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- シエンタとフリード、どちらがおすすめ?
この記事のポイント
- シエンタは親しみやすい丸いデザイン、フリードはシャープなデザインが特徴。
- シエンタは低床設計でシートの床下収納が可能、フリードは車内移動のしやすさが魅力です。
- 燃費性能やコスパ重視ならシエンタ、運転の快適性や走行安定性を求めるならフリードがおすすめです。
ファミリーカーや日常使いの車として人気のトヨタ「シエンタ」とホンダ「フリード」。
両モデルともコンパクトなサイズながら、広い室内空間や高い燃費性能、シートアレンジの豊富さなど、使い勝手に定評があります。
しかし、似たような魅力を持つ車種となれば、「どちらを選ぶべきか」で悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、「シエンタ」と「フリード」それぞれのデザインや装備、燃費性能、価格などを徹底比較します。
「シエンタ」と「フリード」のどちらを選ぼうか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
各車種の特徴
早速、シエンタとフリードの特徴をみていきましょう。まずはシエンタの特徴から紹介します。
シエンタの特徴
「四角くて丸い、やさしいクルマ」というフレーズが、そのままデザインに反映されたシエンタは、トヨタ最小のミニバンです。
毎日に馴染みやすいコンパクトサイズながらも、荷物を十分に詰める室内空間。小さな子供からお年寄りまで乗り降りしやすい設計で、ファミリー層から人気の高いモデルとなっています。
また、2024年5月にはマイナーチェンジされ、好評のメーカーオプションが標準装備されました。
グレードは最上位グレード「Z」、スタンダードモデル「G」、エントリーモデル「X」の3つで、全グレードにガソリン車・ハイブリッド車が設定されています。
フリードの特徴
2024年6月にフルモデルチェンジされたフリード。モビリオのあとを継ぐモデルとして2008年に登場したフリードは、シャープで落ち着いたボディデザインのミニバンです。
2代目シエンタに抜かれるまではフリードが優位でしたが、その後はお互いに新型が発売されるたびに、抜きつ抜かれつを繰り返しています。
新型フリードは5人乗り・6人乗り・7人乗りの3タイプで、幅広いユーザーに対応。とくに6人乗りのセカンドキャプテンシートは座り心地がよく、長時間ドライブでも快適にすごせます。
フリードのグレードは、ベースグレードの「FREED AIR」とクロスオーバータイプの「FREED CROSSTAR」の2つで、こちらも全グレードにガソリン車とハイブリッド車があります。
エクステリア・サイズの比較
シエンタの大きな特徴となるのが、丸みのあるおしゃれなデザインのエクステリアです。一方のフリードは、シンプルでクリーンな印象となっています。
シエンタとフリードのエクステリアの特徴と、サイズを以下にまとめました。
【シエンタのエクステリア】
- 四角くて丸いシルエット
- Bi-Beam LEDヘッドランプ(オートレベリング機能付)(Zに標準装備)
- ライン状に発光するリヤコンビネーションランプ(Zに標準装備)
ボディサイズ | 全長4,260mm×全幅1,695mm×全高1,695mm〜1,715mm |
タイヤサイズ | 185/65R15 |
最小回転半径 | 5.0m |
ボディカラー | 4〜9色 |
【フリードのエクステリア】
- 無駄のないシンプルなデザイン
- フルLEDヘッドライト
- フルLEDリアコンビネーションランプ
ボディサイズ | 全長4,265〜4,310mm×全幅1,695mm〜1720mm×全高1,755〜1,780mm |
タイヤサイズ | 185/65R15 88S |
最小回転半径 | 5.2m |
ボディカラー | 8〜9色 |
シエンタとフリードのボディサイズはほぼ変わらず、最小回転半径もほとんど同じで小回りが利く運転しやすいモデルとなっています。
ただ、ボディデザインのタイプがまったく異なるため、このあたりは好みに大きく左右されるところといえるでしょう。
インテリアと室内空間の比較
次に、インテリアと室内空間を比較していきます。以下に、シエンタとフリードの室内の広さをまとめました。
シエンタ | 室内長2,030mm〜2,545mm×室内幅1,530mm×室内高1,300mm |
フリード | 室内長1,935〜2,645mm×室内幅1,470mm×室内高1,270~1,280mm |
5人乗り・7人乗りの2タイプ用意されているシエンタですが、フリードの室内空間と比較すると、幅や高さはシエンタのほうがやや広い設計になっています。
シエンタでは、セカンドシートやサードシートを折り畳んだり、床下に格納することが可能。これにより、乗車スペース・荷室スペースをフレキシブルにアレンジできます。
一方のフリードもシートアレンジは柔軟で、3列目は左右跳ね上げでの格納となります。
また、フリードでは、2列目がキャプテンシートになるモデルであれば、1列目〜3列目まで歩ける設計になっており、雨の日でも濡れずに車内を移動できます。
シート表皮はどちらもファブリックですが、シエンタでは「G」と「Z」のみ、フリードでは「FREED AIR」のみインテリアカラーを選べます。
収納スペースの比較
次に、シエンタとフリードの収納スペースについて紹介します。
まず、シエンタのリアゲート開口部は、地面から505mmと低床設計で、買い物や日常使いの荷物の積み下ろしも楽にできます。
フリードもラゲージスペースの広さではシエンタと同じく大容量で、リアゲート開口部の地面からの高さも480mmと低めに設計されています。
ただ、3列目シートが跳ね上げタイプであることから、荷室の容量が少し狭くなる点はデメリットといえるでしょう。
シエンタの3列目シートは2列目の下に格納できるため、左右まで広く使いたい方はこちらのほうがよいかもしれません。
主要性能・装備の比較
次に、主要性能と装備についてみていきます。
シエンタのハイブリッド車には、走行性能と燃費性能を両立した、1.5Lのハイブリッドシステムを搭載しています。
また、ガソリン車には、従来のCVTに発進用ギヤを加えて、発進から高速までパワフルな走りを実現する「Direct Shift-CVT」を標準装備しています。
一方、フリードのハイブリッド車には、1.5Lガソリン+モーターのハイブリッドシステム「e:HEV(イー エイチ イー ブイ)」を搭載。
また、ガソリン車には、1.5L i-VTEC エンジンが搭載されており、こちらもスムーズな加速と静粛性を両立しています。
シエンタとフリードのハイブリッド車の性能を比較すると、エンジンが発電・モータが駆動するフリードのほうが力強く加速は滑らかになっています。
シエンタとフリードのおもな装備は次のとおりです。
【シエンタ】
- ワンタッチスイッチ付ハンズフリーデュアルパワースライドドア
- Bi-Beam LEDヘッドランプ(オートレベリング機能付き)
- 消臭・撥水撥油機能付きファブリック
(すべてZに標準装備)
また、シエンタには、全グレードにトヨタの先進安全技術「Toyota Safety Sense」が標準装備されています。
【フリード】
- 両側パワースライドドア(一部グレード)
- オートエアコン
- USBポート(一部グレード)
- Honda CONNECT対応ナビゲーション
フリードにもホンダの安全性能「Honda SENSING」が標準装備されています。
シエンタもフリードも最新の安全性能を備えていますが、高速最高時の安全性サポートはフリードがやや優位ですが、技術の先進さでいうとシエンタに軍配があがります。
燃費の比較
次に、シエンタとフリードの燃費を比較していきます。以下の表に、両車両のハイブリッド車・ガソリン車の燃費性能をまとめました。
【シエンタ・ハイブリッド車】
グレード | 乗車定員 | 駆動方式 | 燃費km/L (WLTCモード) |
---|---|---|---|
Z | 5人 | 2WD | 28.4km/L |
4WD(E-Four) | 25.3km/L | ||
7人 | 2WD | 28.2km/L | |
4WD(E-Four) | 25.3km/L | ||
G | 5人 | 2WD | 28.4km/L |
4WD(E-Four) | 25.3km/L | ||
7人 | 2WD | 28.2km/L | |
4WD(E-Four) | 25.3km/L | ||
X | 5人 | 2WD | 28.8km/L |
4WD(E-Four) | 25.3km/L | ||
7人 | 2WD | 28.5km/L | |
4WD(E-Four) | 25.3km/L |
【シエンタ・ガソリン車】
グレード | 乗車定員 | 駆動方式 | 燃費km/L (WLTCモード) |
---|---|---|---|
Z | 5人 | 2WD | 18.4km/L |
7人 | 18.3km/L | ||
G | 5人 | 2WD | 18.4km/L |
7人 | 18.3km/L | ||
X | 5人 | 2WD | 18.4km/L |
7人 | 18.3km/L |
【フリード・ハイブリッド車】
グレード | 乗車定員 | 駆動方式 | 燃費km/L (WLTCモード) |
---|---|---|---|
FREED e:HEV AIR EX | 6人 | FF | 25.4km/L |
4WD | 21.2km/L | ||
7人 | FF | 25.3km/L | |
FREED e:HEV CROSSTAR | 5人 | FF | 21.3km/L |
4WD | 25.3km/L | ||
6人 | FF | 25.3km/L | |
4WD | 21.1km/L | ||
FREED e:HEV AIR | 6人 | FF | 25.6km/L |
4WD | 21.3km/L |
【フリード・ガソリン車】
グレード | 乗車定員 | 駆動方式 | 燃費km/L (WLTCモード) |
---|---|---|---|
FREED AIR EX | 6人 | FF | 16.4km/L |
4WD | 14.4km/L | ||
7人 | FF | 16.3km/L | |
FREED AIR | 6人 | FF | 16.5km/L |
4WD | 14.5km/L | ||
FREED CROSSTAR | 5人 | FF | 16.4km/L |
4WD | 14.4km/L | ||
6人 | FF | 16.4km/L | |
4WD | 14.4km/L |
上記の表のとおり、ハイブリッド車・ガソリン車のどちらもシエンタのほうが燃費性能に優れています。
フリードもこれまでの改良により燃費性能の向上がみられますが、シエンタはクラス内でも優れた燃費性能のため、燃費の良さではシエンタが優秀といえます。
シエンタとフリードの価格比較
次に、シエンタとフリードの価格を比較してみましょう。
シエンタのグレードごとの価格表
【シエンタ・ハイブリッド車】
グレード | 乗車定員 | 駆動方式 | メーカー希望小売価格 |
---|---|---|---|
Z | 5人 | 2WD | 2,996,600円 |
4WD(E-Four) | 3,194,600円 | ||
7人 | 2WD | 3,036,600円 | |
4WD(E-Four) | 3,234,600円 | ||
G | 5人 | 2WD | 2,687,500円 |
4WD(E-Four) | 2,885,500円 | ||
7人 | 2WD | 2,727,500円 | |
4WD(E-Four) | 2,925,500円 | ||
X | 5人 | 2WD | 2,390,000円 |
4WD(E-Four) | 2,588,000円 | ||
7人 | 2WD | 2,430,000円 | |
4WD(E-Four) | 2,628,000円 |
【シエンタ・ガソリン車】
グレード | 乗車定員 | 駆動方式 | メーカー希望小売価格 |
---|---|---|---|
Z | 5人 | 2WD | 2,646,600円 |
7人 | 2,686,600円 | ||
G | 5人 | 2WD | 2,337,500円 |
7人 | 2,377,500円 | ||
X | 5人 | 2WD | 1,995,200円 |
7人 | 2,035,200円 |
フリードのグレードごとの価格表
【フリード・ハイブリッド車】
グレード | 乗車定員 | 駆動方式 | メーカー希望小売価格 |
---|---|---|---|
FREED e:HEV AIR EX | 6人 | FF | 3,047,000円 |
4WD | 3,278,000円 | ||
7人 | FF | 3,091,000円 | |
FREED e:HEV CROSSTAR | 5人 | FF | 3,162,500円 |
4WD | 3,393,500円 | ||
6人 | FF | 3,206,500円 | |
4WD | 3,437,500円 | ||
FREED e:HEV AIR | 6人 | FF | 2,857,800円 |
4WD | 3,088,800円 |
【フリード・ガソリン車】
グレード | 乗車定員 | 駆動方式 | 燃費km/L (WLTCモード) |
---|---|---|---|
FREED AIR EX | 6人 | FF | 2,697,200円 |
4WD | 2,928,200円 | ||
7人 | FF | 2,741,200円 | |
FREED AIR | 6人 | FF | 2,508,000円 |
4WD | 2,739,000円 | ||
FREED CROSSTAR | 5人 | FF | 2,812,700円 |
4WD | 3,043,700円 | ||
6人 | FF | 2,856,700円 | |
4WD | 3,087,700円 |
どちらも大きな価格の差はありませんが、シエンタではハイブリッド車が2,395,000円〜、ガソリン車が1,995,200円〜と、フリードに比べてエントリーモデルの価格が低くなっています。
一方、シエンタと比較するとフリードのほうがやや価格は高めですが、運転感覚や走行安定性、ノイズの少なさではシエンタより優れています。
シエンタが向いている人・フリードが向いている人
ここまで比較してきた内容から、「シエンタが向いている人」と「フリードが向いている人」を以下にまとめてみます。
【シエンタが向いている人】
- 購入費用や維持費をおさえたい人
- 日常の使い勝手を重視する人
- 荷物の乗せ降ろしが楽な車を探している人
- かわいらしいデザインが好きな人
【フリードが向いている人】
- 室内空間の広さを重視する人
- 小さな子供が車内移動できる車を探している人
- 走行時の安定感を求める人
- シンプルなデザインが好みの人
上記は、シエンタとフリードの大まかな特徴をとらえた上での目安となります。「どちらが良いのかわからない」と悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
今回は、シエンタとフリードの特徴やデザイン、性能、価格について比較しました。
どちらも人気の高い車種ですが、細かな部分にはたくさん差があり、どこを重視するのかによって選ぶべきモデルは変わります。
本記事で紹介した内容を参考に、「シエンタとフリードのどちらのほうが予算内でベストな選択ができるか」を考えてみてください。
この記事の執筆者
関 秀紀
クルカ営業部 マネージャー
「大学卒業後に某大手自動車メーカー系のリース会社を経て、クルカに入社。 リースキャリアは前職から合わせて5年。普段は営業職としてお客様に最適な車選びをご提案しています。 前職時代には保険人募集の資格を取得。自動車保険の提案も経験しており、安心・安全なカーライフのサポート。車選びと保険の相談は、是非、関までご連絡ください! 一人ひとりのお客様に良いご提案ができるようがんばります。」
ちか
ライター
「日常使いは軽だけどクラシックカー好き。 近隣県までドライブ&ご当地グルメを堪能するのが休日の楽しみです!」
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