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- カーリース車にもETCは必須?後から取り付けることは可能なのか
高速道路や有料道路の走行に欠かせないものといえばETCです。車載器を車に装着しておけば通行料金の収受がスムーズに行える上、ETC利用者だけが受けられる割引などのメリットもあります。おそらくほとんどの方がマイカーにETC車載器を取り付けているのではないでしょうか。
そんなETCですが、カーリース車の場合でもやはり装着しておくべきなのでしょうか。また、もしリース車に後から取り付けたいとなった場合、それは可能なのでしょうか。さらに、可能なのであれば装着に関して何か気を付けるべきことあるのでしょうか。ここではそんなETCについて、装着することによるメリットやカーリース車への後付けの可否、また導入に関して気を付けるべきことについて解説します。
ETCとは
ETC(Electronic Toll Collection System/エレクトロニック・トール・コレクション・システム)は、高速道路や有料道路で車や二輪車に搭載されたETC車載器と、料金所のETCレーンに設置されたアンテナ間で無線通信を行い、料金の決済をキャッシュレスで行うシステムです。
料金所で通行料の支払いのためにいちいち停車する必要がなく、スムーズな支払いができるため、渋滞の解消や料金所でのストップ&ゴーの減少による窒素酸化物やCO2の排出量の削減にもメリットがあるとされています。
ETCの国内での利用率は年々着実に増加しており、国土交通省の発表によるとその利用率はすでに94.4%に達している(https://www.mlit.go.jp/road/yuryo/etc/riyou/index.html)といいます。おそらく地方のごく限られたエリアで業務や買い物、通勤などだけに使用されている車や、農作業に使用されている軽トラックなどを除いて、ほぼすべての車が導入していると考えていいでしょう。
ETCの利用にはETCカードと共に、セットアップされたETC車載機必要です。高級車などでははじめからETC車載器が標準装備されているものもありますが、多くの場合ユーザーがその装着を選択することになります。
新車であればオプションで設定されていますし、また市販のものをカー用品店などで取り付けてセットアップを依頼することも可能です。カーリースの場合でも契約時のオプションとしてほとんどの場合ETC車載器の取り付けとセットアップが設定されているはずです。
ETCの種類
ETCには従来からあるETCと、新しいETC2.0があるということをご存じでしょうか。現状はどちらのETC車載器でも問題なく料金の支払いは行えますし、今後しばらくは併用されていきますが、現在ETC2.0の普及が進められておりより充実したサービスを受けるにも新しい規格であるETC2.0の導入が不可欠です。
ETC2.0によって利用者側にはどんなメリットがあるのかというと、例えばETC2.0車載器を搭載した車両から収集された経路情報を活用した「ETC2.0サービス」が展開されています。渋滞・規制情報や災害情報などの多様な運転支援情報が利用できるほか、走行経路情報を活用した料金割引や、民間サービスへの活用なども予定されています。
ただ、ETC2.0のサービスを利用するためには、ETC2.0対応の車載器とETC2.0対応のカーナビまたはスマートフォンアプリが必要です。従来型のETC車載器ではETC2.0サービスは利用できません。ただし、ETCカードに関しては特に変更の必要はなく従来型のETC車載器で使用していたETCカードはETC2.0車載器でもそのまま利用可能です。
ETCを付けるメリット
ETCを利用することの最大のメリットは、高速道路や有料道路の料金支払いがノンストップ&キャッシュレスでスムーズに行えるということでしょう。現金による料金支払いは現在でも可能ですが、現金での支払いはETCに対して料金が割高に設定されており、ETCを使わないことによるデメリットの方が大きいといえます。
例えば東名高速に乗るために首都高速の渋谷から用賀まで首都高速を使用した場合の料金は現金では上限料金の1,950円かかりますが、ETCで支払った場合は430円です。現金で支払うとなんとETCの利用よりも4.5倍も通行料金が高くなってしまうのです。
また、現金での料金の受け渡しにはやはり煩わしさが伴いますし、いちいちストップしなくてはならないため渋滞の原因にもなりかねません。ETCがあればそういったことから、開放されることになります。
また、車の発進&停止がなくなるため排気ガスの窒素酸化物やCO2などの排出量も削減でき、環境への負荷をわずかですが減らすことができるという効果も期待できます。加えて通行料の割引が受けられるほか、ETCマイレージサービスに登録しておけば、一部区間の通行料金の支払額に応じて料金の支払いが可能なポイントが付与されます。そういった経済的なメリットも小さくありません。
カーリースでETCの取り付けは可能?
ではカーリース車にETC車載器は取り付けられるのか。もちろん可能です。ある程度グレードの高い車の場合標準装備としてETC車載器がすでに装着されている(セットアップは別料金)ものもあります。
そうでない車種の場合、最も簡単なのはリース契約時にカーリース会社で用意しているオプションのETC車載器を追加するという方法です。これならカーリースの料金にETC車載器代やセットアップ料金を組み込むことができるので、別途出費が必要ありません。
ETCの後付けは可能?
ETCのオプションを選択せず、後からカーリース車にETC車載器を取り付けたいとなった場合はどうなのか。リース会社によって見解に違いがあるかもしれませんが、リース車は原則として車のカスタマイズが禁止されています。ではNGなのか。
ここで禁止されているカスタマイズとは原状回復が難しい車両への加工がともなうカスタマイズです。ETC車載器の場合、車に対して特に加工を行う必要がなく、ダッシュボード上にアンテナを、本体をグローブボックスなどに両面テープで固定するだけなので原状回復も簡単です。そのため、多くの場合ETC車載器の後付けはOKと判断されるでしょう。
つまりカーリース車でもETC車載器の後付けは可能(念のため契約しているカーリース会社に確認は必要)です。ちなみにクルカではカー用品の後付けOK(返却時の原状回復が前提です)となっているので、ETC車載器の後付けも問題ありません。 ETCを後付けする場合カー用品店などで市販のETC車載器を購入して取り付けとセットアップをお願いしてもいいですし、ディーラーなどでその車種に設定されているディーラーオプションの取り付けを依頼してもいいでしょう。もしこれからETC車載器を取り付けるのであればオススメはETC2.0車載器です。価格も下がってきているので検討してみてください。
この記事の執筆者
白幡 魁都
クルカ営業部 リーダー
「キャリアは新卒から、自動車業界一筋。新卒は中古販売会社に入社。その後、クルカに中途で入社しました。 カーリースのキャリアは2年以上あり、中古車の市場の知識や買い取り業務の経験は社内で一番知識があります。 リースのご相談のほかに、前職キャリアを活かし、お車の下取りのご相談を承ることも可能です。また中古車販売社の頃は、主に軽自動車を取り扱うことが多く、軽自動車の情報や知識にも自身があります。 これまでのキャリアを活かし、車の乗り換えや買い替えといったコラムの監修にも携わっています。」
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