煽り運転に罰則ってあるの?煽り運転防止策もご紹介|新車のカーリースはクルカ
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更新日 2021.04.26(公開日 2020.6.26)

カーライフ

煽り運転に罰則ってあるの?煽り運転防止策もご紹介

煽り運転に罰則ってあるの?煽り運転防止策もご紹介

近年、ドライブレコーダーの普及やSNSの多様化により注目されるようになった「煽り運転」。煽り運転の危険な状況を目にしたことがある、または自分が被害を受けたことがある、という人は少なくありません。しかし、危険な行為であるにも関わらず、煽り運転はなくならないのはどうしてなのでしょうか。

今回は、煽り運転の罰則や煽り運転の防止策についてご紹介していきます。

煽り運転とは?

煽り運転とは?

煽り運転とは自動車やバイク、自転車などで道路を走行中、以下のような行為を行うことです。

  • 車間距離をつめて走行する
  • 必要のないパッシングやクラクションで威嚇をする
  • いきなり急ブレーキをかけて後続車を脅かす
  • 蛇行運転や幅寄せなどで走行の邪魔をする

最近では、これらの危険な走行によって、煽り運転をする運転者のことを「ロードレイジ」と表現します。

煽り運転は、している側からすると煽っている意識に欠けていることが多い行為です。しかし、社会問題としてクローズアップされたのは、2017年6月の東名高速夫婦死亡事故でした。煽り運転から死者が出るまでに発展したこの事故から、煽り運転はドライバーにとって犯罪を犯すことという概念が持たれるようになったのです。

道路交通法が煽り運転に対し厳しく?!

道路交通法が煽り運転に対し厳しく?!

煽り運転をされた経験のある人の割合は、70%以上に及ぶといわれています。煽り運転をしてしまう原因はどこにあるのでしょうか?

煽り運転をするのはなぜ?

煽り運転をする人は「自分の走行を邪魔された」と感じ、それに対するイライラや対抗心を表現する方法として煽ります。しかし、車を追い越したり追い越されたりする行為そのものは、罪にはなりません。煽り運転は感情のコントロールが効かなくなり、追い越しに止まらず、それ以上に危険な行為に及んでしまう恐ろしさがあるのです。

煽り運転は車内という密室で行われます。「道で歩いている人が邪魔で、いきなりその人に暴力を振った」という事件はあまり聞きません。丸裸の状態で暴力を振えば身元がすぐに発覚します。しかし、車内という密室で行われる煽り運転は、身元がバレることがないと錯覚して攻撃的な行為がヒートアップするのです。

煽り運転に対しての罰則を強化!

2017年6月、煽り運転から死者2名、負傷者3名と殺傷事件へと発展した東名高速夫婦死亡事件は、全国のドライバーに衝撃を与えました。この事件をきっかけに警視庁は、他車の通行を妨害する目的で、交通の危険を生じさせる恐れのある行為を行ったドライバーに対し、より罰則を強化する方向で道路交通法の改正を検討してきました。

この改正案は、今の国会に提出され、成立すれば2020年の夏にも施行される見通しです。

罰則の内容は?

煽り運転の罰則の内容は、2020年の夏に施行されると従来の取り締まりに比べると非常に厳しくなっています。それでは、どのような運転が煽り運転の罰則に当てはまるものなのか一覧にしてみました。

煽り運転とされる行為 法の内容 罰則の内容
前車に激しく接近し、速く走るよう挑発する行為 車間距離不保持違反
(道路交通法26条)
一般道
1点減点
反則金6,000円
5万円以下の罰金
高速自動車国道等
2点減点
反則金9,000円
3ヶ月以下の懲役又は5万円以下の罰金
緊急性がなく不用意な急ブレーキを何度も踏む行為 急ブレーキ禁止法違反
(道路交通法24条)
2点減点
反則金7,000円
3ヶ月以下の懲役又は5万円以下の罰金
後方車に対しての進路妨害 道路変更禁止違反
(道路交通法26条第2項)
1点減点
反則金6,000円
左側からの追い越し行為 追い越し方法違反
(道路交通法28条)
2点減点
反則金9,000円
3ヶ月以下の懲役又は5万円以下の罰金
夜間、他車の交通を妨げる目的でハイビームを照らし続ける行為 減光等義務違反
(道路交通法52条第2項)
1点減点
反則金6,000円
クラクションを執拗に鳴らす行為 警告器使用制限違反
(道路交通法第54条第2項)
減点なし
反則金3,000円
車体を接触寸前まで幅寄せする行為 安全道路義務違反
(道路交通法第70条)
初心運転者等保護義務違反
(道路交通法第71条第5号の4)
2点減点
反則金9,000円
3ヶ月以下の懲役又は5万円以下の罰金
1点減点
反則金6,000円

煽り運転は、他の違反行為に累積されるので免許証の減点が6点となれば免停となります。

しかし、今回施行される内容では、累積に関係なく「煽り運転=危険性帯有者」とみなし、即180日の免停もしくは免許取り消しの罰則が強化されました。また、煽り運転が悪質かつ殺傷にまで至った場合「危険運転致死傷」「暴行罪」「殺人罪」と認定されるようになったのです。

煽り運転の防止策とされた時の対処法 

煽り運転の防止策とされた時の対処法

煽り運転の罰則は強化されましたが、残念ながら煽り運転がなくなった訳ではありません。それでは煽り運転を防止策やされた場合の対処するには、どのようなことを心構えでおけばよいのでしょうか。

煽り運転の防止策

車線変更やブレーキの使い方に注意する

煽り運転の割合が高い道路が高速道路です。高速道路は一般道のように信号がなく、制限速度も速いため気持ちが大きくなる人もいます。高速道路での車線変更時や合流後に小刻みにブレーキを掛けてしまうドライバーがいると、後続車の目線には「前に入って来た車が急にブレーキを踏んだ」とみなされます。このような行為から後続車による煽り運転となってしまうこともあるので、高速道路上での車線変更やブレーキの使い方には注意しましょう。

ドライブレコーダーの設置

煽り運転で1番効果があるものが、ドライブレコーダーです。煽り運転をする心理は「していることがバレない」という安易な気持ちからきています。ドライブレコーダーを設置することで車種や登録ナンバー、ドライバーの顔など見分けがつくのでトラブルに巻き込まれた場合も安心です。

自分が安全運転を心かげる

煽り運転を執拗にする人は、自分勝手な判断から煽ってきます。しかし、煽られる側もナビを操作しながらの運転やながら運転など注意散漫な運転をしたり、煽り運転に対して応戦するような行為に走ると標的となってしまうのです。自ら安全運転を心掛けることで煽り運転を減らせます。

煽り運転をされた時の対処法

道を譲る

走行中煽られるとついイライラしてスピードを上げることがありますが、これはNGです。煽ってきた車に対して素早く道を譲るれば、執拗な煽り運転を回避できるので挑戦的な走行はしないでください。

警察へ通報する

それでも、執拗な煽り運転をされていると感じた時は、無理に逃げようとせずに安全な場所へ車をハザードをつけて停めます。その後、必ずドアをロックして警察へ通報してください。より緊急性を伴う場合は、走行していても警察へ通報しても構いません。身の安全を最優先してください。

まとめ

今回は、煽り運転の罰則や防止策について解説してきました。

煽り運転の車を慌てず譲るくらいの大人な対応をすることでトラブルを回避できる場合もあるので、煽られていると感じた時こそ冷静になりましょう。そして、どうしても対応しきれない場合には、速やかに警察に通報し煽り運転に巻き込まれるのを回避してください。

煽り運転は立派な犯罪です。ハンドルを握ることへの心構えと交通マナーの認知、そして時間に余裕を持った移動をすることで煽り運転は減らせることができます。

車を運転される際には、気持ちに余裕を持ってハンドルを握って煽り運転を起こさない、巻き込まれない運転を意識しましょう。

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この記事の執筆者

白幡 魁都

クルカの白幡 魁都です。キャリアは新卒から、自動車業界一筋。新卒は中古販売会社に入社。その後、クルカに中途で入社しました。 カーリースのキャリアは2年以上あり、中古車の市場の知識や買い取り業務の経験は社内で一番知識があります。 リースのご相談のほかに、前職キャリアを活かし、お車の下取りのご相談を承ることも可能です。また中古車販売社の頃は、主に軽自動車を取り扱うことが多く、軽自動車の情報や知識にも自身があります。 これまでのキャリアを活かし、車の乗り換えや買い替えといったコラムの監修にも携わっています。

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