徹底比較！アルファードvsレクサスLM

2020年に売上台数が急上昇し、月間販売台数で常に上位を維持し続けているLサイズの高級ミニバン「アルファード」と、中国で圧倒的な人気を誇っているアルファードをベースにした超高級ミニバン「レクサスLM」にはどのような違いがあるのでしょうか。

アルファードは2015年1月に現行モデルが誕生し、2018年1月にマイナーチェンジが行われています。レクサスLMは2020年1月に中国市場で販売開始され、現在は香港や台湾、東南アジアなどで販売されています。

今回は、アルファードとレクサスLMの価格やデザイン、性能などを徹底比較していきます。

グレード、車両価格

アルファードは、ガソリン車とハイブリッド車がそれぞれ「9グレード」、特別仕様車もガソリン車とハイブリッド車がそれぞれ「1グレード」ラインアップされています。

レクサスLMは、7人乗り仕様と4人乗り仕様のハイブリッド車が「2グレード」ラインアップされています。

アルファードとレクサスLMの車両価格は下記の表の通りです。

アルファード（ガソリン車）

アルファード（ハイブリッド車）

レクサスLM（ハイブリッド車）

「LM300h（7人乗り）」はアルファードの最上位モデル「HYBRID Executive Lounge S（E-Four・7人乗り）」よりも2倍以上、「LM300h（4人乗り）」は3倍以上高い金額になっています。

エクステリア

レクサスLMはアルファードをベースに作られているため、エクステリアデザインはよく似ています。しかし、フロントマスクが異なっており、アルファードは階段形状の折り込み、LMはレクサスのアイコンであるスピンドグリルが採用されています。

ボディサイズの比較は下記の表の通りです。

アルファード

全長×全幅×全高（mm）	4,945~4,950×1,850×1,935~1,950
ホイールベース（mm）	3,000
最低地上高（mm）	160~170

レクサスLM

全長×全幅×全高（mm）	5,040×1,850×1,945
ホイールベース（mm）	3,000
最低地上高（mm）	170

ボディサイズはほとんど同じですが、全長が「100mm」程度LMの方が大きくなっています。

内装、インテリア

アルファードのインテリアは、心地よさ抜群のシートや、脚を伸ばしてゆったりとくつろげるパワーオットマン、格納式テーブルなどにより、高級感漂う快適な室内空間に仕上がっています。

特に、「Executive Lounge」グレードと「Executive Lounge S」グレードは、エグゼクティブラウンジシートなどを採用しており、まさに「ファーストクラス」に乗っているような感覚を味わえます。

一方、LMのインテリアはアルファードをさらに高級にした仕上がりで、標準仕様である7人乗りはアルファードの「Executive Lounge」グレードをさらに上品かつ豪華に仕上げた内装となっています。

4人乗り仕様は、1列目と2列目の間にパーテーションが設置されており、そこには26インチの大画面モニターが内臓されています。前席と仕切られた2人だけの空間を作り出しており、贅を尽くした特別な車となっています。

収納、定員

アルファードの定員は「7名」または「8名」、LMは「4名」または「7名」となっています。

アルファードの収納力は自転車2台を積載できる広大な広さを誇り、サードシートを左右両サイドに跳ね上げ、セカンドシートを最大限前にスライドさせることにより、「最大2,025mm」のラゲージスペースを確保できます。

LM（7人乗り）もアルファード同様の収納スペースを確保できると思われますが、4人乗り仕様車は少し収納スペースが小さくなると思われます。

走行性能

アルファードはグレードによって「2.5L直列4気筒エンジン」または「3.5LV型6気筒エンジン」を搭載しており、LMはどちらのグレードも「2.5L直列4気筒エンジン」を搭載しています。

アルファードのハイブリッド車とLMを比較すると、フロントモーター及びリヤモーターの最高出力と最大トルクの数値が同じになっているため、走行性能はほぼ同じと判断できます。

燃費

アルファードとLMの燃費性能は以下の表の通りです。

ハイブリッド車（JC08モード）

	アルファード	LM
4WD	18.4〜19.2km/L	18.4〜19.4km/L

燃費性能も、アルファードとレクサスLMはほとんど同じです。

安全性能

アルファードには次世代の予防安全パッケージである「Toyota Safety Sense」が全車標準装備されており、2016年度にJNCAP衝突安全性能評価の最高ランク「ファイブスター賞」を、2019年度にはJNCAP予防安全性能評価において満点で「ASV+++」及び「予防安全性能評価大賞」を受賞しています。

レクサスにも予防安全パッケージである「Lexus Safety System +」が標準装備されているため、安全性能は高いと判断できますが、アルファードにはやや劣る印象を受けます。

リセールバリュー

アルファードとLMのリセールバリューは以下の表の通りです。

	アルファード	LM
1年後	95%〜100%	95%〜100%
2年後	80%程度	–
3年後	60〜70%程度	–

アルファードのリセールバリューは高いことで有名ですが、レクサスLMも中国市場では同様の数字を出しています。LMはリリースされてからまだ1年しか経っていないため、3年後及び5年後の数値は分かりませんが、アルファード以上の数字を出すのではないかと思われます。

※あくまで上記は目安となります。車両のコンディションなどによりリセールバリューは変動する可能性があります。

まとめ

今回は、アルファードとレクサスLMの価格やデザイン、性能などを徹底比較してきました。LMはアルファードをベースに作られたことにより、エクステリアはフロントマスクを除くとほぼ同じデザインに仕上がっています。

インテリアは、アルファードでさえ「ファーストクラスのような乗り心地」と言われているのにも関わらず、LMはさらに上質かつ高級な内装になっています。

レクサスLMは日本ではまだ販売されていませんが、もし日本でも販売される日が訪れた際にはぜひ一度、拝見してみてはいかがでしょうか。

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