-
新車カーリースクルカ
- カーリースお役立ちコラム
- クルマ選び記事一覧
- ヴォクシーとステップワゴンを8項目で比較!あなたに合うのはどっち?
この記事の監修者

飯野 貢司
自動車マーケティング戦略研究員
中古車販売業に、7年携わる。その後、株式会社ガリバーインターナショナル(現:株式会社IDOM)に入社。店長勤務を経て、本社新車事業・法人営業・採用・車両仕入など様々な分野に携わり合計19年間勤務。現在、株式会社ジョイカルジャパンにて、新車業販・直営店業務・オークション売買など、主にクルマのリセールバリューに関わる部分に配属。2024年より沖縄レンタカー事業の兼務を始めた。
軽自動車から、コンパクトカー・ミニバン・SUVに至るまで、最新の『納期』『値引き』情報を基にグレード間の装備差などに注目して、購入しても3年後や5年後に損をしないオススメの購入方法や、車種・グレード・装備といったものを徹底紹介します!lab研究員として、長年の経験から自動車に関する知識やアドバイスも行います。
「ヴォクシーとステップワゴン、どちらが自分に合うのだろう?」と迷っていませんか?
結論として、最新の運転支援やデザイン性を重視するならヴォクシーが向いており、広い室内空間や居住性を優先するならステップワゴンが適しているといってもよいでしょう。
ヴォクシーは未来的で個性的な外観に加え、ハイブリッドの優れた燃費性能や先進装備が充実しており、燃費やリセールバリューを重視する人に向いていると考えられます。
一方ステップワゴンは、視界が広く取り回しやすいボディ設計や、3列目まで快適に座れるゆとりある室内空間が魅力で、家族みんなでゆったり過ごしたい方に向いているといえます。
本記事では、このような違いを外観や室内、走行性能など8項目で徹底比較し、あなたにぴったりの一台を見つけるためのヒントを詳しく紹介していきます。
この記事でわかること
- ヴォクシーとステップワゴン、それぞれおすすめな人
- 外観・内装・価格など8つの比較ポイント
- リセールバリューと年間維持費の分析
【比較表】ヴォクシーとステップワゴン、どちらがおすすめ?

出典:https://toyota.jp/voxy/
ヴォクシーとステップワゴンは、どちらもミドルサイズミニバンの代表格として人気を集めています。しかし、外観・内装の印象や室内空間、走行性能や燃費の考え方は大きく異なります。
両者がどんな人に向いているのか、以下の表にまとめました。そのうえで、次の章では8つの具体的な比較ポイントを順に解説していきます。
車種 | こんな人におすすめ |
---|---|
ヴォクシー | ⚫︎個性的でスタイリッシュなデザインを好む人 ⚫︎最新の運転支援機能を重視する人 ⚫︎高級感のあるインテリアを求める人 ⚫︎燃費やリセールを気にする人 ⚫︎安定した走りを望む人 |
ステップワゴン | ⚫︎シンプルで親しみやすいデザインを好む人 ⚫︎視界の広さや運転のしやすさを重視する人 ⚫︎3列目の快適性を重視する人 ⚫︎家族みんなでゆったり乗りたい人 |
ヴォクシーは「先鋭・独創」をテーマにした未来的なデザインが特徴で、ヘッドアップディスプレイやデジタルインナーミラーなど先進装備も充実しています。デザイン性と最新技術の両方を求める人に適した一台です。
一方、ステップワゴンは開放感のある広い視界と、大人でも快適に座れる3列目シートを備え、シンプルでなじみやすいデザインが魅力です。日常の使いやすさや居住性を重視する人におすすめです。
ヴォクシーとステップワゴン、8項目で徹底比較!
ヴォクシーとステップワゴンは、いずれも人気の高いミドルサイズミニバンですが、それぞれの特徴や強みは大きく異なります。
ここからは、以下の8つの観点から両車を比較し、それぞれの違いを分かりやすく解説していきます。
- エクステリア(外観)
- ボディサイズ
- インテリア(内装)
- シートアレンジ・荷室
- 値段・グレード
- 燃費
- 安全性能
- 走行性能
早速、詳しく見ていきましょう。
【比較1】エクステリア(外観)デザイン

両モデルの大きな違いが表れるのが、エクステリアデザインです。ヴォクシーは個性を前面に出したエクステリアで、未来的でシャープなフロントマスクを採用。さらに、エアログレードのみの展開とすることで、スタイリッシュさを際立たせています。
一方ステップワゴンは、頼もしくクリーン、かつシンプルで親しみやすいデザイン。標準グレードの「AIR」とエアロ系の「SPADA」、SPADAをベースにした上級仕様「SPADA PREMIUM LINE BLACK EDITION」もラインナップされています。
ミニバンの中心デザインとなってきた「オラオラ系」と呼ばれる強い押し出しから進化したヴォクシーと、原点回帰を目指したステップワゴン。この対照的な方向性が、乗る人の価値観やライフスタイルによって選択を分けるポイントとなります。


【比較2】ボディサイズと運転のしやすさ

次に、ヴォクシー・ステップワゴンのボディサイズと運転のしやすさを見ていきましょう。
【ヴォクシーのボディサイズ】
ボディサイズ | 全長4,695mm×全幅1,730mm×全高1,895〜1,925mm |
---|---|
タイヤサイズ | 205/55R17、205/60R16 |
最小回転半径 | 5.5m |
【ステップワゴンのボディサイズ】
ボディサイズ | 全長4,800~4,830mm×全幅1,750mm×全高1,840~1,855mm |
---|---|
タイヤサイズ | 205/55R17、205/60R16 |
最小回転半径 | 5.4m〜5.7m |
数値を見ると、ステップワゴンの方が全長・全幅ともにやや大きめです。新型では全車が3ナンバーサイズとなりましたが、グレードによっては最小回転半径がヴォクシーより小さく、取り回しやすさに優れています。
どちらもミニバンのためアイポイントが高く、フロントウィンドウの面積も広めです。さらに、ヴォクシーはAピラーが細く角度も立っているためフロントの視界は良好。
ステップワゴンは水平基調のインパネと大きな三角窓、細いAピラーを採用しており、こちらも死角が少なく見晴らしがしっかり確保されています。
【比較3】インテリア(内装)と室内の広さ

出典:https://toyota.jp/voxy/
続けて、インテリア(内装)と室内の広さを比較していきます。ヴォクシーの内装はブラックを基調に、随所にあしらわれたメッキ加飾が高級感を演出。シート素材には、合成皮革とファブリックの組み合わせや上級ファブリックが採用されています。
特に上位グレードの「S-Z」では、シートに合成皮革とファブリックのコンビネーションを採用し、インパネにも合成皮革を用いることで、さらに上質な雰囲気を感じさせます。
全グレードブラックで統一されているため明るさには欠けますが、ワンランク上の質感を求める方に向いています。
一方、ステップワゴンはグレードによって内装の雰囲気が異なります。ノーマルタイプの「AIR」では、家族がくつろげるリビングをイメージした、明るく温かみのあるデザインを採用。
「SPADA」や「SPADA PREMIUM LINE」は、モノトーン基調にスエード調表皮のソフトパッドをあしらい、より上質でシャープな印象に仕上げています。
以下に、ヴォクシーとステップワゴンの室内寸法をまとめました。
ヴォクシー | 室内長2,805mm×室内幅1,470mm(最広部)×室内高1,405mm |
---|---|
ステップワゴン | 室内長2,845mm×室内幅1,545mm(最広部)×室内高1,410〜1,425mm |
室内寸法を比較すると、すべての項目でステップワゴンがわずかに上回っています。特に室内幅の広さは1,545mmとヴォクシーよりも75mm広く、横方向のゆとりに直結しています。
さらに、後席に向かって座面を段階的に高くする設計や、3列目でも開放感を得られる抜けの良い視界により、どの席に座っても快適。特許技術を活用し、車酔いしにくいよう配慮されているため長距離移動でも安心です。
【比較4】シートアレンジと荷室の使い勝手

出典:https://toyota.jp/voxy/
ここからは、シートアレンジと荷室の使い勝手を比較していきます。
シートアレンジ
ヴォクシーは7人乗りで最大745mmのストレート超ロングスライド、8人乗りで最大705mmの超ロングスライドが可能です。S-Zグレードではオットマンやシートヒーター(メーカーオプション)も設定され、上質な快適性を備えています。
さらに、サードシートを跳ね上げてセカンドシートを後方に大きくスライドさせる「スーパーリラックスモード」や、フロントシートを倒してフラットにつなげる「フロントフラットソファーモード」など、多彩なシートアレンジを楽しめます。
一方、ステップワゴンは前後だけでなく左右にもスライドできる2列目シートを採用。シートを内寄せして後方へロングスライドさせれば、フラットな大空間をつくることができるため、車中泊やリラックスタイムにも対応できます。
さらに、3列目をアレンジしてワークスペースを確保したり、荷物を積んだ状態でも4人乗車できる柔軟性も魅力です。
格納方式
3列目シートの格納方式については、ヴォクシーは左右跳ね上げ式で、「ワンタッチホールドシート」により軽い力でスムーズに折りたたみ・固定が可能。簡単な操作性が特徴です。
ステップワゴンは「マジックシート」と呼ばれる分割床下格納式を採用。肩口のストラップを引くだけでシートが前へ倒れて床下に収まり、ワンアクションで完全にフラットな荷室を実現できます。
荷室の使い勝手
ヴォクシーはトヨタとして初めてパワーバックドアのスイッチを車両側面に配置。さらに、世界初となる「フリーストップバックドア」により、狭い場所でも任意の位置でドアを保持できます。
開口部が低く設定されているため重たい荷物も積み降ろしやすく、床下収納スペースも備わっています。
一方、ステップワゴンは「メモリー機能付きパワーテールゲート」を搭載。さらに、3列目床下格納のおかげで背の高い荷物も積みやすく、実用性に優れています。
自動車マーケティング戦略研究員 飯野 貢司からのコメント
「3列目シートの格納方法は一長一短です。ヴォクシーの跳ね上げ式は操作が非常に軽いですが、格納時もシートが室内にあるため横幅が少し狭くなります。ステップワゴンの床下格納は少し手間がかかりますが、一度格納すれば広大でフラットな空間が手に入ります。ご自身の使い方を想像して、どちらが便利か実車で試すのが一番です。」
【比較5】値段とグレード
次に、値段とグレードを比較していきましょう。
【ヴォクシー】
ヴォクシーはガソリン車・ハイブリッド車ともにエアロ仕様の「S-G」「S-Z」の2タイプが基本となります。価格帯はハイブリッド車で約344万円〜396万円、ガソリン車で約309万円〜359万円。
グレード数は絞られていますが、その分シンプルで選びやすいラインナップが特徴です。ヴォクシーのハイブリッド車とガソリン車、それぞれの価格を以下の表にまとめました。
ハイブリッド
グレード | 駆動方式 | メーカー小売希望価格 |
---|---|---|
HYBRID S-Z | 2WD | 3,740,000円 |
E-Four | 3,960,000円 | |
HYBRID S-G | 2WD | 3,440,000円 |
E-Four | 3,660,000円 | |
2WD(8人乗り) | 3,440,000円 |
ガソリン
グレード | 駆動方式 | メーカー小売希望価格 |
---|---|---|
S-Z | 2WD | 3,390,000円 |
4WD | 3,588,000円 | |
S-G | 2WD | 3,090,000円 |
4WD | 3,288,000円 | |
2WD(8人乗り) | 3,090,000円 | |
4WD(8人乗り) | 3,288,000円 |
出典:ヴォクシー|トヨタ
【ステップワゴン】
ステップワゴンは標準仕様の「AIR」と、エアロ仕様の「SPADA」「SPADA PREMIUM LINE」「SPADA PREMIUM LINE BLACK EDITION」から選べます。
価格はガソリン車で約335万円〜406万円、ハイブリッド車で約394万円〜441万円 と、ヴォクシーよりもやや高めの設定。特にハイブリッド車では50万円近い価格差があり、上級志向のユーザーに向いた展開となっています。
ステップワゴンのガソリン車・ハイブリッド車の値段は、以下のとおりです。
ハイブリッド
グレード | 駆動方式 | メーカー小売希望価格 |
---|---|---|
e:HEV SPADA PREMIUM LINE BLACK EDITION | FF | 4,406,600円 |
e:HEV SPADA PREMIUM LINE | FF | 4,268,000円 |
e:HEV SPADA | FF | 3,998,500円 |
e:HEV AIR EX | FF | 3,938,000円 |
ガソリン
グレード | 駆動方式 | メーカー小売希望価格 |
---|---|---|
SPADA PREMIUM LINE | FF | 3,873,100円 |
4WD | 4,063,400円 | |
SPADA | FF | 3,603,600円 |
4WD | 3,823,600円 | |
AIR EX | FF | 3,543,100円 |
4WD | 3,763,100円 | |
AIR | FF | 3,348,400円 |
このように、両モデルの価格帯はおおむね重なりますが、ステップワゴンの方が全体的に高めです。デザインの選択肢はステップワゴンの方が豊富で、「ファミリー向けのAIR」「上質志向のSPADA」と用途に応じて選べるのが強みとなります。
一方で、コストパフォーマンス重視ならヴォクシーの「S-G」や、ステップワゴンの「e:HEV AIR」がバランスの良い選択肢といえるでしょう。
【比較6】燃費とパワートレイン

次に、燃費とパワートレインを比較していきます。
【ヴォクシー】
ヴォクシーには、1.8Lハイブリッドシステムと2.0Lガソリンエンジンの2種類が用意されています。ガソリン車は力強い走りを求める方、ハイブリッド車は効率的な燃費性能を重視する方に向いています。
燃費はハイブリッド車で23.0km/L(2WD)もしくは22.0km/L(E-Four)、ガソリン車で15.0km/L(2WD)もしくは14.3km/L(4WD)。特にハイブリッド車はステップワゴンよりも燃費性能に優れており、維持費を抑えられます。
ハイブリッド
グレード | 駆動方式 | パワートレイン | 燃費km/L (WLTCモード) |
---|---|---|---|
HYBRID S-Z | 2WD | 1.8Lハイブリッドシステム | 23.0km/L |
E-Four | 1.8Lハイブリッドシステム | 22.0km/L | |
HYBRID S-G | 2WD | 1.8Lハイブリッドシステム | 23.0km/L |
E-Four | 1.8Lハイブリッドシステム | 22.0km/L | |
2WD(乗車定員8人) | 1.8Lハイブリッドシステム | 23.0km/L |
ガソリン
グレード | 駆動方式 | パワートレイン | 燃費km/L (WLTCモード) |
---|---|---|---|
S-Z | 2WD | 2.0Lダイナミックフォースエンジン | 15.0km/L |
4WD | 2.0Lダイナミックフォースエンジン | 14.3km/L | |
S-G | 2WD | 2.0Lダイナミックフォースエンジン | 15.0km/L |
4WD | 2.0Lダイナミックフォースエンジン | 14.3km/L | |
2WD(乗車定員8人) | 2.0Lダイナミックフォースエンジン | 15.0km/L | |
4WD(乗車定員8人) | 2.0Lダイナミックフォースエンジン | 14.3km/L |
出典:ヴォクシー|トヨタ
【ステップワゴン】
ステップワゴンは、2モーター式ハイブリッドシステムの2.0L e:HEVと1.5L VTECターボエンジンを設定しています。
WLTCモードでの燃費はハイブリッド車で19.5〜19.8km/L、ガソリン車で12.1〜13.2km/Lでヴォクシーより劣るものの、ミニバンクラス全体で見れば平均〜優れた水準といえます。
ハイブリッド
グレード | 駆動方式 | パワートレイン | 燃費km/L (WLTCモード) |
---|---|---|---|
e:HEV SPADA PREMIUM LINE BLACK EDITION |
FF | 2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」 | 19.5km/L |
e:HEV AIR EX | FF | 2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」 | 19.8km/L |
e:HEV SPADA | FF | 2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」 | 19.6km/L |
e:HEV SPADA PREMIUM LINE |
FF | 2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」 | 19.5km/L |
ガソリン
グレード | 駆動方式 | パワートレイン | 燃費km/L (WLTCモード) |
---|---|---|---|
SPADA PREMIUM LINE | FF | 1.5L VTECターボエンジン | 12.5km/L |
4WD | 1.5L VTECターボエンジン | 12.1km/L | |
SPADA | FF | 1.5L VTECターボエンジン | 12.9km/L |
4WD | 1.5L VTECターボエンジン | 12.1km/L | |
AIR EX | FF | 1.5L VTECターボエンジン | 13.1km/L |
4WD | 1.5L VTECターボエンジン | 12.2km/L | |
AIR | FF | 1.5L VTECターボエンジン | 13.2km/L |
上記のように、ステップワゴンの燃費性能も悪くはありませんが、両モデルを比較するとヴォクシーのハイブリッド車がもっとも優れる結果となりました。
【比較7】安全性能・運転支援機能
ヴォクシーとステップワゴンはいずれも、最新の安全運転支援システムを標準装備しています。
ヴォクシーは「Toyota Safety Sense」、ステップワゴンは「Honda SENSING」により、衝突被害軽減ブレーキや車線維持支援など、基本的な先進安全機能が充実しています。
さらに、ヴォクシーは高度駐車支援機能「アドバンスト パーク」を搭載し、特にハイブリッド車ではスマートフォン操作による車外からのリモート駐車も可能です。(メーカーオプション)
一方、ステップワゴンには、斜め後ろの車両を知らせる「ブラインドスポットインフォメーション」や、渋滞時の運転をサポートする「トラフィックジャムアシスト」などの運転支援機能が備わっています。
また、両モデルともに自動車アセスメント(JNCAP)において安全性能試験が実施されており、客観的な安全性を確認できます。詳細な評価結果は、「JNCAP公式サイト」にてご確認いただけます。
【比較8】乗り心地と走行性能
次に、乗り心地と走行性能を比較します。ヴォクシーは高剛性ボディとTNGAプラットフォームの採用により、しっかりとした乗り味と高速域での安定性を実現しています。
さらに、強固なボディ構造と最適化されたサスペンションによって、荒れた路面や段差走行時のショックを抑え、上質な乗り心地を追求。
防音材を広範囲に施したほか、エンジン音やロードノイズを低減する吸音材を最適配置することで、静粛性を高めています。
一方、室内空間の広さに強みを持つステップワゴンは、先代からのプラットフォームを受け継ぎつつ、ボディ剛性を最適化。キャビン全体を高剛性に保ちつつ、上部の剛性をわずかに抑える構造で柔軟性を持たせ、しなやかな乗り心地を追求しています。
特に第3列目の乗り心地では、サスペンションの取付剛性やフロア補強などが施され、長距離移動でも酔いにくく快適と評価されています。
また、e:HEVハイブリッドの走行フィールはモーター主体で発進し、滑らかで静かな加速が可能です。「EVモード」ではエンジンが介在せず、静かなEV走行を実現しています。
自動車マーケティング戦略研究員 飯野 貢司からのコメント
「乗り心地は個人の好みが出やすい部分です。ご家族、特に3列目によく乗る方の意見を聞くのが重要ですよ。ステップワゴンの『酔いにくい』と評判の視界の良さと乗り心地は、小さなお子様がいるご家庭には大きなメリットになるでしょう。」
購入後の維持費とリセールバリューを分析

車選びの際は、購入時の価格だけでなく、維持費や将来のリセールバリューも大切な判断基準になります。ここでは、ヴォクシーとステップワゴンについて、年間維持費のシミュレーションとリセールバリューの傾向を比較していきます。
【分析1】年間の維持費シミュレーション
ヴォクシーとステップワゴン、それぞれの年間維持費の目安を以下の表にまとめました。
項目 | ヴォクシー HYBRID S-G |
ステップワゴン e:HEV SPADA |
---|---|---|
自動車税 | 36,000円 | 36,000円 |
重量税 | -(エコカー減税適用) | -(エコカー減税適用) |
自賠責保険(1年分に換算) | 7,845円 | 7,845円 |
任意保険 | 約80,000円 | 約80,000円 |
メンテナンス代 | 約30,000円〜 | 約30,000円〜 |
ガソリン代(年1万km) | 約73,900円 | 約85,000円 |
合計目安 | 約227,745円 | 約238,845円 |
※自動車税は2019年10月1日以降の新車登録の金額、ガソリン単価は170円/Lで計算
このように、両車とも税金や保険料に大きな差はありませんが、燃費の良いヴォクシーはガソリン代が抑えられるため、年間で約1万円ほど維持費が安くなる可能性があります。
【分析2】リセールバリューが高いのはどっち?
一般的にトヨタ車は中古市場での需要が高く、特にヴォクシーはリセールバリューが高い傾向にあります。ヴォクシーが高値で取引されやすい理由としては、以下の3つの要素が挙げられます。
- 圧倒的な知名度とブランド力
- スタイリッシュなデザインが中古市場でも好まれる
- 豊富なパーツ供給と高いカスタマイズ性
一方、ステップワゴンも人気の高いミニバンで、リセールは十分に期待できます。ただし、グレードや仕様によって差が出やすく、ヴォクシーと比べるとやや控えめな値動きになる傾向があります。
そのため、リセールを最重視するならヴォクシーが有利ですが、ステップワゴンも選び方次第で高値売却を狙うことができます。
自動車マーケティング戦略研究員 飯野 貢司からのコメント
「3〜5年で乗り換えを考えているなら、リセールバリューは非常に重要です。特にヴォクシーのエアログレード『S-Z』で人気のカラー(ブラックやホワイトパール)を選んでおくと、高値での売却が期待できますよ。これは購入時の隠れたアドバンテージと言えるでしょう。」
ヴォクシーとステップワゴンでよくある質問
ここでは、ヴォクシーとステップワゴンに関してよくある質問に回答します。
Q. 結局、どっちがおすすめですか?
A. 記事冒頭の結論を再度提示します。先進性やリセールを重視するならヴォクシー、室内の広さや運転のしやすさを重視するならステップワゴンがおすすめです。家族構成(例:小さなお子様がいるならスライドドアの開口部が広い方、など)を考慮して選ぶと良いでしょう。
Q. 実際の乗り心地はどちらが良いですか?
A. 一般的に、ステップワゴンの方が乗り心地はソフトで、特に3列目シートの快適性が高いと評価されています。これはサスペンションのセッティングやボディの剛性思想の違いによるものです。一方、ヴォクシーはよりしっかりとした乗り味で、高速道路などでの安定性が高いと感じる方もいます。こればかりは個人の感覚による部分が大きいので、ぜひ両方試乗されることを強くおすすめします。
Q. 車中泊をするならどちらが向いていますか?
A. 3列目シートが床下に完全格納でき、室内がフラットになるステップワゴンの方が車中泊には向いていると言えます。ヴォクシーもシートアレンジでフラットに近い空間は作れますが、段差を解消するマットなどが必要になるでしょう。
Q. それぞれの欠点や注意点は何ですか?
A. ヴォクシーの注意点は、人気車種ゆえに納期が長くなる可能性がある点です。ステップワゴンは、ヴォクシーに比べると燃費性能とリセールバリューの面でやや劣る可能性があります。どちらも素晴らしい車ですが、完璧な車はありませんので、ご自身の許容範囲かどうかが判断基準になります。
まとめ:ヴォクシーもステップワゴンもカーリースならお得に乗れる!

本記事では、トヨタ「ヴォクシー」とホンダ「ステップワゴン」を比較してきました。
先進装備やリセールバリューを重視するならヴォクシー、室内の広さや快適性を重視するならステップワゴン、とそれぞれに魅力があります。
ただし、どちらのクルマも新車価格は300万円を超えるため、購入には頭金や税金、諸費用などまとまった出費が必要になるのも事実です。
そこでおすすめなのが「新車リース クルカ」のカーリースです。カーリースには、購入にはない以下のようなメリットがあります。
- 頭金0円!初期費用なしで新車に乗り始められる
- 月々の支払いに税金や自賠責保険料が含まれるため、家計管理が楽になる
- 車検やメンテナンス込みのプランを選べば、 急な出費の心配なし
- ライフスタイルの変化に合わせて契約年数やプランを柔軟に選べる
「ヴォクシーやステップワゴンの上級グレードに乗りたいけど、予算が気になる」という方でも、カーリースなら月々定額でお好きな新車に乗れます。まずは「新車リース クルカ」の公式サイトから、気軽に料金シミュレーションを試してみてください。
この記事の執筆者

ちか
ライター
「日常使いは軽だけどクラシックカー好き。 近隣県までドライブ&ご当地グルメを堪能するのが休日の楽しみです!」
関連コラム
おすすめ車種
新車カーリースを探す
条件・用途から車を選ぶ
- 燃費性能で選ぶ
- 定員数で選ぶ
- おすすめ用途で選ぶ
CONTACTお問い合わせ
私達にお任せください!
分かりやすく丁寧にご案内いたします!
-
LINEでのお問い合わせ
お友達追加をしていただくと、
友達追加
メッセージでの問い合わせが可能です
自動車マーケティング戦略研究員 飯野 貢司からのコメント
「カタログの数字だけ見るとステップワゴンが大きいと感じるかもしれませんが、実際に運転席に座ると視界が広く、驚くほど運転しやすいですよ。特にAピラー周りの死角が少ないので、交差点での右左折も安心です。ぜひ一度、試乗して視界の良さを体感してみてください。」