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EV(BEV、電気自動車)の充電方法
次のマイカーは話題の電気自動車(BEV)に乗り換えてみようかな、そんなことを考えているドライバーが着実に増えているようです。国産車メーカーも本格的に電気自動車のラインアップを強化し始めていますし、国もCEV補助金などを用意して電気自動車の購入を後押ししています。
では、もしあなたが次のマイカーに電気自動車を選ぶとしてその充電方法や料金などについてはちゃんと理解しているでしょうか。電気自動車を充電する方法には、普通充電と急速充電があります。自宅やコンビニなどの充電器で充電行う場合、200Vの交流電源で3kW~6kWほどの出力で充電を行う普通充電になります。
この普通充電は出力が低く電気自動車のバッテリーを満充電にするのにとても時間がかかります。たとえば日産リーフのバッテリー(60kWh)を50%まで充電するのには3kW普通充電で10時間もかかります。自宅で寝ている間に充電をしておくという使い方であれば特に問題ありませんし料金も25~30円/kWなので費用も安く済みますが、急いで出かけたいのにバッテリーの残量が残り少ないというときにはちょっと不便です。
もう一つの急速充電は、高圧の直流で充電を行うもので、充電スポットなどで利用可能です。専用の充電スポットやSAやPAなどに急速充電器が設置されており、10kwから150kwのといった高い出力での充電が可能です。普通充電よりも圧倒的にスピーディな充電を行えますが、自分の前に充電待ちの電気自動車がいた場合、自分の順番が来るまで待たなくてはいけません。
また、急速充電では過充電を防ぐために、バッテリーを100%満タンに充電(80%程度までの充電となる仕様になっています)することもできません。普段は自宅で充電を行い、出かけた先では充電スポットの急速充電器を使用するといった使い方がスマートではないでしょうか。
充電スタンドの料金の目安
充電スポットを使用した充電には、基本的に「充電認証カード」というものが必要です。このカードを充電器本体や認証器のカード読み取り部にカードをかざすことで、会員であることが認証されて充電が開始されます。そして、この充電認証カードには以下のようなものがあります。
●「e-Mobility Power(https://www.e-mobipower.co.jp/driver/)」
●「おでかけカード(https://www.eco-odekake.com/)」
●「ZESP3(https://www.nissan.co.jp/EV/CHARGE_SUPPORT/ZESP3/)」
カードの発行費用や月額料金などは各発行カードによって異なりますがおよその料金は以下になります。また充電にかかる費用は充電時間あたり〇〇円といった計算になります。
【初期費用】
・入会金/登録料:約1,540円~
【月会費】
・普通充電:約500〜2,500円
・急速充電:約4,180〜11,000円
【利用時間ごとの費用】
・普通充電:約1.65円/分
・急速充電:約27.5円/分
なお、急速充電器の充電時間は1回30分までと決められています。
ガソリン車との燃料代(電気代)の違い
では電気自動車のひと月の電気代はどれくらいのかかるのでしょうか。ハイブリッド車やガソリンエンジン車の燃費と比較してみましょう。充電にかかる費用はその使用頻度や利用環境によって変わってきますが、日産では電気自動車のおおよその電気代が計算できるシミュレーターを用意しています。
https://www.nissan.co.jp/EV/RUNNINGCOST/
こちらで計算してみました。
想定したのは家に充電器を設置しており電気代が31円/kWhで、ZESP3(日産ゼロ・エミッションサポートプログラム3)の会員となっているというケースです。そして月に1,000の㎞の走行を行い、なおかつ遠出を月に2回した場合どれくらいの料金がかかるのか。
計算した結果は8,885円/月となりました。
そこまで安いとはなりませんが、このくらいの費用であれば十分お得ではないでしょうか。ちなみに同じサイトでガソリン車やハイブリッド車との月額燃料費の比較もできます。燃費が25㎞/Lのハイブリッド車で計算してみると、月あたり1,000㎞走行でガソリン代が170円/Lだった場合、6,800円/月でした。
さらに同じ条件で、燃費が15㎞/Lのガソリンエンジン車の場合で計算すると燃料代は11,333円/月となりました。比べると電気自動車の充電代は、ハイブリッド車の燃料代よりは費用が掛かりますがガソリンエンジン車の燃料代よりは安いという結果です。
車両価格のことを考慮に入れるとトータルコストでは電気自動車のほうがまだまだ高いですが、ランニングコストに関しては、電気自動車はかなりお得感があるといえるでしょう。
充電費用を抑えるポイント
電気自動車の充電費用は上記のようにガソリンエンジン車よりもお得ですが、それでもそれなりにかかります。これをできるだけ安く抑える方法はないのでしょうか。電気自動車の充電料金を抑える方法としては以下のようないくつかの方法が考えられます。
1.電力会社の契約を見直す
2.充電認証カードを見直す
3.エコドライブを心がける
4.無料や低価格の充電スポットを活用する
電気自動車の充電を主に自宅で行うという場合、家庭で契約している電力会社によって充電にかかる費用が変わってきます。よりお得な電力会社に契約を変更するか、また現在契約している電力会社にEV充電向けのプランがないか確認してみるといいでしょう。
電力会社によってはEV購入者だけが契約できるお得なプラン(日産大阪のEVプランプラス)や、夜間の充電が安くなるプラン(東京電力の夜トクプラン)、家の電気プランとまとめることでEVの充電料金が割引になるプランなども用意されていることもあるので、あなたの充電スタイルに合ったもの選ぶのがおすすめです。
他には現在契約している充電認証カードがあれば、契約プランなどを見直すことでも充電料金を抑えられる可能性があります。自宅で主に充電していたけれど、充電スポットでの急速充電を利用する機会が増えたという場合は一度契約プランを見直してみてください。あなたの充電スタイルにあった契約プランに見直すことで充電費用を抑えられる可能性があります。
そして、これはガソリンエンジン車なども同じですが、運転のしかたによっても電費は変わってきます。できるだけ急加速を避ける、エアコンの使用を控える、荷物などを積みっぱなしにしない、タイヤの空気圧を適切に保つなどというのは効果的です。
また、公共施設やショッピングセンター、ディーラーなどで利用できる無料の充電器や、割引が受けられる充電スポットをできるだけ利用するというのもおすすめです。一部ショッピングモールでは、そのモールのブランドのクレジットカードに契約し施設内の充電スポットを利用することで充電料金の割引が受けらえるというサービスを提供しています。自分が利用しているショッピングモールや公共施設などにそういった充電スポットがないか一度確認してみてもいいでしょう。
まとめ
電気自動車(BEV)は、ガソリンエンジン車やハイブリッド車とは違って、ガソリンなど燃料がいらず充電だけで走行が可能だからランニングコストが抑えられるといわれています。確かに自宅でまめに充電を行い、それだけで電気自動車のバッテリー充電を賄えるのであれば費用かなり安く済みます。
しかし、実際に電気自動車をマイカーとして使用し始めると、普通充電だけでは間に合わず、充電スポットの急速充電を使用せざるを得ないことがままあります。急速充電はそういったときに便利ですが、頻繁に利用するとその分費用がかかり電気自動車のメリット(充電費用がお得)が薄くなってしまう可能性があります。
充電費用をなるべく抑えたいなら、ご紹介したような電力会社の見直しや、契約の変更、無料の充電スポットの活用といった様々な方法を是非試してみてください。 また、急速充電は高圧で素早く充電ができるので便利ですが繰り返し使用すると電気自動車の駆動用バッテリーの劣化を速めてしまうともいわれています。BEVの駆動用バッテリーは非常に高額ですので、できるだけ新車時のバッテリーを長く使うために普通充電と急速充電を賢く使い分けるようにするというもの結果的にランニングコストを抑えるためには重要なポイントになるでしょう。是非参考にしてみてください。
この記事の執筆者
関 秀紀
クルカ営業部 マネージャーの関 秀紀です。大学卒業後に某大手自動車メーカー系のリース会社を経て、クルカに入社。 リースキャリアは前職から合わせて5年。普段は営業職としてお客様に最適な車選びをご提案しています。 前職時代には保険人募集の資格を取得。自動車保険の提案も経験しており、安心・安全なカーライフのサポート。車選びと保険の相談は、是非、関までご連絡ください! 一人ひとりのお客様に良いご提案ができるようがんばります。
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