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- 新型ノアは車中泊できる?
トヨタのノアはMクラスミニバンのベストセラーモデルです。大人数が乗れて、荷物もたくさん積めるミニバンとして特にファミリードライバーから人気を集めています。ヴォクシーは兄弟車で、スペックなど多くの点が共通しています。
違いとしてはエクステリアのデザインが落ち着いたイメージでまとめられているのがノア、アグレッシブでクールなイメージとなっているのがヴォクシーです。またノアは「標準ボディ」と「エアロ仕様」の2種類のデザインがあるのに対して、ヴォクシーは「エアロ仕様」のみというのも違いといえるでしょう。
現行モデルのノアは2022年1月に8年ぶりのフルモデルチェンジとなった90系で、新型となってことで先代よりも質感が向上し、さらに広く、より快適なミニバンへと進化しています。
そんなノアですが、その広さを利用して車中泊にも使いたいと考える方も少なくありません。ではノアは車中泊に適しているのでしょうか。車中泊するとなった場合、どのようにシートをアレンジすればいいのか、また何人くらいなら車中泊が可能なのでしょう。調べてみました。
ノアの室内サイズ
新型ノアの室内寸法は室内長 2,805mm×室内幅 1,470mm×室内高 1,405mmとなっています。Mクラスミニバンとしては余裕あるスペースが確保されており、セカンドシートがキャプテンシートの7人乗りとベンチシートの8人乗りが設定されています。
7人乗りのセカンドシートは、左右独立タイプのキャプテンシートでそれぞれに肘掛けが付いており、745mmの超ロングスライドが可能です。シートとシートの間は185mmとられており、ウォークスルーも可能なので、車内移動がしやすくなっています。
8人乗りセカンドシートは、6:4分割の3人掛けベンチシートでこちらも705mmのロングスライドが可能です。そのためゆったり足を伸ばして座わることができます。チップアップして前方へスライドさせればサードシートへの乗り降りもしやすく、跳ね上げれば、広々とした荷室を作り出すこともできます。
ノアは車中泊できる?
ノアは広々とした室内スペースが自慢のMクラスミニバンです。室内スペースの広さ的には余裕があるのはわかりますが、肝心の車中泊は可能なのでしょうか。もちろんキャンピングカーなどのような大幅な改造を施してベッドを設置すれば車中泊など問題ありませんが、キャンプやアウトドアホビーの際に、仮眠スペースとして使いたいという場合、そこまで手間や費用をかけるのはあまり現実的ではありませんね。
では、そのように車には手を加えずに車中泊は可能なのか。もちろん可能です。シートアレンジを駆使すれば車中泊用の就寝スペースをしっかり確保することが可能です。
重要なのはシートアレンジです。ノアは3列シートのみの設定なので、どのシートをどのように畳むのかがポイントになります。ノアの場合セカンドシートとサードシートをフルフラットにする「リヤフラットソファモード」と、フロントシートを倒してセカンドシートとつなげる「フロントフラットソファーモード」へシートをアレンジすることが可能です。それぞれ長さは十分あり、180cmを超える長身の方でも体を伸ばしてゆっくりと寝そべることができるでしょう。
ただし、セカンドシートもサードシートも走行時のホールド性が考慮されているためシート自体は完全に平らではありません。シートアレンジでフラットにしてもどうしても凸凹ができてしまうので、隙間を埋めることのできるマットやタオルなどを用意して、その上にキャンプ用のエアーマットなどを敷くなどの工夫は必要でしょう。
何人寝れる?
ではノアの車中泊では何人くらいなら寝ることができるのか。車中泊に適しているのはセカンドシートがベンチタイプとなっている8人乗りです。8人乗りのセカンドシートとサードシートをフラットにして「リヤフラットソファモード」にして、ベッド代わりにした場合、その就寝スペースの幅は1.2m弱ほどになります。
大人なら左右に並んで2人、小さなお子さんがいれば川の字になって大人2人と子供1人の3人というのが現実的でしょう。さすがにキャンピングカーではないので窮屈感があります。大人一人でスペースを独り占めしてゆったり寝るというのが理想的ではないでしょうか。
車中泊に便利な装備やオプション、グッズ
車内で寝転がり仮眠をする程度なら特に準備は必要ありませんが、本格的に車中泊をしようという場合はエアーマットやシュラフ、サンシェードやランタンといった車内で使える便利アイテムを用意しておく必要があります。
最近は純正オプションなどでも用意されていますが、出かけた先で入手するのは難しいのであらかじめ用意しておくのがいいでしょう。必要と思われるアイテムは以下のようなものになります。
カーテン・シェード
ウインドウからの日差しを遮り、またプライバシーの確保のために欠かせないのがカーテンやシェードでしょう。ノアでは純正オプションとして室内カーテンが用意されています。遮光機能付で価格は58,300円です。
オプションなどの専用品でなくても、市販アイテムとしてもノア用のカーテンは売られていますし、100均で揃えられるアイテムを使ってDIYで自作してみてもいいでしょう。
マットレス
マットレスも欠かせません。就寝スペースは完全なフラットでないと快適な眠りにはつけないので、その車専用に設計されたものがベストです。ノアの純正オプションとしては、エアスリープマットが用意されています。こちらは22,000円です。エアバルブを開くだけで厚さ約9cmまで自然に膨らみ、シートや地面の凹凸を吸収して快適な寝心地を実現します。
費用を節約したいなら汎用のエアーマットにクッションやタオルなどを組み合わせてフラットなスペースを作り出してもいいでしょう。
寝袋・シェラフ
寝袋やシェラフもあったほうがいいでしょう。エアーマットと寝袋があればかなり快適な寝心地が得られます。気温の下がる冬場の車内は想像以上に寒くなるのでむしろ必須です。できれば季節ごとに夏用、3シーズン用、冬用などを用意しておくのが間違いありません。
LEDランタン
RVパークやキャンプ場は夜間真っ暗になりますので、車内の照明としてLEDランタンなども用意しておきましょう。火事や一酸化炭素中毒の危険性があるので、オイルランタンやガスランタンなどは車内での使用は避けましょう。またルームランプもバッテリー上がりの原因になるので、極力使わないほうがいいでしょう。
冷房・暖房器具
暑い夏はサーキュレーターや扇風機、寒い冬は暖を取るために電気毛布なども用意しておきましょう。エアコンはガソリンを消耗しますし、車中泊では就寝中にエンジンをかけっぱなしにするのは一酸化炭素中毒の危険もありますし、騒音が周囲への迷惑になるのでNGです。
ポータブル電源
前述したLEDランタンやサーキュレーター、電気毛布など家電製品などを車内で使うためにポータブル電源も欲しいところです。インバーター(車のDC12Vを家庭用のAC100Vに変換するアダプター)などを用意すれば車のバッテリーでもある程度電化製品は使えますが、車中泊のような長時間となるとバッテリー上がってしまう可能性があります。別途ポータブル電源を用意しておいたほうがいいでしょう。
ノアの場合、ハイブリッドモデルなら、駆動用バッテリーを使ったアクセサリーコンセント(非常時給電システム/AC100V・1500W)が装備されているので、そちらを利用することができます。アクセサリーコンセントはS-Z、Zのハイブリッド車に標準装備でS-G、G、Xのハイブリッド車にメーカーオプションです。オプション価格は44,000円〜。
テーブル
車中泊であると便利なのが車内でじゃまにならないコンパクトなテーブルです。キャンプ用のコンパクトな折り畳みテーブルが用意しておくことをおすすめします。
また、ノアならオプションのシートバックテーブル(アシストグリップ付/13,200円)を追加しておいてもいいでしょう。助手席のシート背面に装着できるテーブルで、使わないときは折りたたんでおけます。
スマートフォンやタブレットなどを立てかけやすい便利な溝入りで、紙パックや600mlのペットボトルを収納できるカップホルダーやテーブルをたたんでいても使える買い物フック付いていてとても便利です。
まとめ
室内スペースに余裕あるミニバンを手に入れたら、一度はやってみたいのが車中泊ではないでしょうか。最近はRVパークや道の駅、オートキャンプ場といった車中泊が気軽に楽しめる施設も増えているのでちょっとした準備は必要ですがキャンプなどに比べればハードルは高くありません。
一度車中泊をためしてみたらすっかりはまってしまったという方も多いようで、車中泊はそれ自体がなかなか楽しいレジャーなようです。もし広くて快適な新型ノアを購入された、もしくは購入したい、リースを考えているという方は、きっかけがあったら是非そんな車中泊にチャレンジしてみてはどうでしょうか。 いくつかアイテムを用意したり、暑さや寒さへの対策をしたりなど気を付けることはありますが、ルールやマナーを守って楽しめば新たな趣味の世界が広がるかもしれません。
この記事の執筆者
関 秀紀
クルカ営業部 マネージャー
大学卒業後に某大手自動車メーカー系のリース会社を経て、クルカに入社。 リースキャリアは前職から合わせて5年。普段は営業職としてお客様に最適な車選びをご提案しています。 前職時代には保険人募集の資格を取得。自動車保険の提案も経験しており、安心・安全なカーライフのサポート。車選びと保険の相談は、是非、関までご連絡ください! 一人ひとりのお客様に良いご提案ができるようがんばります。
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