電気自動車(EV)の維持費はどれくらいかかる?|新車のカーリースはクルカ
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更新日 2023.05.26(公開日 2022.1.25)

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電気自動車(EV)の維持費はどれくらいかかる?

電気自動車(EV)の維持費はどれくらいかかる?

2020年12月、東京都は2030年までにガソリン車の新車販売を禁止する、という方針を打ち出しました。これは世界的な傾向でもあり、今後、車は環境に優しいとされている電気自動車(EV)に、大きく移行していくことになるのでしょう。

しかし、電気自動車の車両価格は従来のガソリン車と比べるとまだ高いというイメージがありますし、実際にかかる充電のためのコストなども、いまいち分かりません。減税があるという税金などついても、実際いくらくらい必要なのでしょうか。

電気自動車へ買い替えようかなと検討中の方のために、電気自動車を実際に購入した場合、維持費は大体どれくらいかかるものなのか、維持費の目安をご紹介します。

今購入できる電気自動車の代表的な車種

今購入できる電気自動車の代表的な車種
参照:日産リーフ

新車で購入できる国産の電気自動車も徐々に増えてきています。その代表と言えるのは、国産電気自動車の先駆者ともいうべき日産リーフでしょう。

それ以外にも、日産アリア、トヨタbz4X(2022年発売予定)、ホンダ Honda e、マツダMX-30 EV MODEL、レクサスUX300e、三菱自動車ミニキャブMiEVなどがあります。

また、輸入車ではテスラやBMWのiX、アウディのe-tron Sportback、ポルシェのタイカン、ベンツのEQA、ジャガーのI-PACEなどがあります。車種のバリエーションは徐々に充実していますが車両価格は安いものでも日産リーフの332万6,400円~となっており安くはないのが実情です。

ただし、電気自動車は普及を推進する目的もあって、購入に対して国から補助金(最大42万円)が出ます。国からの補助金に加え、自治体からの補助金(東京都の場合45万円)があります。

更にエコカー減税が適用されるため、自動車税(環境性能割4万8,500円)が免税となります。
車両価格自体は安くはありませんが、補助金やエコカー減税の適用により、購入のハードルに関しては確実に下がっているといえるでしょう。

電気自動車の維持費

電気自動車の維持費

では、実際に電気自動車を所有した場合、維持費(ランニングコスト)はどれくらいかかるのでしょう。まずリープのSグレードを使って、登録初年度にかかる各種費用を見てみましょう。
日産の公式サイトで見積もった結果がこちらです。

●リーフ S 車両価格 3,326,400円

環境性能割り 0円
重量税 0円
自賠責保険 27,770円
自動車税 25,000円(翌年度6,500円)
リサイクル費用 9,840円
登録諸費用 50,144円
合計 112,754円

さらに気になる充電費用ですが月だいたいどれくらいかかるのか、こちらも日産の充電費用シュミレーターというサイトで見積もってみました。
https://www2.nissan.co.jp/EV/RUNNINGCOST/

月の走行距離を800㎞として、バッテリーサイズを40kWh(リーフのベースモデルを想定)、電費を6.5㎞/kWh(1キロワットアワー(kWh)あたりの走行距離)、電気代を26円/kWhで算出したところ、結果は2,914円/月となりました。

ただし、これは自宅でのみ充電した場合です。もし、高速道路のSA/PA、自動車ディーラーやショッピングモールなどにある急速充電器を使用した場合は、充電カードが必要となり、カード会員になるには月会費も必要です。月会費は最もシンプルなプランだと基本料金は月額550円、充電料金は1.65円/分となります。

月に一度、外で充電するとした場合、基本料金の550円+追加充電料金1,100円の計1,650円が追加されると、4,564円/月となります。

月当たり、これだけの充電費用が掛かるということになります。年間に換算すると5万4,768円/年が必要となります。

これらを合計すると、登録初年度のランニングコスたは167,522円となりました。

そのほか気になるランニングコストでは、3年後にかかる車検費用でしょう。こちらは法定費用などを含めて特に不具合がなければ66,000円ほど。ブレーキパッドなどの消耗品があっても、10万円ほどとされています。

ただ、電気自動車でも、ガソリン車と同じように検査が必要ですし、上記のように各種法定費用も必要です。電気自動車だから特に安くなるとはなりません。

また、電気自動車の場合、町の自動車整備工場ではメンテナンスを受け付けてくれないことも多いので、整備費用が高めの正規ディーラーに預けないといけないという点で、費用が掛かる可能性があります。

ガソリン車との比較

ガソリン車との比較

ではガソリン車のランニングコストはどうなのか。同じ価格買いの日産エクストレイル 20Xi Vセレクションで同様に見積もってみました。結果はこちらです。

●エクストレイル 20Xi Vセレクション 車両価格 3,256,000円

環境性能割り 62,000円
重量税 49,200円
自賠責保険 27,770円
自動車税 36,000円
リサイクル費用 10,410円
登録諸費用 50,144円
合計 235,524円

税金の負担がかなり大きくなります。そして、こちらに燃料代を加えます。ガソリン価格は150円/L、燃費を13.2km/L(エクストレイルのWLTCモード燃費)。800km/月走行した場合の結果はこちらです。

800km÷13.2(リッター当たりの走行距離)= 60.6L(800km走行するのにひるような燃料の総量)
60.6(L)×150(ガソリン1Lの価格)= 9,090円
年間に換算すると10万9,080円/年必要となります。合計すると登録初年度のランニングコストは344,604円となりました。

ハイブリッド車との比較

ハイブリッド車との比較

では、ハイブリット車と比較してみるとどうでしょう。見積もった結果がこちらです。

●ノートオーラ G FOUR レザーエディション 車両価格 2,957,900円

環境性能割り 0円
重量税 0円
自賠責保険 27,770円
自動車税 30,500円
リサイクル費用 9,840円
登録諸費用 50,144円
合計 118,254円

そして燃料代は、燃費を22.7km/L(ノートオーラのWLTCモード燃費)として計算してみると5,286円/月で6万3,432円/年となりました。

合計すると181,868円です。税金類の優遇がありますし、ハイブリットカーもかなり優秀ですね。

こうして比較してみると、電気自動車のランニングコストがやはり安いということが分かりました。

ただ、ハイブリットカーと比べると、圧倒的な差というわけでもなく、使用環境や走行距離、高速道路を使い長距離移動するという場合は(電気自動車は高速道路では電費が低下する)この差はさらに縮まる可能性が高いでしょう。

まとめ

各種諸費用を含め電気自動車のランニングコストがどれくらい掛かるのか検証してみましたが、やはりガソリン車やハイブリットカーよりも、電気自動車は安く済むということが分かりました。
なんといってもガソリン車と比べると、ランニングコストはおよそ半額です。

国産車の電気自動車の車種も徐々に増えてきていますし、価格も安くはないとはいえ頑張れば購入できるレベルになってきています。それに検証の通り、ランニングコストも確実に安く済むのですから、次の愛車として、そろそろ電気自動車を本気で検討してみるというのも良いのではないでしょうか。

クルカでは、電気自動車のリースが可能となりました。詳しくはこちらを御覧ください。
https://newcar.shop/carlist/ev/


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この記事の執筆者

小嶋 啓意

小嶋 啓意

クルカ事業部 統括マネージャーを務める小嶋です。新卒から自動車業界一筋15年のキャリアがあります! 大学卒業後、某大手国内ディーラーの営業職を経て、クルカに入社しました。 自動車業界のキャリアの長さは社内屈指。「車といえば、小嶋さん」と社内で言われるレベルの車好き。車は三度の飯より大好きです! ディーラーや現職の営業経験を生かした車選びのご提案が得意です。長年の経験から、お客様にとって最適な1台をご用意いたします。 営業時代は商品のスペックを理解し、お客様に提案することをモットーにしましたので、自動車のスペックに精通しています。 弊社Youtubeチャンネルでは、車選びの知識やクルカで取り扱っている車種の解説もしています。 ぜひ車選びの参考にしてみてください! →YouTubeクルカ公式チャンネル

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