徹底比較！アルファードvsエルグランド

昨今、ミニバン人気は上昇の一途を辿り、各メーカーが競うように新車を発表しています。そんな中、存在感と高級感がまるで動く家のようで外装や内装の細部まで手の込んだ人気の車がトヨタのアルファードと日産のエルグランドです。ミニバンの購入を検討している人であれば、この2つは比較してみたい車ですが、何を基準として見るのかは人それぞれ違います。

今回は、アルファードとエルグランドをさまざまな視点から比較していきます。

グレードと車両価格

初代アルファードは、2002年に登場しました。後に2回のフルモデルチェンジを経て、現行車である3代目まで18年、現在ではトヨタを代表する高級感を兼ね備えたミニバンとして幅広い年齢層からの支持を得ています。一方、アルファードがライバル車として登場するきっかけとなったミニバンが、エルグランドです。1997年に初代が登場してから20年以上、日産の最高級ミニバンとして君臨してきました。

それでは、アルファードとエルグランドの車両価格を比較していきます。

エクステリア

アルファードの中でも、1番人気のS“C パッケージ”のエクステリアにはLEDヘッドランプをはじめクリアランスランプ、コーナリングランプなどにLEDを用いています。全体のフォルムも「豪華で勇壮」をテーマの通り、前方の大型グリルと後方は八の字バンパーと存在感のある造りとなっています。

エルグランドは、大型のグリルが迫力のあるフロントフェイスを作り出しています。また「ワイド&ロー」をコンセプトに車高が低めでスポーティな雰囲気がするミニバンです。

昨今のミニバンは、大型グリルを用いることで存在感のある車に仕上げている点については類似していますが、それぞれコンセプトの違いはあり、アルファードがスタイリッシュな雰囲気に対し、エルグランドは重みのある落ち着いた雰囲気のエクステリアとなっています。

内装、インテリア

アルファードのセカンドシートは、エグゼクティブパワーシートを装備しています。また、助手席には最大1,160mmシートを移動させることができる、スーパーロングスライドシートを採用しているのでそれぞれの目的に合ったシートの調整が可能です。

エルグランドは、黒と木目を基調とした高級感のある室内が特徴です。グレード別になりますが、本革シートをシートやハンドルにも使用しているので、落ち着いた雰囲気の空間となっています。

収納、定員人数

アルファードとエルグランドは共に7人乗りと8人乗りがあります。アルファードは、7人乗りの特徴として先述にもありますが、助手席がスーパーロングスライドシートになっています。シードを前方へ動かすと、最大2,150mmのエクストラロングラゲージモードになるのでゴルフクラブやスキー板など長い荷物も余裕を持って載せることが可能です。

エルグランドもアルファード同様に、サードシートのスライド機能によりラゲージスペースを拡大することができるので、嵩張るベビーカーなどの荷物も載せられます。

安全性能、燃費、走行性能

これまで、アルファードとエルグランドのエクステリアや内装などを比較してきました。これらは、車選びのポイントになりますが、車にとって需要なポイントとなるのが走行性能や燃費、そして安全性能です。それでは、各性能や燃費について比較していきます。

安全性能について

アルファードは、トヨタが2017年から全車に衝突回避支援システムとして搭載した「トヨタセーフティセンス」が標準装備となっています。

• プリクラッシュセーフティ
• レーダークルーズコントロール（全車速追従機能付）

これらを採用することで、安全に快適な走行を実現しました。特に、レーダークルーズコントロール作動時には、車線から逸れる恐れがある車に対して警告してくれる運転支援機能も搭載されています。

一方、エルグランドもLDW（車線逸脱警報）やインテリジェントLI（車線逸脱防止支援システム）などさまざまな安全装置が標準装備となっています。

両車ともに細部にまで安全性能に配慮していますが、大きな違いとして車が車線から逸した時、アラームがなるだけエルグランドに対し、ステアリングまで操作する機能をアルファードには搭載されてより安全性が保たれています。

燃費について

アルファードとエルグランドの燃費は下記の通りです。

• アルファードS“C パッケージ”(2WD・7人乗り・ガソリン)：WLTCモード10.6km/L
• エルグランド250Highway STAR Premium：WLTCモード10.0km/L

同じ排気量でグレードも似ているもので比較すると、アルファードの方が燃費は良いことがわかります。また、アルファードにはハイブリッド車もあり、燃費はガソリン車に比べものになりません。しかし、車両価格は、ガソリン車に比べてかなり割高になっています。

走行性能について

アルファードは、エルグランドに比べると走行中の静寂性に長けています。その理由の1つとしてアルファードには振動や騒音を抑える高剛性ボディであることです。そのため、室内で長時間いても車独特の揺れなども感じにくいため、ストレスがかかることは少ないでしょう。

しかし、「技術の日産」というだけあって昔から高性能のエンジンが搭載されています。現行車のエルグランドは全高を低くしたことで安定性も追加されたため「走る」という面では、エルグランドが勝っています。

リセールバリュー

最近では車を購入したら乗り潰すまで乗り続ける人が増えていますが、買取をしてもらえるなら次車への購入資金にできるのでユーザー側からすれば少しでも高く買って欲しいと願います。「買取価格」で比較すれば、アルファードの方が高額で売れます。アルファードの人気は中古車市場でも1.2を争う人気車種です。そのため、必然と買取価格が上がるのです。

しかし、エルグランドを中古車で購入する場合、フル装備での価格もアルファードに比べると安く買えるので予算面で新車購入が難しい人にとってはエルグランドの方がおすすめです。

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まとめ

今回は、アルファードvsエルグランドをあらゆる面から比較していきました。エクステリアや内装、性能などは、両車ともに大差はありません。また、技術の進歩により燃費や走行性能もさほど差を感じることがないでしょう。

最近の車に求められる安全性ではアルファードの方が優っていますが、走ることへのこだわりという面ではエルグランドの方が優っています。

ここでご紹介したアルファードとエルグランドの比較内容を参考に、自分の好みに合った車選びを進めてみてください。