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- トノカバーの役割や種類とは?必要かどうかの見分け方
この記事の監修者
飯野 貢司
自動車マーケティング戦略研究員
中古車販売業に、7年携わる。その後、株式会社ガリバーインターナショナル(現:株式会社IDOM)に入社。店長勤務を経て、本社新車事業・法人営業・採用・車両仕入など様々な分野に携わり合計19年間勤務。現在、株式会社ジョイカルジャパンにて、新車業販・直営店業務・オークション売買など、主にクルマのリセールバリューに関わる部分に配属。2024年より沖縄レンタカー事業の兼務を始めた。
軽自動車から、コンパクトカー・ミニバン・SUVに至るまで、最新の『納期』『値引き』情報を基にグレード間の装備差などに注目して、購入しても3年後や5年後に損をしないオススメの購入方法や、車種・グレード・装備といったものを徹底紹介します!lab研究員として、長年の経験から自動車に関する知識やアドバイスも行います。
この記事でわかること
- トノカバーは荷室を覆う目隠しカバーで、防犯・プライバシー保護・荷物の日焼け防止に役立ちます。一方で荷室の使い方によっては置き場所に困ることもあるため、種類と向き不向きを確認してから検討するのがおすすめです。
以前はトノカバーが標準装備されている車種も多く見られましたが、最近では標準装備の車が少なくなっています。トノカバーを装備した車を見なくなった理由としては、標準装備からオプションの扱いになったためと言われています。今回はそんなトノカバーの役割や種類、メリット・デメリットについて解説していきます。
日本でいうところのトノカバーとは?
トノカバーとは、ステーションワゴンやハッチバック、SUVなどの荷室(ラゲッジルーム)を上から覆い、外から荷物を見えなくするための目隠しカバーのことです。防犯対策やプライバシー保護、荷物の日焼け防止などの役割があります。
日本が江戸時代であった1769年、ヨーロッパで自動車が誕生しました。それから約250年を経て自動車は人類にとって今では欠かせないアイテムとなったのです。
トノーとは、フランス語で「酒類を入れる大樽、容器、カバー」という意味です。フランスでは、1903年にトノーという名前の自動車が登場しています。ヨーロッパでは自動車の名前として使われているトノーですが、日本では、オープンカーのフロントシート後部エリアやピックアップトラックの荷台部分を指す言葉として用いられるようになりました。
英語での呼び方とピックアップトラックのトノカバー
トノカバーは英語でtonneau coverと書きます。英語の辞書では、オープンカーなどの使っていない後部座席を覆うカバーのほか、ピックアップトラックの荷台を覆うふたもtonneau coverと説明されています。
そのため、ハイラックスのようなピックアップトラックでトノカバーといえば、荷台全体を覆うカバーを指すのが一般的です。この記事で主に扱うのは、ステーションワゴンやSUVの荷室を覆うタイプです。荷台用のカバーは車種ごとに専用品が多いため、適合はメーカーや販売店で確認しましょう。
トノカバーの役割
荷室の目隠しとして使用することで、荷物の盗難リスクを抑える効果が期待できます。また、車外から荷物が見えにくくなるため、プライバシーの保護にも役立ちます。
トノカバーの種類
トノカバーの種類には大きく分けて2つあります。
- ソフトタイプトノカバー
トノカバーを自分で取り外したい方向け - シャッター式トノカバー
防水機能も優れていて、荷台の高さよりも高い荷物を載せる方向け
ソフトタイプのトノカバーは、女性でも取り外しが簡単でコンパクトカーやミニバンなどに多く用いられるタイプです。一方、シャッター式は、SUVやオフロードタイプの自動車に主に使われ、巻き取り式でかさばらないような構造となっています。素材には、車種により布やビニール、プラスチックや革などが使われています。

結局、トノカバーは必要?向いている人の見分け方
トノカバーが向いている場合の例として、次のようなケースが挙げられます。
- 車内に置いた荷物を車外から見られたくない場合
- 駐車場や出先で車上荒らしのリスクを減らしたい場合
- 直射日光による荷物の日焼けや温度上昇を防ぎたい場合
一方で、次のような使い方が多い場合は、トノカバーの利用頻度や置き場所をあらかじめ考えておくと安心です。
- 自転車や背の高い荷物を積む機会が多い場合
- 後部座席をフラットにしてアウトドア・引っ越しなどで荷室を広く使う機会が多い場合

トノカバーを設置するメリット・デメリットとは?
以前はトノカバーを標準装備する車種もありましたが、近年ではオプションとして設定されるケースも見られます。
そのため、トノカバーを設置するためには追加でオプションの費用がかかってしまいます。設置が必要か判断するために、メリット・デメリットを確認しておきましょう。
トノカバーを設置するメリット
荷室の荷物を隠し防犯性を高める
SUVやステーションワゴンはセダンとは異なり、トランクが独立していませんので、外から荷室に置かれた荷物が見えてしまいます。荷物の色褪せや劣化を防ぐためにも有効です。
日焼けを防止する
独立型のトランクルームがない自動車は、荷台に荷物を置くと直射日光が当たる恐れがあります。トノカバーで直射日光を避ければ、荷物のダメージを防げます。
トノカバーを設置するデメリット
防犯や荷物の劣化を防止するというメリットがあるトノカバーですが、使い方によってはデメリットもあります。
後部座席を調整しづらい
トノカバーを取り付けると後部座席をフラットにしたり調整したりすることが困難となります。最近の自動車はシートアレンジがしやすくなっています。リラックスした空間を作れますが、トノカバーがあることで制限される恐れもあるのです。
荷物のサイズが制限される
トノカバーを設置することで荷室の容量が小さくなります。アウトドアや旅行などは荷物が多くなりがちですが、トノカバーがあることで荷物の大きさや荷物量が限られてしまうのです。また、自転車といった背の高い荷物を乗せる際に、外したトノカバーが場所を取ってしまう恐れがあります。頻繁に大きな荷物を積む方は、この点もあわせて検討してみてください。
トノカバーがつけられる車種
標準装備かオプションかは年式・グレードによって変わるため、検討中の車種は公式サイトまたは販売店で最新情報をご確認ください。
トノカバーは、車種により素材や形状に違いがあり、車種オプションとして付けることができる場合があります。
| 車種 | トノカバーの扱い | 特徴 |
|---|---|---|
| トヨタ ハリアー | 標準装備またはオプション(年式・グレード等による) | 荷室の荷物を車外から見えにくくする目隠しカバー |
| マツダ CX-5 | 標準装備(新型発売前のモデル) | リアゲートの開閉と連動して開閉する「カラクリトノカバー」を採用 |
| ホンダ シャトル | オプション設定(2022年に生産終了) | 不要な時はひねってコンパクトに収納できるタイプ |
| トヨタ ランドクルーザー250 | 標準装備(VX・2.7Lガソリン車) | 巻き取り式。不要な場合はトノカバーレス(7,700円安くなる)も選べる |
トヨタハリアー

ハリアーは、トヨタを代表するクロスオーバーのSUVです。その人気は高く、高級車ゆえに盗難や車上荒らしも少なくありません。トノカバーを付けておくことで、荷室に置かれたものを隠すこともできます。
マツダCX-5

マツダのCXシリーズのなかでも、需要の高いCX-5はトノカバーが標準装備されています。リアゲートの開閉と同時にトノカバーが開閉するカラクリトノカバーが採用されているので、トノカバーを巻き取る手間がありません。なお、CX-5は2026年5月にフルモデルチェンジした新型が発売されています。新型でのトノカバーの設定は、マツダ公式サイトまたは販売店でご確認ください。
ホンダシャトル

ホンダシャトルのトノカバーは、不要な時はひねってコンパクトに収納ができるものとなっています。オプションとして販売されているので、外部から荷物が見える心配もなく、プライバシーを守ることが可能です。なお、ホンダシャトルは2022年8月末に生産を終了しているため、現在は新車で選ぶことはできません。
トヨタランドクルーザー250
ランドクルーザー250は、トノカバーが標準装備されているSUVの例です。巻き取り式のトノカバーが標準装備となっており、使わない方はメーカーオプションのトノカバーレスを選ぶと、車両価格が7,700円(税込)安くなります。
取扱説明書には、トノカバーを左右のホルダーから外して巻き取り、本体をホルダーから取り外す手順が載っています。取り外したトノカバーは車から降ろして保管するよう案内されているので、自宅での置き場所も考えておきましょう。装備の有無はグレードやオプションによって変わるため、検討中の仕様はトヨタ公式サイトや販売店で確認してください。
トノカバーの使い方・取り外し方
ソフトタイプのトノカバーは、レール部分に沿って引き出す・巻き取るタイプが多く、工具を使わずに着脱できるものが一般的です。シャッター式は、開閉レバーやひねる動作で開閉できるタイプもあります。
※車種ごとの操作方法は、取扱説明書または販売店にご確認ください。
取り外した後は、車内に置いたままだとかさばるため、自宅などに保管場所を決めておくと、必要なときにすぐ使えて便利です。
トノカバーの上に荷物を置いてもいい?
トノカバーの上には荷物を置かないようにしましょう。自動車メーカーによっては、トノカバーの上に荷物を積むと、急ブレーキや旋回のときに荷物が飛び出して乗員にあたるおそれがある旨を提示しています。
また、トノカバーが破損するおそれがあるため、お子さまがトノカバーの上に乗らないよう注意が必要です。トノカバーは荷物を隠すためのカバーであり、棚として使うものではありません。
トノカバーに関するよくある質問(FAQ)
Q. トノカバーをつけると車内の空調(エアコン)の効きに影響はありますか?
A. トノカバーは荷室部分を覆うカバーで、空調の効きを高めることを目的とした装備ではありません。効き方の感じ方は車種や乗車人数、日差しの強さによっても変わるため、気になる方は試乗の際に確かめておくと安心です。
Q. トノカバーをつけると走行中の音は静かになりますか?
A. トノカバーは主に目隠しや防犯を目的とした装備で、遮音性能を目的として設計されたものではありません。走行音への影響は車種や取り付け状態によって差があるため、体感的な効果を期待しすぎないようにしましょう。
Q. フォレスターにもトノカバーは装着できますか?
A. 車種やグレードによって標準装備・オプション設定・非対応が分かれます。フォレスターを含め、検討中の車種にトノカバーの設定があるかは、公式サイトまたは販売店で最新情報をご確認ください。
SUV・ミニバン・軽自動車など、クルカでは国内主要メーカーの人気車種を豊富にラインナップ。月々2万円台から選べる車種もあり、予算やライフスタイルに合わせて選びやすい構成になっています。
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まとめ

今回は、トノカバーの役割や種類、設置の必要性やメリット・デメリットを解説してきました。
トノカバーは、SUVやステーションワゴンのようにトランクがボディと一体化した荷室に取り付けられるパーツです。外部から車内に置かれた荷物を見えにくくすることで防犯にも役立ち、荷室に置かれた状態の荷物の色褪せや劣化を防ぐためにも有効です。
最近ではオプションの取り扱いとなっている場合も多いため、トノカバーの役割については十分に理解し、自分のカーライフに必要かどうかをよく検討した上で購入しましょう。
この記事の執筆者

小嶋 啓意
クルカ事業部 統括マネージャー
「新卒から自動車業界一筋15年のキャリアがあります! 大学卒業後、某大手国内ディーラーの営業職を経て、クルカに入社しました。 自動車業界のキャリアの長さは社内屈指。「車といえば、小嶋さん」と社内で言われるレベルの車好き。車は三度の飯より大好きです! ディーラーや現職の営業経験を生かした車選びのご提案が得意です。長年の経験から、お客様にとって最適な1台をご用意いたします。 営業時代は商品のスペックを理解し、お客様に提案することをモットーにしましたので、自動車のスペックに精通しています。 弊社Youtubeチャンネルでは、車選びの知識やクルカで取り扱っている車種の解説もしています。 ぜひ車選びの参考にしてみてください! →YouTubeクルカ公式チャンネル」
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自動車マーケティング戦略研究員 飯野 貢司からのコメント