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更新日 2025.01.28(公開日 2025.1.28)
カーリースのオープンエンドとは?クローズドエンドとの違い、メリット・デメリットを解説
この記事の監修者

早川 由紀夫
株式会社クルカCEO
新車販売・カーリース業界の第一人者
この記事のポイント
- オープンエンドは契約者が残価設定や精算をおこなう一方、クローズドエンドはリース会社が残価精算するためリスクが少ない契約方法です。
- オープンエンドは月額料金が安く車の買取も可能で、クローズドエンドは月額料金が高くなりやすく買取できないのが一般的。
- リース会社を選ぶ際は、残価設定以外にも頭金の有無や、月額料金、サポート体制をチェックしておきましょう。
カーリースには「オープンエンド」と「クローズドエンド」の2種類あります。
言葉自体は聞いたことがあっても、具体的に何が違うのかや、どのような意味なのか理解できていない方も多いのではないでしょうか?
しかし、カーリースを上手に利用するのであれば、両者の違いをしっかり把握しておく必要があります。
そこで今回の記事では、オープンエンドとクローズドエンドの違いや、それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説します。
また、リース会社を上手に選ぶコツも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
オープンエンドとクローズドエンドの違いは?

オープンエンドとクローズドエンドは、カーリースにおける契約方法です。それぞれの違いについて、以下の表にまとめました。
オープンエンド方式 | クローズドエンド方式 | |
---|---|---|
残価の開示 | 公開 | 非公開 |
残価の設定方法 | 契約者の同意の上で設定 | リース会社が設定 |
残価精算の責任の所在 | 契約者 | リース会社 |
契約満了後の選択肢 | ・買取 ・再リース ・残価を精算して返却 | ・再リース ・残価精算なしで返却 |
特徴 | ・残価の設定を相談できる ・契約満了時の差額の負担が生じる | ・買取できない ・契約満了時の精算が不要 |
オープンエンドとクローズドエンドを理解するには、「残価」についての知識が欠かせません。そこでまずは、残価について以下で詳しく解説します。
残価について理解しよう
多くのカーリースでは、契約満了時の車の価値をあらかじめ設定しておく「残価精算」という方法を採用しています。
この「残価」とは、契約満了時に残っていると考えられる車の価値のことで、下取り価格と考えるとわかりやすいです。
一般的に、新車の価値は年数が経つほど下がると考えられています。
そこで多くのカーリースでは、事前に「契約満了時にどのくらいの価値が残っているか」を予想し、その価格を新車価格から差し引いてリース料金を決める、残価精算を採用しています。
以下の条件での具体例を挙げてみます。
- リースする新車価格:300万円
- 残価:120万円
- リース期間:5年
上記の場合、新車価格300万円から残価120万円を差し引いた180万円がリース料金となります。
この180万円をリース期間の5年(60ヶ月)で割ると30,000円となり、この金額が月額料金として設定されます。
今回は契約満了時の残価を40%で計算しましたが、さらに残価率が高いほど月額料金は安くなり、低いほど毎月の支払い金額が高くなります。
とくに、リセールバリューの高い車は数年たっても人気が高いと予想されるため、残価率が高く設定される傾向にあります。
残価は契約者の負担を減らすために設定されるものですが、残価を高く設定すると契約満了時の差額が大きくなりすぎる可能性もあり、注意しなければなりません。
ここで重要なのが「契約満了時の残価精算の有無」です。
というのも、契約満了時に残価を精算(支払う)する必要があるかどうかは、「オープンエンド方式」なのか「クローズドエンド方式」なのかによって異なるからです。
どちらの方式で契約するかによって、月額料金や残価支払いの有無、満了時の車の選択肢が変わってきます。
以下で、オープンエンド方式とクローズドエンド方式について、詳しく紹介します。
オープンエンド方式とは?
オープンエンド方式は、残価が契約者に公開(オープン)される契約方法です。
契約者同意のうえで残価を設定できるため、希望に応じて残価率を高くすることで、月額料金を安くおさえられます。
ただし、残価を精算する責任は契約者側にあるため、設定していた残価より車の価値が低くなっていた場合は、その差額を負担しなければなりません。
残価率を高く設定していると返却時の車の価値との差が大きく、思いがけない高額請求の可能性もあるのが、オープンエンド方式の注意点となります。
クローズドエンド方式とは?
クローズドエンド方式は、残価が公開されない(クローズ)契約方式です。
残価が非公表なため、オープンエンド方式と比較すると残価率は低く設定される傾向にあり、月額料金は高くなります。
しかし、クローズドエンド方式では残価精算をリース会社側がおこなうため、契約者は満了時の支払いを気にせず車に乗ることができます。
万が一、契約満了時に車の価値が下がっていたとしても、契約者に精算義務はありません。
オープンエンドのメリット・デメリット

次に、オープンエンドのメリットとデメリットについて、詳しく解説していきます。
リース契約後の思わぬトラブルを防ぐためにも、しっかりと理解しておきましょう!
オープンエンドのメリット
オープンエンドの大きなメリットとなるのが、「契約者の希望で残価率を高くできること」です。
先ほども紹介したとおり、残価率を高くするほど全体のリース料金がおさえられるため、月額料金も安くなります。
毎月の支出額をおさえながら新車に乗れる点は、オープンエンドの魅力といえるでしょう。
また、オープンエンドは契約満了時の車の買取が可能なため、リース後にそのまま乗り続けられるというメリットもあります。
オープンエンドのデメリット
オープンエンドのデメリットとなるのが、「契約者が残価を精算しなければならない」ことです。
というのも、オープンエンドでは残価を支払う責任が契約者にあるため、契約満了時に想定していた価値より下がっていた場合は差額の支払いが発生します。
たとえば、先ほどと同じ以下の条件で新車をリースした場合、
- リースする新車価格:300万円
- 残価:120万円
- リース期間:5年
リース契約終了となる5年時点での残価が120万円を下回った差額は、契約者が支払わなければなりません。
当然ながら、残価を高くするほど契約満了時の差額が大きくなりやすく、最終的に高額請求されるリスクが高まります。
なお、基本的に残価精算は一括払いとなるため、契約満了までの期間で計画的に資金を貯めておく必要があります。
クローズドエンドのメリット・デメリット

次に、クローズドエンドのメリットとデメリットを紹介します。
オープンエンドとは異なるメリット・デメリットがありますので、どちらの方が自分にあっているか考えながら読み進めてみてください。
クローズドエンドのメリット
クローズドエンド最大のメリットといえるのが、「残価精算の必要がない」ことです。
契約者が残価を精算するオープンエンドとは異なり、クローズドエンドはリース会社が精算の責任をもちます。
そのため、車の返却時に残価より価値が下がっていても、契約者に請求されることはありません。
契約満了時の車の価値を気にせず乗れるのが、クローズドエンドの良いところとなっています。
クローズドエンドのデメリット
逆に、クローズドエンドでは「残価をいくらに設定されたのか」がわかりません。
一般的なリース会社では、リスクをおさえるために残価を低めに設定することが多く、月額料金が高くなりやすいというデメリットがあります。
また、契約満了時は基本的に車を返却することになるため、将来的に車を手放さなければならないことも、視野に入れておく必要があります。
クローズドエンドのデメリットとしてもう1つ挙げられるのが、車の買取りができないことです。
今までと同じ車に乗り続けたい場合は「再リース」として契約を延長できますが、オープンエンドのように買取ることはできません。
カーリースはクローズドエンドが安心の理由

ここまで紹介してきたとおり、カーリースには「オープンエンド」と「クローズドエンド」の2種類の契約方式があります。
それぞれにメリット・デメリットはありますが、どちらを選ぶべきか悩んでいる方には、クローズドエンド方式がおすすめです。
オープンエンドには、月額料金を安くおさえられるというメリットがありますが、将来的な車の価値が維持できるかはわかりません。
とくに、車種やトレンドに詳しくない方にとってリセールバリューを想像するのは難しく、「残価を高く設定しすぎて最終的に後悔する」という可能性も考えられるでしょう。
その点、クローズドエンドであればリース会社が残価を精算してくれるため、契約満了時のお金の心配は一切不要です。
もちろん、車業界に詳しい方であれば将来的な価値を想定し、バランスよく残価を設定できることもあるでしょう。
しかし、車に詳しくない方や、カーリースの利用が初めての方、まとまった資金の準備が難しい方には、残価精算なしで安心して乗れるクローズドエンドがおすすめです。
実際のお客様の声を一部ご紹介いたします。
お客様の声①:車検の到来が近くて車の乗り換えを探していたところクルカに出会いました。
クローズドエンド方式の3年短期リースなので、超過距離を除けば残価に対する追加清算がないがないので安心して契約することができました。(40代 男性)
お客様の声②:新車のカーリースを初めて契約しました。オープンエンドとクローズエンドの仕組みをクルカの担当営業さんに詳しく教えてもらった上で、クルカさんに決めました。やはり残価のことを気にせず新車に乗れる、かつ、3年ごとに新車に乗れるのはメリットだと感じました。
残価設定以外でカーリース会社を上手に選ぶコツ

カーリース会社を選ぶ際は、「オープンエンドかクローズドエンドか」という残価設定以外にも、さまざまなポイントをチェックすることが大切です。
ここでは、残価設定以外で、カーリース会社を上手に選ぶコツとして、以下の3つを紹介します。
- 頭金やボーナス払いを確認する
- 月末料金に含まれる項目を確認する
- サポート体制を確認する
それぞれ詳しくみていきましょう。
頭金やボーナス払いを確認する
カーリースでは、基本的に頭金やボーナス払いなどのまとまった資金は不要ですが、なかには頭金やボーナス払いを設定できるリース会社もあります。
頭金やボーナス払いを設定するとリース料金の一部をまとめて支払えるため、月額料金は安くなります。
そのため、ある程度の貯金がある場合や、毎月の生活に余裕がある場合は、頭金やボーナス払いのあるリース会社を検討してもよいかもしれません。
しかし、頭金やボーナス払いは一時的に大きな出費となるため、「月々定額で好きな車に乗れる」というカーリースの大きなメリットが得られない点に注意が必要です。
月額料金に含まれる項目を確認する
次に確認したいのが、月額料金に含まれる項目です。どのような項目が月額料金に含まれるかは、リース会社によってさまざまです。
一般的に次のような費用が月額料金に含まれますが、細かな部分はリース会社やプランによって異なります。
- 車両本体価格(残価を差し引いた金額)
- 自賠責保険料
- 自動車に関する税金
- 手数料
上記のほかにも、車検費用やメンテナンス料、サポート料などが含まれる場合もあります。
ここで注意したいのが、金額の安さだけをみて契約してしまうことです。
というのも、月額料金が安いカーリースの場合、最低限必要な項目をオプションとして追加しなければならないケースがあり、結果的に高くなってしまうことがあります。
そのため、月額料金と内訳のバランスが取れているかを必ず確認し、納得できるカーリースを選びましょう。
サポート体制を確認する
契約期間中、どのようなサポートが受けられるのかも重要なポイントの1つです。
カーリースは一度契約すると最低でも3年、長ければ7年〜10年ほど同じリース会社を利用することになります。
そのため、サポート体制が充実しているリース会社を選ぶことで、ちょっとした疑問にも丁寧に答えてくれたり、万が一の際もしっかりサポートしてくれたりと、安心のカーライフを送れます。
公式サイトにサポート内容が記載されていれば、そちらを確認しておきましょう。
また、利用者の声をチェックしておくと、実際にどのような対応が取られているのかイメージしやすくなります。
問い合わせ時のスタッフの対応も、サポートの充実度を確認する1つの目安となりますので、返答スピードや顧客対応もチェックしておきましょう。
「新車カーリースクルカ」はクローズドエンド方式で頭金・ボーナス払い不要!

カーリースを検討している方には、「新車カーリースクルカ」がおすすめです!
「新車カーリースクルカ」は、残価精算が不要なクローズドエンド方式のため、契約満了時の高額請求の心配なく、好きな新車に乗れます。
また、頭金・ボーナス払いがなく、月々の料金は契約期間中ずっと定額で、リース料金は業界最安値となっています。
さらに、クルカは3年の短期契約のため車検がなく、税金関係も月額料金にコミコミ。月額料金以外の費用はかからないため、急な出費で困ることもありません。
サポート体制も充実しているので、初めてのカーリースでも安心してご利用いただけます。 人気車種の新車を安く乗りたい方は、ぜひ「新車カーリースクルカ」をチェックしてみてください!
この記事の監修者

早川 由紀夫
株式会社クルカCEO
新車販売、カーリース業界の第一人者。2005年に設立したジョイカルジャパンでは、創業以来Founder 兼 COOとして「0」から店舗開発、店舗支援を現場で一から推進し続けた。2021年10月1日よりジョイカルジャパン代表取締役社長 CEOに就任。新車ECサイトでの販売にもいち早く取り組み、オンライン完結のカーリースサービスを普及させた。2019年には、月額2万円台〜の業界最安値を実現した短期カーリース専門会社「クルカ」を設立。常に顧客ニーズを捉えたサービスを展開し、カーライフの進化を牽引している。
「所有から利用へ。カーリースは、車との関係を再定義する、時代の潮流です。月々定額で新車に乗れる手軽さだけでなく、車との付き合い方をもっと自由に、もっとスマートな新しいカタチに。このメディアが、皆様のカーリース選びの羅針盤となるように、最新情報や役立つ知識を発信していきます。」
この記事の執筆者

関 秀紀
クルカ営業部 マネージャー
「大学卒業後に某大手自動車メーカー系のリース会社を経て、クルカに入社。 リースキャリアは前職から合わせて5年。普段は営業職としてお客様に最適な車選びをご提案しています。 前職時代には保険人募集の資格を取得。自動車保険の提案も経験しており、安心・安全なカーライフのサポート。車選びと保険の相談は、是非、関までご連絡ください! 一人ひとりのお客様に良いご提案ができるようがんばります。」

ちか
ライター
「日常使いは軽だけどクラシックカー好き。 近隣県までドライブ&ご当地グルメを堪能するのが休日の楽しみです!」
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