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- ノアの維持費はどのくらい?車検や税金、保険など7項目の内訳を詳細に解説
この記事の監修者

飯野 貢司
自動車マーケティング戦略研究員
中古車販売業に、7年携わる。その後、株式会社ガリバーインターナショナル(現:株式会社IDOM)に入社。店長勤務を経て、本社新車事業・法人営業・採用・車両仕入など様々な分野に携わり合計19年間勤務。現在、株式会社ジョイカルジャパンにて、新車業販・直営店業務・オークション売買など、主にクルマのリセールバリューに関わる部分に配属。2024年より沖縄レンタカー事業の兼務を始めた。
軽自動車から、コンパクトカー・ミニバン・SUVに至るまで、最新の『納期』『値引き』情報を基にグレード間の装備差などに注目して、購入しても3年後や5年後に損をしないオススメの購入方法や、車種・グレード・装備といったものを徹底紹介します!lab研究員として、長年の経験から自動車に関する知識やアドバイスも行います。
2025年に一部改良が予定されているトヨタのミニバン「ノア」。ファミリー層を中心に人気の車種ですが、購入後に気になるのは「年間でどのくらいの維持費がかかるのか」という点ではないでしょうか。
ノアの年間維持費は約25万円〜30万円が目安で、ガソリン車かハイブリッド車かの違いや、年間の走行距離、地域など複数の条件によって変動します。
本記事では、ノアの維持費を「税金・保険・車検・燃料代」など7つの項目に分けて詳しく解説します。
この記事でわかること
- ノアの年間維持費の内訳と支払いシミュレーション
- ノアの維持費を構成する7つの要素
- 年収別に見た、無理のない維持費の目安
- ノアの維持費を安く抑えるコツ
ノアの年間維持費は25万円から!内訳と月々の支払いをシミュレーション

ノアの維持費は、車種や使い方によって大きく変わります。以下は、ガソリン車とハイブリッド車の年間維持費を比較した表です。
費目 | ガソリン車 (年間) | ハイブリッド車 (年間) |
---|---|---|
自動車税 | 36,000円 | 36,000円 |
自動車重量税(1年分) | 16,400円 | 10,000円(エコカー減税適用) |
自賠責保険料(24ヶ月÷2) | 8,825円 | 8,825円 |
車検費用(基本料) | 約25,000円 | 約25,000円 |
ガソリン代 | 約113,000円 | 約74,000円 |
任意保険料 | 約60,000円 | 約60,000円 |
メンテナンス費用 | 約40,000円 | 約40,000円 |
合計 | 約299,225円 | 約253,825円 |
燃費性能とエコカー減税による「重量税の優遇」によって、ハイブリッド車の方が負担は軽くなります。それぞれの年間維持費を12ヶ月で割ると、以下のようになります。
- ガソリン車:約25,000円/月
- ハイブリッド車:約21,000円/月
上記のように、毎月の差額は約4,000円となります。この差額が1年積み重なると、結果として年間で約5万円の違いになります。
なお、ここで算出した金額には「駐車場代」「高速道路料金」「洗車代」などは含まれていません。特に都市部で駐車場を借りる場合は、月1〜3万円ほど追加費用がかかる点も考慮しましょう。
ノアの維持費を構成する7つの項目

ここからは、ノアの維持費の内訳を見ていきます。どの項目がいくらくらいになるのか、おおよその目安も合わせてチェックしていきましょう。
①自動車税(種別割)
ノアの排気量は、ガソリン車が2.0L・ハイブリッド車が1.8Lで、いずれも1.5L超〜2.0L以下の区分に該当します。
総務省が定める自動車税(種別割)の税率表では、この区分の自家用乗用車は年間36,000円と定められています。(2019年10月1日以降に初回登録された車両の場合)
なお、初度登録から13年以上経過した車は「経年重課」の対象となり、増額される点に注意が必要です。
(参考)
【ノア】排気量を教えて。|トヨタ
自動車税・軽自動車税種別割|総務省
自動車税種別割|東京都 主税局
②自動車重量税
自動車重量税は車検時にまとめて納める税金で、ノアは車両重量が1.5トン超〜2.0トン以下の区分に入ります。
車検時に2年分をまとめて支払います。ノアの場合、ハイブリッド車はエコカー減税の対象となるため税額が安くなります。
- ガソリン車:32,800円(2年分)
- ハイブリッド車:20,000円(2年分)※エコカー減税適用時
なお、エコカー減税の適用有無によって金額は変動します。詳細は国土交通省やJAMA(日本自動車工業会)の最新データにてご確認ください。
(参考)
自動車重量税額について|国土交通省
エコカー減税対象車一覧表|一般社団法人日本自動車工業会
③自賠責保険料
ノアを含むすべての自動車は、公道を走るために必ず「自賠責保険」に加入しなければなりません。いわゆる強制保険と呼ばれるもので、人身事故の被害者を救済するための最低限の保険です。
自賠責保険料は全国一律で、どの保険会社で加入しても金額は同じです。2023年4月の料金改定以降、ノアのような自家用乗用車は24か月で17,650円となりました。
車検時に2年分をまとめて支払うのが一般的で、1年あたりにすると約8,800円が目安です。
なお、保険料は数年ごとに見直されるため、次回の車検時に金額が変わっている可能性があります。具体的な金額は、最新情報をご確認ください。
④車検費用
ノアの車検にかかる費用は、大きく分けて「法定費用」と「非法定費用」の2種類があります。法定費用には以下のような項目が含まれ、全国どこで受けても金額は変わりません。
- 自賠責保険料
- 自動車重量税
- 印紙代
など
一方で、車検基本料や整備費用などの非法定費用は業者によって差が大きく、依頼先や整備内容により金額が変わります。
ノアの車検費用の相場は、ディーラーで受けると5〜10万円程度、車検専門店やガソリンスタンドでは6〜8万円程度が目安です。ディーラーは安心感や純正部品の使用といったメリットがある一方、費用は高めになる傾向があります。
また、エコカー減税が適用される場合は重量税が軽減されるため、車検費用を抑えられます。一方で、初度登録から13年以上経過した車は重量税が15〜20%ほど加算されます。長く乗り続けるほど、車検費用が高くなる点に注意しましょう。
⑤ガソリン代
ノアのカタログ燃費は、ガソリン車で14.3〜15.1km/L前後、ハイブリッド車で22.0〜23.4km/L前後が目安です。
グレードや駆動方式によって燃費性能に差がありますが、ここではガソリン車の「Z」とハイブリッド車の「HYBRID Z」を例に、ガソリン代をシミュレーションしてみます。
ガソリン価格を170円/Lとして、それぞれ年間走行距離ごとに必要なガソリン代を算出しました。
年間走行距離 | ガソリン車 「Z」 15.0km/L | ハイブリッド車 「HYBRID Z」 23.0km/L |
---|---|---|
3,000km | 約34,000円 | 約22,000円 |
5,000km | 約57,000円 | 約37,000円 |
10,000km | 約113,000円 | 約74,000円 |
上記のとおり、走行距離が長くなるほどハイブリッド車のガソリン代の節約効果が大きくなります。
たとえば年間1万km走行する場合、ガソリン車との差額は約39,000円となり、5年、10年と乗り続ければ大きな差となります。
一方で、年間走行距離が少ない3,000km程度の場合、差額は1万円前後にとどまるため、走行距離が少ない方にとってはハイブリッド車のメリットはやや薄くなります。
⑥任意保険料
ノアの任意保険料は、年齢や補償内容によって大きく変動します。一般的な保険料の目安は以下のとおりです。
被保険者の年齢 | 車両保険なし | 車両保険あり |
---|---|---|
21〜25歳 | 約84,000円 | 約159,000円 |
26〜29歳 | 約49,000円 | 約88,000円 |
30代 | 約35,000円 | 約64,000円 |
40代 | 約32,000円 | 約59,000円 |
50代 | 約30,000円 | 約59,000円 |
若い世代では保険料が高額になりやすく、とくに車両保険を付けると負担が大きくなります。一方、30代以降になると割引率が高くなるため、保険料を抑えやすくなります。
また、ダイレクト型の保険会社(通販型)はコストを抑えられる反面、対面でのサポートが薄いと感じる方もいるかもしれません。代理店型はサポートが手厚い分、やや割高になる傾向があります。
⑦メンテナンス・消耗品費用
ノアを維持するうえで欠かせないのが、定期的なメンテナンスや消耗品の交換です。走行距離や使用環境によって異なりますが、以下のような消耗品は定期的な交換が必要になります。
項目 | 交換目安 | 費用目安 |
---|---|---|
エンジンオイル交換 | 5,000kmまたは6ヶ月 | 約2,000〜7,000円 |
タイヤ(4本)交換 | 3〜5年 | 約20,000円〜100,000円 |
バッテリー交換 | 2〜3年 | 約10,000〜25,000円 |
ワイパーゴム交換 | 必要に応じて数年に1回 | 約5,000〜6,000円程度 |
エアコンフィルター交換 | 年1回 | 約3,000〜5,000円 |
ノアのメンテナンス費用は、年間およそ3万〜6万円が目安で、あらかじめ「何にいくらかかるのか」を把握しておくと必要な出費の見通しを立てやすくなります。
さらに、駐車場代や高速料金、修理費用なども積み重なれば大きな負担となります。車両の維持費全体を把握し、余裕を持った資金計画を立てておくと安心です。
年収から見るノアの維持費負担

車の維持費は「家計のどのくらいを占めるか」が重要な判断基準となります。冒頭で紹介したとおり、ノアの年間維持費はおよそ25万円以上が目安です。
年収別にノアの年間維持費を当てはめると、次のようなイメージになります。
年収(額面) | 手取り目安 | 負担率 |
---|---|---|
300万円 | 約240万円 | 約10.4% |
400万円 | 約320万円 | 約7.8% |
500万円 | 約400万円 | 約6.3% |
※維持費25万円を基準に算出
維持費が手取り年収の10%以内なら比較的安心、15%を超えると家計の負担が大きくなります。上記のシミュレーションはあくまでも一例ですが、ご自身の収入に対してノアの維持費が10〜15%に収まっていれば、家計への負担は比較的安心といえます。
ノアの維持費を安く抑える5つの方法

ノアの維持費は決して安いものではありませんが、日々の工夫や見直し次第で大きく変わります。ここからは、ノアの維持費を安く抑える5つの方法を紹介します。
方法1:任意保険を見直す
任意保険は、ノアの維持費の中でも大きな割合を占める固定費の一つです。そのまま契約を更新していると、割高な保険料を払い続けてしまうことも少なくありません。
見直しの際には、複数の保険会社を比較できる一括見積もりサービスを利用するのもよいでしょう。同じ補償内容でも、会社によって年間で数万円の差が出ることがあります。
また、ライフスタイルの変化に応じて補償内容を調整するのも効果的です。例えば、以下のような工夫が考えられます。
- 年間走行距離が短い場合は「走行距離区分型」を選ぶ
- 運転者が限定される場合は「運転者限定特約」を付ける
- 車両保険は必要に応じて付け外す
特に車両保険は保険料の負担が大きいため、節約を考えるなら見直し候補になります。ただし、新車や高額車では外すリスクが大きいため、車の価値や使い方に応じて判断しましょう。
方法2:車検の依頼先を比較検討する
車検は依頼する業者によって大きく費用の差が出ます。ディーラーは純正部品や手厚いサポートで安心感がありますが、その分コストは高くなりがちです。
一方、車検専門店や整備工場、ガソリンスタンドなどはディーラーより安く受けられ、短時間で済むサービスもあります。少しでも安く済ませたい方は、複数の業者から見積もりを取り、ご自身に合った依頼先を選びましょう。
方法3:燃費を意識した運転を心がける
同じクラスのミニバンと比較して燃費が良いノアですが、ガソリン代を安くするためには、日々の運転の仕方にも気をつけたいところです。
たとえば、急加速や急ブレーキを避け、できるだけ滑らかな速度調整を心がけることが大切です。発進時にアクセルをおだやかに踏む「エコ発進」を意識するだけでも燃費に違いが出ます。
さらに、車両のコンディションを整えることも大切です。タイヤの空気圧が低下していると余計な燃料を消費するうえ、安全面にも影響します。
定期的な空気圧点検やエンジンオイル交換などの基本メンテナンスを実施し、ノア本来の燃費性能をキープしましょう。
方法4:メンテナンスを自分で行う
ちょっとしたメンテナンスを自分で行うと、工賃の節約になります。たとえば、ウォッシャー液やワイパーゴムはホームセンターやカー用品店で部品を購入できますし、作業内容も比較的簡単です。
また、エアコンフィルターの交換やタイヤの空気圧チェックも、慣れれば難しい作業ではありません。日常的なケアを習慣づけておくことで、不具合に早く気づけるようになり、安心して乗り続けられます。
「できることは自分でやりながら、難しいところはプロに任せる」とメリハリをつければ、維持費を抑えながら長く乗り続けられるはずです。
方法5:支払い方法を工夫する(カーリース)
ノアを手に入れる際、購入ではなくカーリースを利用する方法もあります。カーリースなら、自動車税や車検、諸費用があらかじめ月額料金に含まれているため、毎月の支払いが一定で安心です。
頭金も不要なので、まとまった資金なしで新車に乗れる点も家計に優しい仕組みといえます。特に、特定の月に大きな出費が重なるのを避けたい方や、毎月の支出を安定させたい方にはカーリースがおすすめです。
自動車マーケティング戦略研究員 飯野 貢司からのコメント
意外と効果的なのが、クレジットカードの活用です。ガソリン代や車検費用を特定のクレジットカードで支払うと、ポイント還元率が高かったり、ガソリン代が割引になったりする場合があります。ご自身のライフスタイルに合った一枚を見つけることで、年間を通してコツコツと維持費を節約できますよ。
ノアの維持費に関するよくある質問

ここからは、ノアの維持費についてよくある質問をQ&A形式で紹介します。事前に疑問を解消し、納得できる判断に役立ててください。
Q. ノアの維持費、月々いくらに収めるのが理想ですか?
A.一般的な目安としては、手取り月収の10〜15%以内に収めるのが安心です。たとえば手取り30万円なら、月3万円前後が理想ラインとなります。
ただし、住宅ローンや家賃、教育費などの支出状況によって適切な金額は変わります。駐車場代や任意保険料も含め、家計全体のバランスを考えながら無理のない範囲で計画しましょう。
Q. ガソリン車とハイブリッド車、結局どっちがお得?
A.年間走行距離が10,000km以上や7年以上の長期間乗る予定の方は、燃料代の節約とエコカー減税の優遇によって、ハイブリッド車の方が総額でお得になるケースが多いです。
一方で、走行距離が短い方や、初期費用をなるべく抑えたい方にはガソリン車の方がメリットが大きいと考えられます。購入前に車の使い方を明確にし、ライフスタイルに合った走行距離や使用年数を基準に判断してみてください。
Q. 兄弟車の「ヴォクシー」と維持費は変わりますか?
A.ヴォクシーとノアの維持費はほとんど変わりません。ノアとヴォクシーは同じプラットフォームを共有する兄弟車で、エンジン性能や車体サイズ、重量もほぼ同一です。
そのため、税金や燃費性能も同程度で、維持費の差はほぼありません。デザインや内装の雰囲気など、維持費ではなく好みで選ぶと良いでしょう。
Q. 中古のノアを買う場合、維持費で注意すべき点はありますか?
A.中古のノアを購入する場合、特に年式が古い車両は部品の劣化が進んでおり、修理や交換で費用がかさむ可能性があります。さらに、新車登録から13年を超えたガソリン車は自動車税と重量税が割増となるため、維持費が高くなりやすいです。
購入時は本体価格の安さだけに目を向けず、将来的なメンテナンス費用や税金まで含めて総合的に検討しましょう。
Q. 大学生でもノアを維持することは可能ですか?
A.大学生にとって、ノアの維持は正直なところハードルが高いです。特に任意保険料は年齢が若いほど高額になりやすく、年間10万〜30万円程度になることもあります。
さらに、駐車場代やガソリン代、突然の修理費用なども加わるため、安定収入がない大学生には大きな負担です。具体的な金額を算出し、ご自身にとって本当に現実的な選択かどうかを見極めることが大切です。
まとめ:計画的な資金計画で、快適なノアとのカーライフを!

ノアの年間維持費の目安は25万円〜30万円ほどですが、家計の状況に合わせて無理のない資金計画を立てることが大切です。
車の維持費には「節約できるもの」と「節約できないもの」があり、工夫次第で負担を軽くできる部分もあります。任意保険の見直しや車検の依頼先の選び方など、維持費を安く抑える方法に取り組んでみてください。
さらに、「月々の支払いを一定にして安心したい」という方には、カーリースの活用がおすすめです。
「新車リース クルカ」なら、頭金なし・ボーナス払いなしの月々定額でノアに乗れるうえ、各種税金や諸費用なども月額に含まれています。急な出費の心配を減らし、安心してカーライフを楽しみたい方にぴったりです。
3年の短期契約で車を返却できるため、「購入前に一度ノアを試してみたい」という方にも便利です。ご家族やライフプランにノアが合っているか、ぜひ「新車リース クルカ」の公式サイトでチェックしてみてください。
この記事の執筆者

ちか
ライター
「日常使いは軽だけどクラシックカー好き。 近隣県までドライブ&ご当地グルメを堪能するのが休日の楽しみです!」
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見落としがちなのが「駐車場代」です。特に都市部では月々2万円以上かかることも珍しくなく、維持費全体を大きく押し上げます。車の購入を検討する際は、必ず事前にご自宅周辺の駐車場代の相場を調べておきましょう。年間で見ると数十万円の差になることもありますよ。