徹底比較！ハリアーvsヴェンザ

現在のSUVブームの代表格と言っても過言ではないほど絶大な支持を誇っているトヨタの「新型ハリアー」と、新型ハリアーのアメリカ向けモデルとして北米地域で販売されている「ヴェンザ」にはどのような違いがあるのでしょうか。

ハリアーは2020年6月にフルモデルチェンジされた「4代目」となる新型モデルが誕生し、月間新車販売台数で常に上位をキープし続けている大人気SUVです。一方のヴェンザは、新型ハリアーの北米版として2020年9月に北米で販売開始されています。

今回は、ハリアーとヴェンザの車両価格や内外装のデザイン、性能などを徹底的に比較していきます。

グレード、車両価格

ハリアーは、ガソリン車及びハイブリッド車が「5グレード」ずつラインアップされており、全てのグレードで駆動方式を「2WD」と「4WD」から選択可能となっています。

一方のヴェンザは、ハイブリッド車が「3グレード」ラインアップされており、ガソリン車はありません。また、駆動方式は「4WD」のみとなっています。

ハリアーとヴェンザの車両価格は下記の表の通りです。

ハリアー（ガソリン車）

ハリアー（ハイブリッド車）

ヴェンザ（ハイブリッド車）

ヴェンザの「LE」はハリアーの「S」相当、「XLE」は「G」相当、「リミテッド」は「Z」相当に該当しています。

車両価格は、ヴェンザの方が少し割安になっています。

エクステリア

ハリアーのエクステリアは、上品で大人っぽいクーペフォルムが特徴的で、アウトドアにも街乗りにもマッチするSUVの枠を超えた洗練されたスタイルが魅力です。

ヴェンザはハリアーを北米仕様に改良しているだけのため、エクステリアデザインはほとんど同じで、違う部分を探すのが難しいくらいそっくりです。

ハリアーとヴェンザのボディサイズの比較は下記の表の通りです。

ハリアー

全長×全幅×全高（mm）	4,740×1,855×1,660
ホイールベース（mm）	2,690

ヴェンザ

全長×全幅×全高（mm）	4,740×1,855×1,660
ホイールベース（mm）	2,690

ボディサイズも、ハリアーとヴェンザは全く同じとなっています。

内装、インテリア

ハリアーの内装は、上品かつ上質で、落ち着いた大人の雰囲気を醸し出す居心地の良い室内空間となっています。室内のあらゆる箇所にクリアブルーに輝くイルミネーションが設置されているため、夜のドライブも楽しめます。

ヴェンザは、インテリアもハリアーとほとんど同じですが、大きな違いとしてハンドルが左ハンドル仕様になっています。

収納、定員

ハリアーとヴェンザの乗車定員はどちらも「5名」となっています。

ラゲージスペースもハリアーとヴェンザは同じで、9.5インチゴルフバックを横向きに3個、その上に1個の合計4個収納できる広くフラットなスペースが確保されています。

走行性能

ハリアーのガソリン車は「2.0L直列4気筒エンジン」を、ハイブリッド車は「2.5L直列4気筒エンジン+モーター」を搭載しています。

ヴェンザのハイブリッド車もハリアーのハイブリッド車と同じ「2.5L直列4気筒エンジン+モーター」を搭載しています。

走行性能の異なる点としてはヴェンザにのみ、ナビゲーションと連動し運転習慣や日常ルートなどを記憶して駆動バッテリーの充電最適化を図る「PED（予測効率ドライブ）」が搭載されているところです。

燃費

ハリアーとヴェンザの燃費は下記の表の通りです。

ハイブリッド車（WLTCモード）

	ハリアーー	ヴェンザ
4WD	21.6km/L	16.6km/L

燃費性能は、ハリアーの方が「5.0km/L」優れています。

安全性能

ハリアーとヴェンザどちらにも、5つの先進機能で事故の起こりやすい多くの状況でドライバーをサポートしてくれる予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense 」を全車に標準装備しています。

そのため、安全性能においてはどちらの車種も優れており、同じ仕様であると言えます。

リセールバリュー

新型ハリアー及びヴェンザは、リリースされてから1年も経っていませんが、新型ハリアー（ガソリン車）の「Z」及び「Z”Leather Package”」は平均リセールバリューが100%を超えており、その他のグレードも全て90%を超えています。

また、3代目ハリアーの3年後のリセールバリューは「70%程度」、5年後でも「65%程度」と驚異的な数値をたたき出しています。

4代目となった新型ハリアーも3代目同様、高いリセールバリューが予想されており、ヴェンザも同じくらいで推移するのではないでしょうか。

※あくまで上記は目安となります。車両のコンディションなどによりリセールバリューは変動する可能性があります。

まとめ

今回は、ハリアーとヴェンザの車両価格や内外装のデザイン、性能などを徹底的に比較してきました。ハリアーは4代目モデルに進化を遂げて、より都会的でスタイリッシュなデザインになっており、今やSUVの代表格として凄まじい人気を獲得しています。

海外では、都会的なSUVが少ない印象を受けますが、新型ハリアーと同じデザインのヴェンザが北米にて販売開始されたことにより、新たなSUVブームが巻き起こる可能性は十分に考えられます。

クロスオーバーSUVに興味のある方は「ヴェンザ」という名で海外進出を果たした、新型ハリアーに乗ってみてはいかがでしょうか。