 兼 COOとして「0」から店舗開発、店舗支援を現場で一から推進し続けた。2021年10月1日よりジョイカルジャパン代表取締役社長 CEOに就任。新車ECサイトでの販売にもいち早く取り組み、オンライン完結のカーリースサービスを普及させた。2019年には、月額2万円台〜の業界最安値を実現した短期カーリース専門会社「クルカ」を設立。常に顧客ニーズを捉えたサービスを展開し、カーライフの進化を牽引している。
「所有から利用へ。カーリースは、車との関係を再定義する、時代の潮流です。月々定額で新車に乗れる手軽さだけでなく、車との付き合い方をもっと自由に、もっとスマートな新しいカタチに。このメディアが、皆様のカーリース選びの羅針盤となるように、最新情報や役立つ知識を発信していきます。」
この記事の執筆者
関 秀紀
クルカ営業部 マネージャー
「大学卒業後に某大手自動車メーカー系のリース会社を経て、クルカに入社。 リースキャリアは前職から合わせて5年。普段は営業職としてお客様に最適な車選びをご提案しています。 前職時代には保険人募集の資格を取得。自動車保険の提案も経験しており、安心・安全なカーライフのサポート。車選びと保険の相談は、是非、関までご連絡ください! 一人ひとりのお客様に良いご提案ができるようがんばります。」
ちか
ライター
「日常使いは軽だけどクラシックカー好き。 近隣県までドライブ&ご当地グルメを堪能するのが休日の楽しみです!」
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